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創設の放旅者 --ラウールヴァンデラード--  作者: 滝翔
2章 鎖が解くとき
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隔離されてる島3 逃走


砦の上での決戦 

ニクロ達は隙を作って逃げる事を企てるが 現状そう上手くはいかない


「どうするんだ?」


小声でカーソンに聞けば 彼は悪そうな笑みでこちらを見やり


「そこら辺は任せろ!!」


その言葉と同時にヴェルとダルタ アタランテらは各自魔蛍を集め準備に取り掛かる

ニクロだけが状況に付いていけず置いてかれていた


「何かする気だな……」


察したエヴァノールすぐ手を上に挙げて


「殺れ!!」


合図と共に六人の攻撃魔法が放たれた


「大丈夫なんですかカーソンさん!?」


「信じろニクロ! まず周りの魔法を全部破壊してくれ!!」


ニクロは訳が分からなかったが 地面に手を置いて持てる魔力を出し尽くした


暁風ヴァーユ!! 氷河ギコール!! 合成魔法ユニオン!!

凍風魔法〝エウロス〟!!」


ニクロ達を中心に冷気を纏う風が辺りに吹き荒れる そしてジャミラ達の魔法を一瞬で凍らした


「何……!?」


「私らの魔法が一瞬で……」


離れて見ていたエヴァノールもさすがに驚きを隠せなかった


ーーこの魔力…… 一体どこから出てくるんだ ……ん??


エヴァノールはニクロを見続けることで不思議な感覚に陥った


ーーアイツの顔……… どこかで……



「ヴェル!! 今だ!!」



カーソンの合図と共にヴェルが両手の爪を尖らせ さらに黒いオーラを纏った


「兄弟を超えてやる…… 竜牙両爪・闇節玄!!」


ヴェルの手は黒く覆われ 爪の部分が長く鋭く伸びていく

それを見ていたキニエは驚く


ーー黒魔法を…… しかも怖れを感じていない……


ヴェルは地面を斬り刻み 散乱した岩石が宙に舞って


「アタラン!!」


「はいよ!! 模造ダミー・クラフト


宙に浮いた岩石の数が倍加し 雨の様に辺りに降り注ぐ


「クソッ…… 小賢しい真似を!! 全員ここから離れろ!!」



「させるかよ!!」



ダルタが魔蛍を寄せ集め 魔力を集中させる


「神具!! さらに神力!!」


周りにいる全員を取り囲むように出来た巨大な壁が革命軍を閉じ込めた


「ありゃりゃ~~!! どうするんですこれぇ?!」


モルブエが慌てる中 他は必死に岩を弾く


「岩に気を取られた今だ 行くぞ!!」



ーーこんなんでどうにかなるのか……?



膝を着くニクロが不安に待ち構えていると 後ろにいるカーソンに担がれて


「仲間を信じろ!! ダルタ!! 合図と共にだ!!」


「了解です」


カーソンの言葉が発すると同時に突風が吹いた

ニクロ達は砦の外に押し飛ばされ 山から見えていた景色に身を投じる


「な…… なんだ!?」


「〝夜明けの方舟エリク・ノア〟 俺の魔法だ」


驚きを隠せないダルタにカーソンは高笑いで答える


「さ! そう長くは飛んでられない 徐々に落下するぞぉ」


五人の身体はゆっくりと密林の中に姿を消し 足を地に着けてすぐに走った

しかしニクロはその場から動けない


「どうした? ……いや当然か」


息切れするニクロをカーソンは一目で理解して肩を貸して上げる


「魔力は無限じゃない そうじゃなくてもあれだけ消費したら肉体が悲鳴を上げて当たり前」


「……ごめん」


ニクロは疲れた顔でカーソンに頭を下げる すると急にダルタが進路を変えた


「俺はライトとイリアを連れてくるんで 合流場所で落ち合いましょう」


「気を付けてな」


ダルタは大きく右へとそして真っ直ぐ走って行った


「集合場所って?」


「あぁお前にはまだ伝えてなかったな…… 実は……」


カーソンは会話を無理やり閉じた そして後ろを見る

ニクロも何かを察し急いで振り向いたそこには 革命軍が目の前まで迫って来ていたのだ


「エニシダ・モルブエ・マルガ 容赦はするな」


「「「 了解 」」」


四人は森の中にバラけ 姿を消す


「次の策は?」


ヴェルが冷静にカーソンに聞く


「匆々あの革命軍を相手にホイホイと案は出ないぜ……」


「俺が相手します」


ニクロがカーソンから離れようとした時 アタランテに頭をド突かれた


「痛っつ!!」


「まったくライトいい 無鉄砲な奴等ばかりで泣けてくるよ」


そうアタランテはニコッと笑いながらニクロに説教し 近くの柱に手を置く


「模造」


次々と木が増殖され ニクロ達が通る道以外の両端に壁が生まれた


「これで逃げ切れればいいけど……」 


「そんな魔力使って大丈夫かアタラン?」


「細かくしなければ少量で済むよ」


不安そうなカーソンに対して 余裕を見せるアタランテにニクロも思わず安堵の気持ちが

しかしそれは不意に木々にヒビが入った


「……!?」


「フア~~…… 面倒臭いことするよな~~」


亀裂から勢い良く破壊してきて出てきた男は何の躊躇もなく

アタランテの首を掴んで地面に押し付けた


「うあぁぁぁぁ!!」


「アタラン!!!」


カーソンはニクロの身体をヴェルに投げ飛ばし 地面を蹴ってアタランの方に急いで引き返した

アタランテの身体の上に男がのし掛かり 動ける状態では無い


「まずは一人……」


「やめろぉ!!」



ーーまた助けられないのかよぉ



涙によって歪んだが世界が アタランテの首を歪ませる

いっそ目を閉じようとした瞬間だった


「なっ……」


アタランテでは無く男の首がへし折られ 木々の壁に吹き飛ばされていた


「うぅ…… 何が起きて……」


アタランテが顔を上げると そこには知らない男が立っていた

カーソンも呆然と立ち尽くすが遠くにいたニクロはすぐに分かった


「ドルさん!!」



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