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滅亡へと導かれる国2 ハイゴレ


「ゴギャァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!」


国を覆う怪物の叫び声は響き渡る


「第一精鋭部隊は怪物の撃退に努めよ!

 第二部隊は負傷した兵を応急処置及び援護!!

 第三部隊は参謀兵と共に策を練ろ!

 残りの第四第五部隊は国民の避難を急げ!!」


ヴィーラは次々と命令を下し 三番から五番までの隊長を自分のもとへと招集させた


「お前らに第二から第五部隊までの指揮を執って貰う」


彼の指示を聞いてる中で ある人物を心配する声が挙がる


「アビアさんは大丈夫なのですか?」


「今からEブロック付近に行こうと思ってる……

アビアを救出し終えた後 私も怪物の撃退に向かうつもりだ

その後は何が起こるか判らない…… そういう事態だ行け!!」


「「「 はっ!!! 」」」


三人の隊長はヴィーラに敬礼をし それぞれの任務に移った


ーーアビア……


ヴィーラは一目散にアビアのもとへと走る

彼とアビアは血の繋がりを持たない孤児同士だと思い込んで生きてきた

いつしか助け合う仲になり 自然と他に負けず劣らずの絆を生み出していた

しかし血が繋がっていたのは事実 それを知ったのは僅か数分前のこと


ーー父上 私は…… 約束を守れなかったです

約束を思い出したのは物の数分前 さっきの映像を見た瞬間に今までにないくらいの映像が脳内に溢れ出てきました

モルガナ様は生きておられた ルーナイト様も生きておられた アビアは…… 私は兄失格です 


Eブロックに倒れるアビアにヴィーラは滑り込んで抱きかかえる


「アビア!!」


すぐに意識を確認する


「隊…… 長……」


「良かった…… ホントに すまなかった……」


「……」


アビアは霞んだ目をしながらも ヴィーラの顔をじっと見ていた


「どうした?」


「…………」


何かを言いたそうだ しかしけして話せない状態では無い

どちらかと言えば戸惑っている そうヴィーラは感じた


「……兄さん」


「え……?」


アビアの一声よりも 今までに見なかった笑顔に自然と涙が出た


「う…… うぅぅ……」


「やっぱり…… 兄さんだったんだ……」


「アビア…… いつから……?」


「記憶は私もさっき戻ったけど…… 出会ったときから何となくそう感じてたよ……

父上は…… 記憶を辿るに…… 多分……」


「……話は後だ! 取り敢えずここから逃げ……」


ヴィーラは今までに無い殺気を感じ 咄嗟に後ろを振り向いた


「……こんなモノが存在するのか」


ヴィーラの視界を埋め尽くす黒い塊

それは国に影が浸る巨大で禍々しさに満ち溢れていた


「〝闇纏守護神(ハイゴレ)〟 闇に飲まれた神…… もはや神による暴走以外の何物でもない」


ふと呟く妖龍 それと同じ声は少なからず周囲からも聞こえる


「ヴヴォォォォォオオオオオオオオオオオ!!!!」


ハイゴレと呼ばれる怪物はその大きな腕を振り上げ 闘技場一帯に目掛け一気に振り下ろす


「……?! ラウル!!!!」


近くにいたミルクが全速力で助けに行く だが間に合わない


「任せて」


ラウルを担いで遠く離れた人影 

ミルクは助けに行くことを止めてハイゴレの拳を回避する


「あれは確か奴隷の……」


遠くでよく覚えていないが 枷を付けた女性だということをミルクは見ていた


「さぁて…… これどうすんの? 趙炎~~? ゴルクレットさん~~?」


「先ほど国に連絡を入れました 運が良ければ助けが来るでしょう」


「どういうことだ?」


自分の槍を地面に押し付けてなんとか立っている趙炎の背後から

血だらけのゴルクレットが足を引きずりながら近づいてくる


趙炎「助けを向かわせるのは国にとって失ってはいけない存在だからです

得に必要が無ければ見捨てられる 社会に置いて常識です」


ミルク「自慢すんな……!! こっちは一回のヘマで拷問だかんな!!」


ゴルクレット「変なとこで自慢し合うな!! それよりも…… 逃げるぞ!」


ミルク「逃げるのかよ~~?」


ゴルクレット「あれは…… 人では倒せない」


何かを知ってるような口ぶりで冷静に動くゴルクレットに

ミルクは疑問に思ったが一先ず逃げることに賛成した

趙炎等と同様 逃げる選手が大半だったが化け物に背を向けずに構える輩も残っている


オーガ「これがハイゴレと言う奴か…… 初めてみたわい」


ガタルゴ「ヌババ~…… 戦闘ですかな…… 私はチャゴを安全なところへ運びます」


「久々の本気の先を越えた力を出す時か」


「皆さん元気ですね~~……」


呆れながらもヴァースは人より前に出て愛用の剣を鞘から抜く


「〝神使い〟二人でいけますかねオーガさん?」


「何倒そうとしてんだ?! こいつは俺の獲物だぞ!!」


「ハハ…… 心強い」


オーガは前に出るなり鋭い目でヴァースを見下す


「おい! 手柄は分けて貰うぜ?」


遠くから漢の国のギャングが戦闘形態でやってくる


ルンウェイ「俺に負けた輩が…… 神に勝てるわけねーだろ」


妖雷「なんだと……?」


妖龍「よせ妖雷…… 今は敵を絞れ」


ふざけてる間にもハイゴレはヴァース達に気づき 攻撃を畳みかけようとする


「ゴギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


ハイゴレのその巨大な足は五人を余すこと無く踏みつけた


「大体これくらいが高度とバランスによって作れる耐久力の限界だな」


足の下には妖刹が氷の柱で支えられて潰れずにいた 他の四人は既に散り各自魔力を高める


「神使いが四人…… いやもっと他にいるけど…… これはレアだね~~」


遠くで見るマッドは無傷な身体で観察していた



妖雷「我を纏え!! 〝雷表神(ライジン)〟!! 〝風裏神(フウジン)〟!!」



妖龍「俺に神の力を!! 〝海雲神(マキュラス)〟!!」



ルンウェイ「纏え〝万能癒神妃(イシス)〟!!」



ヴァース「天より招かれる蒼き雷を使い手に持つ守護神よ!! 

我を加護せり そして力を示せ!! 〝雷鳳王神(アマル)〟!!!」



各々の身体から迸る光がそれぞれの戦士を包み込み

神衣を纏ったヴァース達が目の前より現れる神器を構えて黒き怪物に挑む



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