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創設の放旅者 --ラウールヴァンデラード--  作者: 滝翔
2章 鎖が解くとき
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無法の俗領島4 海賊からの使者


「大丈夫か?」


「あぁ…… 居場所は分かったのか?」


「はぁ…… 突っ掛からない突っ掛からない より良い関係を築こうぜ

場所は町外れの廃虚 昔は人が住んでたらしいけど

今はクロガネが周りの住民全員追い出したらしいんだとさ」


「そうか…… じゃぁな」


ニクロがその場から走ろうとするとアイディーは大声で呼び止めた


「一人で行けんのか?!」


「町の外れを手当たり次第探すから!!」


ニクロは一瞬振り返りながら叫び返し すぐに行ってしまった


「ちょっ……!! 待てって!!」


アイディーも後を追う




町外れの廃虚


「お頭!! 船はどうするんで?」


「そこらの港にわんさか浮かんでるだろ? 馬鹿かお前は!」


「へぇ…… すいません!」


周り全ての外装や内装が滅茶苦茶になってるボロ家に似合わぬ豪華なソファー

それに座るクロガネに怒られている下っ端の背後から別の仲間がやって来た


「結構豪勢な船が数隻あったぜ~~ クロぉ!!」


「そうか…… ご苦労だったなジキョク」


クロガネは立ち上がり 外で飲んでいる部下達に向かって声を上げた


「出航は明朝!! これより俺達〝クロガネ海賊団〟はこの地図にある島を目指し海へ出る!!

てめぇら!! 覚悟はできんなぁ?!!」


「「「「「 うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! 」」」」」


部下達の歓声を聞くなり クロガネは家へと戻る


「らしくねぇなクロガネ お前はもっとクールだと思ってたのによ」


「うるせぇ! 俺は面白ければなんでもいんだよ!!

ここにも飽きたし 宝島がてら他の町でまた馬鹿を蹴落とすのさ」


「ハハハ!! いいねぇ~~ さすがは我らの船長!!」


クロガネのゲスい発言にジキョクは大きな拍手で盛り上げる


「それはそうとメタラス 地図にある島は何処だか分かったのか?」


「何処かで見たことがある文字だが知り合いの情報屋の力が必要だな……

航海の途中で大きな国にでも寄ってくれ」


「オーケー まずは船を手に入れねぇとな」



「まずは宴だろ~~クロ~~!!!」



クロガネ・ジキョク・メタラスの三人が話しているとドアから部下が慌てて入って来た


「お頭!! 侵入者でっせ!!」


「何!?」


「なんでも船が欲しいとか 訳のわからねぇ奴でして」


「…………」



「クロ……! いい俺が行く!」



クロガネの肩を掴み ジキョクが部屋を出た




廃虚の入り口


二クロ「頼む……! 小船一隻だけでいいんだ!! 譲ってくれ」


下っ端「あぁ!? 何言ってんだテメェふざけてんのか!!」


ジキョク「まず物の頼み方からなっちゃいねなぁ……」



「「 ジキョクさん!! 」」



頭を掻きながら出てきたジキョクの目の前には肌が少し黒い男が騒いでいた


「まさかの一人かよ…… んで何の用だ少年?」


「船を一隻…… 一人乗りで良いんだ譲ってくれ!!」


「…………」


ジキョクはゆっくりと肌黒の男に近付き 腹に蹴りを入れた


「っ……!!」


ニクロは地面にのた打ち回る それに追い打ちをかける部下達が次々と蹴りを入れ始める


「オラオラァ!!! あまり俺等を見くびんなよ!!」


「がっ……!! うぐっ!!」


蹴られる中 ジキョクがいる正反対の双方から声が響き渡る


「待ってくれ!!」


「待て…… ジキョク」


ジキョクは蹴るのを止めると同時に部下達も足を引く


「ん?」


片方はクロガネだった そのクロガネはもう一人の人物を見ている


「…………」


もう一人はクロガネ達に近付いて来る そして不意に頭を下げた


「俺はアイディー 俺達は貴方方の船に乗せて頂きたくここに来た」


「…………」


少しの沈黙が流れ ジキョクの笑い声と共にクロガネ以外の奴ら全員が釣られて笑い合う


「これは笑える おい相方の方! もうちょいガキの躾をしとくべきだったな!」


ジキョクは褐色の男を蹴り飛ばした


「ニクロ……!!」


「うぅぅ…… なんで付いてきた…… アイディー」



「仲良くお仕置きだな…… 覚悟は出来てるか? 黒い肌に色白君?」



ジキョクが手を伸ばすと何処からともなく鉄の棒が手に飛んで来た

その鉄棒を握って振り上げた瞬間 クロガネの声が辺りに響き渡る


「待てって言ってるだろぉ!!? ジキョク!!!」


「!!?」


ジキョクは固まった様にその場から動かなくなり その横をクロガネが通ると


「まさかとは思ったが…… アイディー・ドラクードだな?」


「「「「 !!? 」」」」」


ジキョクを含め その場にいた部下達が一斉に驚きの顔を見せた


「アイディーって言やあの…… ここら辺の海じゃ知らない奴はいない

あの有名な海賊の幹部メンバーの一人じゃねぇか……」


ーー……どういうことだ?!


ニクロは状況を掴めずにただ倒れている


「クロガネ殿 貴方が海賊を結成したのはホントか?」


「…………」


クロガネは黙秘した さすがにこの状況は本人でも整理が追いつかない


「実は俺のお頭 ドラモンド大艦隊船長

〝トルトゥーガ〟エドワード・ウィリアムから貴方宛てに誘いが来てる」 


「誘いだ?」


「あぁ この海で名高い海賊を集めて今後にかけて同盟を組む

知ってる中で八人の海賊が誘いに乗ったと聞いた」


「…………」


「お前達はただのゴロツキだ なのにその悪名高い名声は世間を……

いや俺達海賊にまで轟いている

今後のお前達の活動を考えた上で悪い話ではない筈だが?」



「……どうするよクロ?」



ーー顔は冷静ぶってるが内心酷く動揺しているな……

まさかこのタイミングで勧誘されるとはクロガネも想定外だったしな


汗の一つも掻かず あちらの優位な状況を押し付けるアイディー

その側で倒れるニクロは我慢できずに聞いた


「アイディー…… お前…… 一体………」


「…………」


アイディーはニクロに向けてウィンクし そのまま視線をクロガネに向けた



「さぁどうする?!」



「…………」


「いいじゃねぇかクロガネ! 乗ってやれよ」


「メタラス……」


背後から現れたメタラスは現れるなりクロガネの頭を叩いた


「痛っ……」


「いつも通り冷静な考え だろ?!」


「あぁ悪かった…… 話は乗った 一緒に行動はしねぇが同盟だけなら組む」


「心強い…… じゃぁこの倒れてる奴の手当てをさせて貰うよ」


アイディーはニクロを担ぎながらクロガネに近寄り握手を交わした


「ちなみにこれはゲームとは関係ないただの挨拶だから」


「……分かってるよ」


アイディーはニコッと笑みを見せつけると メタラスに案内され部屋へと入って行った


「どう思うよクロ…… あんま自由に出来なくなるんじゃねーか?」


「フフフッ……!!」


「!? どうした?」


「面白いこと考えちまった……」


「なんだよ! 早く言えよ!!」


「俺達は海賊でありゴロツキだ 海賊様に俺等荒くれ者のヤンチャを見せてやろうぜ!?」



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