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ディアス闘技場2 開戦 


試合開始直前 

参加者達が続々と闘技場広場に集まる


『さぁ!! 皆さん怖気づかず最後まで観戦しましょう!!

まずは注目されたし!! 七大国各国から送られた豪傑共!!!!』


ディッツは立ち上がり 声がはち切れるほど叫んだ

広場で特に気迫が出ている三人の選手

オーガ・妖龍・ヴァースに大歓声が浴びせられた


『さぁ準備はいいですかぁ?』


時刻が迫り ディッツが陰で深呼吸し始めた

選手たちも尋常ではないの緊張が走り出す

そして陽が真上に達したとき ディッツの声が闘技場全体に響き渡る


『バトルロイヤル!!! 開戦!!!』


ゴングの鐘が鳴ると同時に選手が一斉に構え始めた

しかしその選手達が身体を動かす反応を見せるコンマ単位の瞬間

ある一つの影が空高く跳び上がり 広場の中央にいるボルマー達に向かって隕石の如く降下した


「っ……!?」


中央に居る国に選ばれた四人は紙一重でその場を離れて重症を避ける


「何だぁ?!」


そして人影は次の一手に移ろうとしていた


「カッカッカッ!! 風の如し! 〝灰塵巻波(はいじんかんぱ)〟!!」


中央に降下した謎の選手は自分を中心に闘技場を覆う程の砂塵と竜巻を引き起こす


「な! ……なんだそりゃ?!」


「うわぁぁ!!」


参加者は次から次へと吹き飛ばされ 闘技場を覆う壁に押し付けられる者も続出


ーーこの技…… カジノの時の風と似てる でも威力が段違いだ…… 


ラウルは前に襲われた孤橋が放った風が脳裏を横切る


「カッカッカ!! 準備出来ましたオーガ様」


次に何処からともなくオーガの側近ガタルゴが現れ 広場に突如透明な壁が出現する


「私しも準備が整いました ヌババババ!!」


透明な壁は広場を六つのエリアに分けるかのように出現し 選手達はその中に閉じ込められた


『おおっと~~!! 試合開始直後から摩訶不思議なことが起こってるぞ!!

この透明な壁は何を意味するのか?!』


実況ディッツも驚きを隠せずつい誰かに答えを聞く態度になっていた

そんな中 思いっきり息を吸い込む選手が一人

腹が膨れそうになるまで吸入するその選手は思わず耳が塞ぎたくなるような声を放つ


「この壁はエリアに一人生き残るまで消えねぇ!!!!

俺はザコをネチネチ倒すほど気が長くないんでな そこで六つに分散させて貰った!!

どうこう言われる筋合いはねぇぜ 一つの戦法と考えりゃぁな!!」


戦場と観客席全体に広がる声の主はオーガだった

しかしこの壁が出現することでの真の狙いは 選手達が戸惑い始めることにある

何故なら 同盟だの共闘だのと手を組み 

数で攻める貧弱者を誰よりも許せないのがこのオーガという選手なのだ




オーガ・バルトノヴァ 

ライゴク王国の第四代国王という立場にも関わらず 闘いを求む武道派の王と呼ばれている

他の王と違うところは 土地・金・権力・兵力・食物など国を自由に治める者として 

形ある物を自分の物にしたいという謂わば欲が出てくる

しかしオーガの場合はシンプルに〝喧嘩〟

その一言でねじ伏せられるほどの喧嘩好きでそれ以外に欲はほとんど見せない

そこから察するように嫁も取らない

なら何故国は保ってられるのか? 答えは家臣にある

特別才があるわけでもない だがけして頭の回らない家臣だらけという訳でも無い

この時代の国の家臣等の大体は主と共に財政以外にも他国との交流の事も考えなければならない


今の時代はほとんどが交易を当り前とし 実質鎖国と呼ばれるところは現在二つしか無い

交流の際 一番困難な事態は意見と正義の食い違いから生まれる〝戦争〟である

しかしこの国は兵力が下がらない ので人手が十分に足り得る故に国の生活も成り立たせる

ここから読み取れることは兵力が減少しないこと 

そう 戦は国王自ら戦場に立ち しかも一人で一国を薙ぎ倒す力があったのである

家臣は敵国に対する策を考えず内部を良くすることだけを考えれば良い

暇が出来れば少しでも鍛錬に身を置くこれが ライゴク王国が保つ奇跡的な軍事態勢となる


王の資質が有るか無いかは賛否が分れているが

武力に着目すれば 一人で国一つ分の勢力があるということになる

国の民からの批判は無いかと言われればもう一つの武器があり 

それは〝人情〟 人の良さが評価されているのである


実際にこの説明は数分で終わる

しかしオーガの座する六つある中の一つのエリアにて

立っている彼一人を除けば それ以外全員血塗れで倒れていた


オーガの通り名は〝天下の肉神〟 その名が畏怖の対象となる所以は

尋常では無い速さで周囲の敵を一掃し その速度をも保てる強靭な肉体を持って生まれたから

荒い息も出ておらず 疲れている表情は勿論のこと 汗一つ掻いてなどいない


『なんと言うことでしょう………

分散されたリングの一角にいた選手達が成す術なく倒されていった!!

この光景を誰が予想したことか…… いや分かっていた……

そして立っているのは噂通りの怪物!!!!

〝武道派の王〟オーガ・バルトノヴァだぁ!!!!』


歓声と共にオーガは両手を挙げて注目を集める


「あのドル・マーフィーって奴も瞬殺だったな……」


「それよりこの壁とルールだよ問題は」


オーガをジッと見るラウルに対し 隣にいた趙炎が呆れながら言う


「趙炎!?」


「六つのエリアをブロックに例えるとするなら 同じブロックになるなラウル……」


選手等が戸惑う中でディッツは実況を続けた


『え~~ さっそく予想外のスタートを切りましたが私の中ではそういう展開は慣れています

ここからはA~Fブロックとして分割し どの試合も公平に実況していきたいと思います

尚その形式上一ブロックから一人 計六名だけが決勝に進出する形での追加ルールで流れていきますのでご了承下さい

……そして!!

早くもエリア内で唯一立っているAブロックの勝者は オーガ・バルトノヴァ!!!』


開始間もなく勝者が現れ始め 他のブロックも着々と戦塵が舞い始めていた



Aブロック勝者 オーガ・バルトノヴァ



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