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創設の放旅者 --ラウールヴァンデラード--  作者: 滝翔
2章 鎖が解くとき
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ギルド入社試験会場2 未知の島でのお題


そこは夜だった

故郷を飛び出して息子と共に航海の旅に出る

船に乗って約半月

さすがにおかしいと思った こんなに早く島が見つかるなんて

しかもいつの間にか夜になっていた

このおかしさにはさすがの息子も尋ねてきた

さっき陽が昇ったばかりなのに 私はとにかく上陸した

一面森で 不気味で 奥まで進む勇気は無い

ここはどこだ? 俺は船に戻った しかし壊されていた

近くに隠れていた息子は怯えていた

私も恐怖が込み上がるが この状況で頼りになるのは私自身だと気をしっかり持ち

苦難のサバイバルが始まった 数日はなんとか乗り切れた

食べ物も見つかり 船も形になってのところまで完成する


その次の日だった 

船が壊されている そいつは人の形をしてたが

人では無い例えで言うなれば猿 しかし言葉を話した

俺は話し掛けた それがいけなかった

身体を殴られ 蹴られ 俺の足を引き摺りながら奴は言った

食料にすると


俺は隙を窺った せめて息子だけでも逃がさなければ

だが目の前に現れたのは巨大な身体を持つ 本物の怪物だった

俺は生きる事を諦めた すると奴は俺を怪物の前にぶん投げた

怪物の仲間も現れ俺はとうとう失禁する

気絶する運も持ち合わせてなかった


だが


目を開けるとそこは俺の故郷だった

走馬灯じゃない 幻覚じゃない 夢じゃない

俺は泣きながら村の住人に駆け寄った


それから俺はすぐに近くの国に息子の救出願いを出した

しかしその島は消えていた 何故なのか

半月で着いた島 測量士と共に地図も描いてみた

そうそう見つからない筈は無い 息子はどうなったのか

俺の話を信じる奴も少なくなった

でも俺は見たんだ この真実を日記に残しておこう

誰かが見つけてくれるよう 息子を見つけて来れるよう

それに食人達が存在する島をほっといていい筈が無い

この島の名は【無黒むくろ】 闇が暗闇に消えた島 


この島の食人は引き摺る俺にこう言っていた

〝俺達は炎豪の民 軽くこの土地を踏み荒らすな お前達は餌でしかない〟


クロォン・メモリアル歴 R975 著者:自称冒険家ジェームズ・マッドハウス




樹海に囲まれた何処かも分からない地にニクロは立っていた

そして周りを見渡すなり取り敢えず前へと足を運ぶ


ーーおかしい……


ニクロは今の状況で出た一言は至極当然

何故なら彼の他にその場には誰もいないのだから


しばらく歩いているとどこからともなく声がする


『え~~…… 今私はあなた達の頭の中に語りかけてます 私の魔法です!

転送は違う奴がやりました 私の魔法ではありません!

さて……!! 本題の試験合格条件はズバリ討伐!! 

これからあなた達はこの島に拠点を張る〝革命反士ヴァンデラード

その1グループ全員を殺して貰いま~~す!!』


ーー……嘘だろ?


『ちなみにあなた達から私へ話し掛けることは出来ないので

途中入る私の中継をお見逃しなく~~ 耳痛くなっても我慢してねぇ~~!!

……あぁあと二つ!! ギルドに入れるのは五人と言ってましたけど

相手は五人なので一人が一人を殺した時点で合格となりま~~す!!

そしてこの島には革命反士以外にも遥か昔から住む生物がいるので気を付けてね~~』


通話は切断 ニクロの周りに再び静けさが襲う


「まずは合流だな」


未知の樹海で危機感や恐怖お構いなしのニクロは 樹海の奥へ奥へと駆け出した




少し離れた地点 ライト・イリア・ダルタの三人はスタート地点が同じだった


「なんでニクロとヴェルがいないの!?」


「落ち着けって…… あいつらなら心配いらないだろ」


「確かにそうだけど 何でグループ内の人間をラバラなところに置いたんだろう?」


「知らねぇ……」


「ねぇこれからどうする?」


イリアは頭の良いダルタに聞いた


「今の段階で危機的状況なものがいくつかある」


「危機的?!」


「まずこのゲームに〝期限〟が無いことだ」


「「 !? 」」


ダルタの一言にその場が凍りついた


「そしてターゲットが革命反士…… これもこれで厄介だな」


ライトが口ずさむとイリアが震え声で聞く


「革命反士って…… あの革命軍の一団だよね?」


「革命軍のメンバーを革命反士って呼んでるんだよ」


「そっか…… ってそこじゃなくてヤバいじゃん!!」


イリアのツッコミと共にその場が再度静まる


ダルタ「取り敢えず衣食住だ 俺達が持ってきたのは全部で三日分程度

後何日かのサバイバル生活は避けられんな」


ライト「マジか…… 紙に詳しく書いてなかったのはこういうことかぁ?!」


イリア「ギルド側は何を考えてるんだろう……?」


彼女のふとした疑問にダルタが強く反応を見せた


「そこ!! サバイバルは分かるけど

僕達をバラバラにしたり 革命反士と戦わせたりとギルド側の意図が見えてこない……」


三人は考えても答えが見つからず 最優先でもある今日の寝床を見つける為に歩き始めた




さらに離れた地点ではヴェルが木々の中に身体を忍ばせ

先ほどからある一点をずっと見ていた


ーー間違いない


ヴェルは自分の考えを自分で納得し

それを繰り返して突発的なこの状況下を整理している

暫くはその場から動こうとはしなかった




そしてヴェルの視界に入る先では


〝 まったく…… あの〝無法者共〟が来てからというもの

この島に人の出入りが多くて困る 〟


〝 仕方ないよぉ 親分が負けたんだから

我等〝炎豪の誓い〟は〝拳を合わせる者を炎豪の友と見なす〟だよ!!〟


〝 そんなことどうでもいいんだよ アイツらは俺がいつか殺すから 〟


得体の知れない人影 密集している森の中

その不気味な笑顔は太陽の光により照らされる



〝 この島に入る人間共ゴミどもごろす!! 〟



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