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滅亡へと導かれる国3 本当の復活!!


ーー暗い…… 気がおかしくなるような…… でも落ち着く…… このまま何もしないでおこう……

…………光? 小さいな……

行ってみるか…… なんかすげぇダルぃな~~

お?! 近づいてくる 何だろう…… 行きたいような行きたくないような……


〝 …………ウル!! 〟


ーー……??


〝 ラウル!! 〟


ーー聞いたことある声だな…… 誰だっけ?




「ラウル!!!!」


ーー!!?


その光は大きくなって近付き やがて意識がはっきりした


メモル「ラウル!!」


ラウル「…………」


謎の男性「気がついたか……」


ゼッペル「すごい…… 信じられないな……」


視界がぼやける中 闘技場から離れた海岸付近の病棟の医務室 そこでラウルは目覚めた

医務室にはメモルとゼッペルと知らない男女が二人 他のベッドにはゴルクレット・趙炎・ミルク

そしてサクバサ率いる奴隷三人が寝ていた


「ここは」


「医務室だよ ラウル…… ホントに……」


隣で手を握ってたメモルがその場に泣き崩れた


「気分はどうだ?」


反対側にいるゼッペルが心配顔で尋ねる


「あぁ…… だいじょう……」


突然何かに気付いたラウルは起き上がる


「試合は?!」


「…………」


ゼッペルの只ならぬ表情にラウルは混乱した


「今はそれどころじゃなくてね」


離れたところにいたサクバサが残念そうな顔で近付いてくる


「それどころじゃないって……」


ラウルは咄嗟に窓の外を見る

そこにはさっきまでいたガルバークとは間逆の世界となっていた


「どうなってんだ!?」


ラウルはベットから跳び下りて窓に両手を張り付ける


「君の方こそどうなっているんだか……」


知らない男が不思議な顔をしてラウルをじっと見ている


「アンタは? アンタが助けてくれたのか?」


「まぁ…… 処置はしたが 今君が立っているのは神も驚いてるよ……」


「?? それよりどうなってんだ?!」


ラウルの質問にミルクが今この国で起こっていることを説明した


「ただの大会だと思って遊び気分で来たら これだもんねぇ~~?」


ベッドで足を伸ばして座っている彼女はグチグチ呟いている


「でもラウルが無事で良かった…… そしてごめんなさい」


「なんで謝るんだ?」


意味が分からず 泣き続けるメモルに何も言えないラウル


「だって……!! 私がラウルを……」


「それは違うよメモルさん…… 君はラウルを助けようとした」


「違う私が! 私がぁ……」


ゼッペルの慰めも肯定せず 自分を責め続けるメモルに対し


「〝助けよう〟としてくれたんだな…… メモル」


「え……」


「ありがとな!」


ラウルは全てを理解したわけでは無いが その笑顔をメモルに見せると

すぐに真剣な面構えになり 病室を出ようとした


「待ちなさい!! どこに行く気だ?」


謎の男がラウルを呼び止める


「決まってるだろ」


「話を聞いていなかったのか?!

君の身体の構造は異常だが半年は療養が必要な重症だぞ!」


「話は聞いてたし昔から丈夫だったけど…… 人を助けて何が悪い……」


「かっこつけるのはやめろ!!!!」


謎の男の後ろにいたゼッペルが今まで見せない形相で怒鳴った

そしてラウルの両肩を掴み さっきの心配顔に戻ると震え声で


「何故そこまで命を無駄に出来る……」


「……車掌……さん?」


「人は孰れ死ぬシステムだ……

だが十分に人生を謳歌出来る時間があるのに…… なんで無駄にしようとする?!」


「アハハハ! どっちがかっこつけてるんだか……」


嘲笑うサクバサを睨むゼッペルに 彼女は空気を読んで笑みを止めた


「本当はもっと生きられた命もあるのに……

他人が勝手に招いた戦争で…… 巻き添いで失った未来を生きる子供もいただろうに……

貴様らの定めた奴隷制度も!! 本来ならば俺が潰しているとこだぞ!!」


「威勢が良いわね……

でもあなたが変な裏切り者を側に置いていた所為で国が滅んだんでしょ?

元アレス王国の間抜けなゼル王様?」


ゼッペルは瞬時に銃剣をサクバサに向けた

その殺気に反応するように 近くで寝てたガボがサクバサの前に立ちはだかる


「……フフ! 失礼言って悪かったわね 謝るわ」


そう言うと奴隷三人を引き連れて病室を出て行こうとした

そのときミルクが今思い出したかのように言う


「あっラウル! お前を連れて来たのそこのポポって言う奴隷だから」


ラウルは咄嗟にポポの方を向くと

ポポはいつもの無表情な顔で 自分の顔をじっと見た後に何も言わずサクバサに付いて行った


「…………」


「……で まだ行くなんて言うのかい?」


「あぁ…… それが俺の旅の目的だから」


ゼルは歯を食いしばりながらラウルに背を向ける


「ラウル!」


ゴルクレットがベッドから起き上がり 長い太刀をラウルに投げた


「お前の剣は折れてるだろ? それを貸してやる」


「……いいの?」


ラウルは太刀を両手で受け取るなり 疑問を思う反面表情は喜んでいた


「さてと…… 少し寝たし俺も行こうかな……」


ベッドに寝転がっていたミルク そしてその隣に居た趙炎も起き上がって準備をし始める


「お前もありがとなミルク 趙炎も」


「はぁ? 何言ってんの?」


「国を出たらいつ会えるかわかんないし…… その別れのなんか?」


「まだ国にいるし」


「え?」


腹立つようなミルクの澄んだ表情にラウルは驚きの表情を見せる


「俺も引けない理由があるので…… あの怪物を倒しに同行します」


趙炎も槍を背に携えて万全の状態だった


「…………じゃぁ 行きますか?」


「「 おぅ!! 」」



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