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滅亡へと導かれる国4 再開と最強


「クソ…… まさかこんなことになるとは……」


王宮まで避難させられたルドレイン王はかなりの不機嫌だった


「王はご立腹だ! 何か飲み物を!」


大臣らは慌てて動き回り 今起こっている大事の対策や王の機嫌取り

はたまた外国への言い訳などを考えていた


「……ここまで右肩上がりだったのに なんだって急にこんな事件(こと)が」


「いつ天罰が下ってもおかしくはない 今がその時なのかもな……」


「誰だ!?」


ルドレインは窓を向く そして一瞬で冷や汗が溢れ出てきた


「やはりお前か……」


「久しいな…… ドレイル」


窓に立っていた男が兜を取ると


「ケルト……」


懐かしい名前を呟く彼の目の前には 剣を構えたケルトが


「お前を見てるとあの十年前の怒りが込み上がってくる……

それを抑え今日までモルガナ様を守ることを尽くして来た」


「……やはりあいつ 殺して無かったのか」


ルドレインもといドレイルはすぐに十年前に一度だけ手を組んだルランの顔を浮かばせる


「…………」


「……?」


「王より…… 亡くなる前にお前に言伝を頼まれた」


ケルトはドレイルに 悲しそうな顔で近付く


「王からこの座を奪ってどんな気分だ?」


「……」


「殺してまで得たかった地位だろ!? さぞ満足なんだろうな!!」


「……!」


ケルトはドレイルの胸ぐらを掴み怒鳴りつける


「この言伝は!! 本来私が言われるものだと思った!! なのに……!

なのに…… 王はお前に……!」


目に涙を溜めるケルトに ドレイルはただ驚いて不思議がるばかり

そしてドレイルは再び窓の桟に跳び移り 承った一言を投げかけて去る



〝 ドレイルよ 〝国民(くに)〟を頼んだぞ 〟



一瞬ケルトの声がモーガンの声に聴こえた

誰もいない静かな王の間に一人ドレイルは立ち尽くす




「…………」


「ベタ過ぎだなぁ おっさん」


「うるさい お前は逃げないのか?」


「モルガナを安全な場所に置いてきた だったらやることは一つだろ?」


「……色んな意味で変わったなサベル」


「その名は捨てた…… 今の俺はボルマーだ」


そう言うボルマーは闘技場へと向かう為 城の最上階から地上まで飛び降りた


「偶然か必然か…… 運命か選択か……

この流れが国の行く末をどう導くのか」




「お!」


「あ!」


目的の場所へ走るボルマーと それとは違う道からやって来たラウル達とが合流する


ラウル「ボルマー!!」


ボルマー「おぉ!! クソ餓鬼じゃねぇか!?」


ミルク「誰?」


ラウル「一応同盟組んでた奴…… あの変な壁の所為で皆バラバラになったんだけどな」


マッド「でも今度こそ団結でいけそうだね」


四人の前に現れるマッド


「マッド!!」


「いやぁ…… 俺もヴァースに負けちゃってね~~ 面目ない……」


「あとヒズチとモルガナがいれば全員集合なんだけどな~」


「……」


「どうかしたんですか?」


趙炎が俯いているボルマーに尋ねる


「……なんでもーよ」


「んで? 皆闘技場に向かうんだよな?」


「そうだ! マッドも協力してくれるのか?」


「戦闘は不向きだけど対策なら……

でもあまり彼らの邪魔をしない方がいいと思うな~~」


マッドが振り向く方向には戦塵が舞っている荒れ果てた闘技場が




「だはははは!! 吹き飛べ黒物!!」


オーガの拳で殴る威力はハイゴレの腹部を貫き風穴が開く


「…………!!」


ハイゴレは蹌踉け 客席に尻を着く


「オーガさん 神の力使わないんですか!?」


「ハッ!! こんな雑魚は少し遊んでやらねぇとな」


ヴァースの疑問も無視してオーガは真正面から攻めて行く


「ヌババ…… 王はあぁなったら止められませぬ……」


「確かにすごいね………」


「してヴァース殿よ 主は何故先ほどの革命反士との闘いで本気を出さなかったのかな?」


「ハハハ…… それは皆さんと考えること一緒ですよ」


二人が悠長に話していると ハイゴレは三つの巨大な黒い塊を生み出して二人目掛け飛ばした


「おっと…… サボってるのがバレましたかね?」


ヴァースが構える瞬間 後ろから一足早い三人が技を繰り出す


チャゴ「灰塵貫槍(はいじんかんそう)!!」


妖雷「疾風迅雷・円舞(しっぷうじんらい・えんぶ)!!!」


ルンウェイ「如来神妃癒象(イシンナイール)心筋強化(バイドローブ) 一心流 仏打の咆哮(ほとけのほうこう)!!」


風から生まれた巨大な槍 風と雷が合わさった巨大な竜巻

精魂込めて拳から放たれる風をも裂く気の塊

三つの技がハイゴレの黒い魔力の弾を破壊し

ルンウェイの攻撃だけが貫通してハイゴレ目掛け直撃する


ヴァース「全員風を含む魔法とは…… 意外に相性良いんじゃない?」


妖雷「ほざけ!! 誰がこんなエセ仏教!!」


ルンウェイ「同感…… こんな小物と一緒にされちゃぁ……」


チャゴ「興醒め」


妖雷「んだと!!?」


妖龍「妖雷!!!!」


上空より雲に乗り出ると 神の如く妖龍がハイゴレを見下ろす


オーガ「なんじゃありゃ……」


ルンウェイ「あんなの有りか?」


「我の創りし雲海から生まれる生命よ…… 今こそ戦場に出でよ!!」


片手に持つ錫杖の神器の柄を上から下に振り落とし

乗っている雲に当てると同時に雲海全域が共鳴した


「〝海雲神の精製・雲龍(マーキュ・ジル・ラファエラ)〟!!」


雲海の下層から複数の雲の龍が生まれ ハイゴレ目掛け次々と襲い掛かる


「ゴギャアアアアアアアア!!!!」


雲龍に噛まれて苦しむハイゴレ 誰もが効いてるかのように思えたが 


「ギャアアアアアア!!!」


突如ハイゴレの周囲を黒い渦が巻き込んだ その渦に触れる龍を次々と消滅していく


「俺の力を……」


「妖龍さん! どいて!!」


妖龍の頭上には雷雲

その真ん中に超巨大な球体型の膜放電が出現し その球体の中にはヴァースがいた


「充分溜まった! いくぞ!!」


持っている神器を振り下ろすと同時に

巨大な電球から天を裂く様な強烈な雷がハイゴレの頭上に落雷する


「!!!!?」


ハイゴレの周りを漂う渦を貫き ハイゴレの腹部をも貫通して周囲を巻き込む大爆発が起きた


「まさに天地人…… こんなのが他国におるとはな」


「まったくだガタルゴ 行く末が楽しみだなぁおい!!」



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― 新着の感想 ―
[良い点] よいではありませんか。 国を奪われ殺されたモーガン王から簒奪者ドレイルへのことづて。 よいではありませんか。
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