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ディアス闘技場Eブロック2 意外な勝敗


「まさかお前…… 守護神(しゅごしん)を……」


ハザマの目の前には異様な光景が広がっていて

辺り一面に灼熱の炎が渦を巻き 巾着が神器へと換わる

先程までとは着衣も雰囲気もガラリと変わっているヒズチが立っていた


「……〝神衣(カムイ)〟……危険……」 


『な…… 何が起こってるんだ~~!?

Eブロックに突然現れた異様な熱気!! これは日の国の妖術なのかぁ~~?!!』


驚きの実況が辺りに響き渡るが誰も耳を貸さなかった

ただ目の前の状況を理解出来ずに呆然とするだけ


ーー確かに秘術は持ってるが…… さすがにこれは桁外れだろうな


「お前の目の前のいるのは 次元の違う神の存在だ…… 諦めろ」 


ヒズチは手の平をハザマに向け 辺りに燃え盛る炎を一気に手中に集める


「視界に映る忌々しき不純な煙を聖煙(せいえん)により一掃せり……」


その瞬間に放たれる強大かつ広大な火炎放射をハザマとサノスケに放たれた


「おいおい……! 嘘だろ!?」


「……下がれ……」


サノスケはハザマの前に立ち 口を膨らます


「……火遁の術〖息吹〗……!!」


サノスケの口から吐かれた炎はヒズチに負けじと吹き荒れる

しかし対になる両者の猛炎には次元という言葉が似合う程の差があった


「…………!!!!」


「神に勝てる訳ねぇだろ」


ヒズチは軽く鼻で笑い 向けていた手を軽く前に押すと


「……この……」


「どいてろ!!」


圧倒的に押されていたサノスケの位置にハザマが入れ替わる


「炎遁!! 〖爆風蓮火(ばくふうれんか)〗!!」


サノスケの火遁を上回るほどの炎が ヒズチの炎と互角にぶつかり合った


ーー……


炎はヒズチの方が有利だったがなんとか相殺した

辺りに燃え広がる火の海を陰にして ハザマとサノスケの頭上に跳び上がった


「「 !!? 」」


「神と人間の闘いは…… 蟻と人間に等しい……」


ヒズチの手が太陽と重なり ヒズチの体中からうねり出る煙のような炎が魔法陣を描き始める


神級魔法(しんきゅうまほう) 輝火神の陽放閃(カグゼツ・シャールガイア)!!!」


周りから見れば太陽が二人に裁きを下すかの様に見えた

灼熱の光が周り諸共焼き尽くし 辺り一帯を灼熱地獄へと化す


「カ…… アッッ……」


「ッ…………」


二人に生気は感じられず 意識があっても体中の水分が抜かれまさにミイラと化していた


『オーガ選手 妖龍選手 ルンウェイ選手 ヴァース選手 ダンガー選手

数々の超人を目の前に半ば混乱を生んでいますが またもや目を疑う妖術……

いや…… もう神と言っても過言ではないでしょうか?!

そして文句無しのEブロックの勝者 それは!!!!』


勝者が決した 誰もがそう思った

それはヒズチも同じであり 当然のように元の姿へと戻る だがそこに不意を突かれた


「……?!」


一瞬の安堵を漏らしたヒズチは 背中から感じる極度の痛みに顔を歪め始める


「ご苦労さん…… 厄介者同士潰し合ってくれて助かったよ」


後ろを向くヒズチの目に映るは 黒いオーラを体中から吹き出し不気味な笑みを出す青年

その手に持っていた巨大な鎌がヒズチの背中を深く抉った


『なんだあいつは~~!! 突如現れた選手かも分からない奴にヒズチ選手が後ろを取られたぁぁ!!』


ヒズチは鎌を持った男を睨んだまま地面に倒れる


『今調べた結果…… あの選手は正式に登録されている選手と解りました……

そしてEブロックを制した選手の名はクロズメ選手です!!』


観客全体が半信半疑の中 納得がいかないままEブロック勝者が決まった




Fブロック 残り二人


「ハァ~~ァ~~…… 先輩も参加すれば良かったのに~~ つまんないのーー!!」


「……なぜ!! なぜ私を残した!!!?」


「ん~~気まぐれでもいいんだけど どっちかっていうとリーダーの指示だな~~」


「……??」


「君を勧誘しに来たんだ!

ガルバーク帝国王女 モルガーナ・ラ・フェリア・ガンルイス姫!!」



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