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創設の放旅者 --ラウールヴァンデラード--  作者: 滝翔
2章 鎖が解くとき
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ギルド入社試験会場5 革命軍特攻部隊


ニクロ達が飛ばされた島のとある某所


「ラウルはまだ見つかんねぇのか?!!」


薄暗い建物の中から響き渡るドデカい声が辺りに振動を与える


「落ち着きなよジャミラぁ…… 明日には帰ってくるよ!!」


「お前それいつから言ってる……」


「ん~~…… わかんない!!」


幼子の口調で話している小柄な少女がジャミラを宥めている


「そうっすよ~~んせ~んぱ~い! 怒っちゃやーよ!」


反対側からも宥める というより茶化すモルブエの発言に

ジャミラの抑えていた怒りが再び爆発した


「ジャミラ・モルブエ・ジェルン!! 集会だ集まれ」


向こうにいる男に呼ばれ 三人は渋々建物の外に出た


キニエ「ようジャミラ! 相変わらず荒れてんなぁ

ラウルに実力超されたのまだ怒ってんの??」


ジャミラ「うるせい!!」


モルブエ「そうなんすよキニエ姉さん! 先輩ったら四年前からちっとも変わんないすよね」


ジャミラ「モルブエサンテ… お前もう口を開くな そして素顔を晒せ!!」


指を差されたモルブエは被っているお面を撫で 自虐を混ぜたギャグで軽く返した


「俺…… こう見えてもすんごいブサイクなんすよね……

先輩ももう少し気を遣うことを知った方がいいっすよ……」


「あ~~あ ジャミラがモルブエを泣かせた~~」


ジェルンがジャミラにしつこく言い散らし

その空気に嫌気が差したのか 彼は黙って近くの瓦礫に座ってしまった


「先輩イジりは飽きないっすね~~」


「でもモルブエの素顔 言われてみれば私も見たこと無いかも……」


「あ! ジェルンも~~!!」


「…………」


モルブエは黙るなりゆっくりと手をお面に移動し

指先がお面に触れるやいなや その場にいた全員が注目した


「俺も…… 注目を浴びる存在に!!」


しかしモルブエのお面の下にはもう一つのお面が用意されていたのだ


「残念~~!! お面の下はお面でした!!」


次の瞬間 キニエの背後には黒く染まった不気味な形の傀儡が現れる


「五年目だからって私に調子乗ったらどうなるか…… モルブエ~~?」


「あははは…… スンマセン……」


「罰として今週のジェルンの掃除当番モルブエね!!」


「え~~……!!!?」



「お前らぁ!! いつまで下らねぇことで話してる?!」



ジャミラよりも遥に響く声に地面にはヒビが入り その場にいた六人は思わず耳を塞いだ


「リーダー…… そんな声を出したら外まで聞こえるぞ?」


「だったらその不真面目な態度を少しは直せ!!

ただでさえここは躾がなってないチームだと言われているんだぞ……」


「それはそれは…… すいあせんねぇ……」


リーダーと慕われる男性の憤怒にキニエは素直に謝る


「そしてジャミラ!」


「…………」


「四年前の失態 余裕だからと言って念を押さなかった俺のミスだからお前に咎めは無い

それでもお前の失態は傷跡が残るだろう

クロズメの助っ人もまともに出来なかったからな……

そしてラウルの功績は皆が知ってる筈だ 立場は俺より下だが

上からの支持がある以上アイツは特別なんだ我慢しろ」


「まったく…… 俺よりも二年後輩なんすけどね~~ 実力社会は厳しいっす!!」


「真面目な話だ 茶化すなモルブエ……」


近くにいたもう一人の仲間に怒られるモルブエ

その男は愛用の武器を背負って前に出る


「本題に入ってくれリーダー アンタが口を開くときは大抵仕事開始の合図だろ?」


「仕事ねぇ…… お前ら〝革命〟の意味をホントに分かってるのか?」


リーダーの質問に対して率直に各々が答え始める


ジャミラ「偉そうな奴をぶっ殺す」


ジェルン「ママとパパみたいな奴をぶっ殺す」


キニエ「取り敢えずぶっ殺す」


エニシダ「片っぱしからぶっ殺す」


モルブエ「暇だから世界をぶっ壊す~~」


マルガ「ふぁぁ~~…… 何々? 集会始まってたの?」


五人の回答とつい今まで寝ていた一人の言動に もう怒る気力も無く早々に任務内容を教えた


「この島にとある国の傭兵共が約三百以上 多分だが転送されてやって来た」


「目的は俺達? それとも猿ども?」


「多分俺らだろうな 本部に帰った時に情報が入った

既にここの場所も割れていたらしい この任務が終わり次第で俺らも拠点を変えるかもしれない」


「……ふーん んで態々エニシダとマルガを連れてこっち戻って来たと?」


「用心に越したことはねぇだろ?」


「んでリーダー 俺は何をすればいい?」


「……お前達がやることなんて一つだろう」


「へへ……!! 分かり易くていい」


「準備整い次第 砦の上に集合!!」


陽が昇ると同時に 黒装束のコートを身に纏う七人は見晴らしの良い高台に集結した


「革命軍特攻部隊 全員集結 これより敵を殲滅する!!」


一斉に崖を駆け降り その中でモルブエが気になったことを言った


モルブエ「ホントに全員バラバラで大丈夫なんすか?」


ジャミラ「なんだ? ビビってんのかモルブエ!」


エニシダ「相手はほとんど素人の集まりだ この中から欠けることは無いだろうが油断するなよ?!

少なくとも一人近くにいることを確認してろ」


ジャミラ「俺は別に一人でもいいんだけどな……」


キニエ「あっ! 私も~~!」


マルガ「俺も~~……」


モルブエ「そんな俺もっす~~!!」


ジェルン「ジェルンも~~~~!!」



エヴァノール「お前ら…… 指示通りにだけは頼むぞ……」



地面に足を着け 最初は三人と四人で東西に分かれた


「俺とモルブエ キニエとジェルンは東から

リーダーとエニシダとあの居眠り野郎は西からか……

なんかリーダーに上手く編成させられた気分だな」


「ちょっとちょっとぉ!! それってジェルン達が面倒臭いって言われてるみたいじゃん!」


「その通りだよ!」


ジャミラはジェルンの頭を軽く叩いた


「任務開始早々そうやって喧嘩してるからじゃない……」


「そうっすよ! 早くちゃちゃちゃっと終わらせましょうっ!!」


「「「 ………… 」」」


ーーモルブエこいつが一番厄介だから俺達に押し付けたんだな……


ジャミラ達は敵を一掃する為 森の奥へと入った



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