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ディアス闘技場1 試合開始一時間前 


大会当日 

試合開始一時間前でラウルとマッドは闘技場に着いた


「ハァハァ…… ちゃんと起こしてくれよ!!」


「うるさいな!! 君が寝坊するし 纏蛍が不十分だから

少しコントロール出来るよう教えてやったんでしょうが!!」


息を荒くしながら真っ直ぐ立てない二人

会場には既にヒズチがウォーミングアップして待っていた


「遅かったなお前ら……」


「「 だってこいつが!! 」」


二人は息が上がった声で同時に言う


「何でもいいがもうすぐだぞ?

身体を慣らしとけよ? つっても既に温まってるか……」


「んで? ボルマーとあの女剣闘士は?」


「……女? 入り口は四つもあるんだ 別のとこにでもいるんだろ?」


時間まで待つ三人に 突如奥から二つの大きな声が上がった


「てめぇ! 色んな奴と同盟組んでんだろう!?

〝バトルロワイアル〟の意味知ってんのかぁ!?」


「だからなんだ? 生き残るのは一人 最後は仲間内で争うんだ頭を使えぇ

どうせ最初は数減らし 手を組んだ後に真の王者を決めても良いじゃねぇかえ?」


熱い選手と冷静な選手との揉め事は周囲の注目を集める


「見ろ! 地下闘技場AA(セカンドアンペア)覇者〝電粒(でんりゅう)〟ドル・マーフィー!」


「こっちは党国バロシアン第2参謀〝計略武人〟サドン・バロシアン!」


周りがざわつく中 サドンは掛けているメガネをクイッと上げた


「それにな…… 七大国を抜いても尚猛者揃いの集まりだ

国からの傭兵・殺し屋・賞金稼ぎ

名を轟かす輩が辺りを見渡せば一気にお目にかかれる 見てみろ!!」


確かに周りを見渡せば 一度は顔と名の知れ渡る者達が揃っている


「アレスフォード襲撃事件の首謀者〝血走李(ちばしり)〟スランダム・ムーメン 

ファミリアフォードットより指名手配〝枷無の隷(かせなしのれい)〟アバルト

偽りの秘宝探検家(コードシークレットコレクター)〟ガオン・ストロンガー

〝日の国の侍〟ハザマ

ガルバーク帝国直下護衛部隊部隊長有力候補推薦枠〝凶弾〟ボルマー


他にもイカれ出しゃばる奴等がゴロゴロいるらしいがお前…… 

こいつらを一人でなんとかなんのかえ?」


「っ……」


ドルは反論出来ず 黙りこくってその場を逃げるように離れて行った

そんな中でラウルは全くの逆方向に視線を向け マッドも一緒に同じ方向を見ている


「気になるのかい?」


「……少し」


目線の先には列車で出会った奴隷三人を引き連れる緑髪の男サクバサがいた


「じゃぁ頼むわよアンタ達!! ちゃんと協力して優勝しなさいね?!」


サクバサは相変わらずのオカマ口調で奴隷達に命令を下す


「ポポ・ルース シャハル・ルース ガボ・ルース!! 一族の名に恥じぬ闘いをしてらっしゃい!」


見下しているのか敬っているのか 奴隷の扱いが普段の飼い主と異なる箇所に

ラウルは今までの飼い主に対しての不快な気持ちを濁らせる


「敵の観察も良いが…… そろそろ始まるよ!」


時間が進むに連れ 観客席の歓声が高く響き渡り 日の当たる場所は既に賑わっていた

司会兼解説者が定位置に着き 大歓声と共に手を大振りしてマイクを握り締め 口を近付ける


『いよいよこの時が~~!! やってきたぁぁぁぁ!!!!』


司会者の声と共に観客席の熱気ボルテージがさらに上がり 本人もノリノリで進行し始めた


『今回も務めさせていただきます ギャング・ディッツです!!

そして今回のイベントもお客様が期待する怪物共が水面下で息を潜めています!!

さらに~~ 待機している怪物共の目的はこれだぁ!!!』


ディッツは台の上に豪華に飾られている景品を指差した




「そう言えばマッド 大会の景品ってなんだったっけ?」


ラウルは試合開始直前で景品のことを聞く


「君って奴は……」


マッドは呆れるあまり試合前の緊張が一瞬で吹き飛んだ


「魔式蛍術は覚えているよね? 昨日言った通り簡単には覚えられない奴」


ラウルは予想してみた そしてマッドが次に何を話すかを悟ったかのように目が高揚し始める


「だが優勝して手に入る代物はある一定の属性魔法を簡単に使い熟せるようになるのさ」


マッドの口が閉じると同時に 観客席が響めく


『こちらが今回の景品!! 怪物共よ!! 欲しいならくれてやるぅぅ!!!!』


スタッフが被せてた布を取り外し 隠れていた景品が露に


『これが今回の台風を呼び起こした元凶!!

魔蛍石(まけいせき) 雷闘神(トール)の破片だぁぁぁ!!』


物が姿を見せたときと同時に 

観客の叫び声が振動に変わり場内にいるラウル達にも伝わる


「おいおい……」


「あれが噂に聞く〝神の力が宿る石〟か……」


「初めて見た」


席一帯で盛り上がる観客を無視するかのようにディッツは再び大声を上げる


『しか~~~~し!! 我がガルバーク帝国もそう易々と景品を国外へ渡したくなぁぁい!!

そこで!! なんとガルバーク帝国直下護衛隊長が率いる国に選ばれた精鋭達

争奪戦の嵐に迎え撃つのはこいつらだぁ!!」


ディッツの声と共に 四つの入り口から四人の人影が登場した


『護衛二番軍隊長 〝双竜の手練れ〟アビア・カルビア!! 

ガルバーク帝国より雇用 〝殺し屋〟ミルク・メゾーラ!! 

そして!! ガルバーク1のゴミ!!

されど国王はこいつに護衛軍の隊長クラスの職に推薦したぁ!! 我が国のダニ!!!

裏町の支配者 〝凶弾〟ボルマー!!!! 』


「死ねぇぇぇ!!!! ボルマー!!!!」


「消えろぉ!! いらねぇんだよ!!」


「国から出てけぇ!!」


罵声を浴びる中 ボルマーはヘラヘラと闘技場中央に向かって歩いて行く


『そして最後わ~~~~ 皆さんいいですかぁ!?』

 

ディッツの問いかけに観客席全員が何やらソワソワしたような様子でその時を待っていた


『我が国事実状一位の嫌われ者!! ガルバーク帝国が数十年前の悲劇を生ませた極悪非道の子孫!!

国王直々の慈悲で罪の無い者として処理されたこの上ない幸運の持ち主

ガルバーク帝国傭兵 〝剣闘士〟モルガナだぁ!!』


「「「「「 ブ~~~~~~~~!!!! 」」」」」


観客がこの時まで溜めていたのかと言わんばかりの罵声を ボルマーよりもモルガナに浴びせた


『ではそろそろ嵐が近づいてきました! 待機している選手達にも入場してもらいましょう!!』


大歓声と共に参加者達が続々と入り口から姿を現す


マッド「二人に聞きたいことは山程あるが…… 今は試合に集中しろよラウル」


ラウル「言われずとも!! ……ちょっと気になるけど」


ヒズチ「さぁて…… 何が出て来ることやら!!」


マッドとラウルとヒズチも砂漠の闘技場へと足を踏み入れる



試合開始 五分前



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