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ディアス闘技場FR1 復活!!


時は戻り 国中が現代に戻ったかのように意識を取り戻した


「なんだったんだろう…… 今の……」


「今見た映像 確か大昔の事件じゃ…… でも話と少し違うような……」


「しかもドレイルって大臣…… 現国王に似てない?」


「どういうことだ? しかもあの女剣闘士がモルガナ?!

この事件って何十年も前の出来ごとじゃないのか??」


人々は答えを見出せず 突然起こった現象に大会どころではない


ーーどうなっているんだ…… あのクロサギという変な名前の仕業か?!


大量の汗を流す王の隣に居るヴィーラは 記憶に出て来たケルトの存在に混乱していた

動揺している中で疑問に思ったことを正直に口から発する


「ケルトって男が…… 俺の親父?」


「な 何を言ってる……!!

お前の父親は事故で死んで私の慈悲で拾ってやったことを忘れたのか!?」


「いや…… 元々あった記憶が無理矢理にも縮小された気分だ……

アンタもドレイルという男と顔が似ている……」


「……!!」


記憶の映像は当然選手にも流れ


ボルマー「…………」


ヴァース「どうりで……

スレイシャガルとの交易が無かったことになってると不思議に思っていたが」


ルンウェイ「非道いな…… とても見ておれん」


マッド「……海賊でも同情するね」



ーー王よ…… これは救われたのか……?



そんな中でも解説者ディッツは実況を再開する


「え~~と…… 今だ何が起こったのか分かりませんがFブロックを見てください!!

あの憎っくき…… 血族の…… モルガナが無名の選手クロサギの前に倒れていまぁす……!!」


クロサギの前に自ら倒れるモルガナ しかしその表情は安堵の笑み

得も言われぬ温もりが彼女の胸の内より優しく包まれた

そして各ブロックの生き残りも決まって謎の透明な壁も消える


Aブロック勝者 オーガ・バルトノヴァ

「さてと…… やっと終わったか……」


勝者対象外 ガタルゴ

「ですねオーガ様」


同じく チャゴ

「カッカッカッカッ!!」


Bブロック勝者 ルンウェイ・イーストベル

「もうちょっと寝たかったんだがなぁ……」


Cブロック勝者 ヴァース・グラビドル

「……さっきの映像も気になるが まずは優勝だ」


Eブロック勝者 クロズメ

「はぁ…… もう体力温存できねぇな……」


Fブロック勝者 クロサギ

「さぁ!! 気を取り直して行きまっしょう!!」




Dブロック勝者


「ウオオオオオオオオオオ!!!!」


ダンガーが雄叫びを上げる 

そしてそれより遠くの観客席で泣き崩れるメモル その側でゼッペルが慰めていた


「ラウル……」


その瞬間メモルは不意に立ち上がって フラフラと前に進みラウルを見つめた


「メモルさん?」


ゼッペルは直感した さっきまでの少女では無いと


「ラウル」


メモルは持っていた杖を両手で握り締め 目を瞑り念じ始める


ーーラウル まだ貴方は死なない


突然杖が光り出す それは遠くにいるラウルも一緒だった

まるで共鳴し合うかのよう 体外に向けて発せられる光で呼応する二人


「?!!!」


ダンガーはその異変に気付いた


「ヴゥ……! ヴゥァァァァアア……」


完全に戦闘不能だったラウルの

ボロボロで折り曲がった足は理屈では不可能な筈なのに自然と立ち上がる


「……何だお前!!」


それは先程の不思議な現象に混乱した観客に追い打ちを掛けるが如く ラウルに度肝を抜かれる

その壊れた体は異常な速度でその場から消え 気が付けばダンガーの近くへと 

ダンガーの脇腹にはラウルの拳が減り込まれていた

その腹と拳の間は徐々に離れ ダンガーという巨体は勢いに逆らえず観客席目掛けて吹き飛んだ


「キャ~~~~!!!!」


ダンガーは既に気絶しており その近くにいた観客達が騒ぎ立てる


『一体どうなってるんだぁぁぁ!?』


ディッツもさすがに素の言葉が出てパニックがパニックを呼ぶ


「何がどうなってる!?」


取り乱す王に兵士等が抑え込む


「王を安全なところに!!」 


隣にいたヴィーラが指揮を取る


「〝ルドレイン王〟よ 取り敢えず今は安全な場所へ 後で聞きたいこともありますので」


一旦冷静を取り戻したヴィーラに対し 王は睨んだ表情を向けながら奥へと引っ込む




闘技場全体はラウルに注目していた


「体はボロボロの筈なのに…… どうなってる」


「〝ハイゴレ〟とはまた違いますね~~」


クロズメの疑問にクロサギが答える そんな二人に敵意を向ける他の勝者達


「その黒ずくめ装飾のコート お前ら〝革命反士(ヴァンデラード)〟の一員だな?」


ヴァースが二人に刃を向けた


「ありゃりゃ~~ どうも敵意むき出しですよクロズメさん!!」


クロサギが慌てるような仕草をワザとらしく取っていると


「大会もいいがぁ…… 見す見すお前らを逃がすほど 良い行いも訊かないんでなぁ~~」


ヴァースの隣に立つオーガ その後ろに続くガタルゴとチャゴ そしてルンウェイ


「安くも計画通りだな オーガさん」


「おぉルンウェイ!! 生き残ってたか!!!!」


バシバシと肩を叩くオーガを見たヴァースは冷や汗を掻いていた


ーーまさか噂だけで済めば良かった情報

本気であの青龍東一心流総本山のルンウェイがライゴク王国の軍門に下るとは


「さてヴァースよ…… そう怖い顔するな

メンドイ敵を味方にしたみたいな顔しやがって……

只たんに盃を交わしただけのことよぉ!! ワハハハハ!!」


オーガの話に笑うとこは一つも無く ヴァースはいつもの余裕が保てていなかった



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