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創設の放旅者 --ラウールヴァンデラード--  作者: 滝翔
2章 鎖が解くとき
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隔離されてる島2 撤退


ニクロの拳はエヴァノールに直撃し そのまま後ろに下がる

同時に特攻部隊全員がニクロの前に現れた


「珍しいねぇ リーダーが油断するなんて」


「仕事以外でヘラヘラしてるからだよう」


キニエとジェルンの一言で エヴァノールは先ほどまでの穏やかなオーラを打ち消した


「族長…… すいませんがここからすぐ避難して下さい」


「なんだと!?」


族長は睨みつけるが 振り向くエヴァノールの顔はさっきまでの彼では無いと悟ると


「……仕方ない 皆の者!! 一旦村へ戻るぞ!!」


族長の一声で村の民は潔く撤退した


砦の上で構え合うニクロと革命軍

リーダーであるエヴァノールは部隊に指示を下す


「元々は俺達の敵だ 容赦はするな」


「今度こそ殺していいんだな?」


戦闘を待ち切れないジャミラの横でエニシダも背の武器を抜くと


「今はお前に同感だジャミラ 戦いたくてウズくぜ……」


「ヘヘ…… 今回は気が合ったな澄まし野郎」


二人の地面を蹴るタイミングは合わさり 二つの直線がニクロを襲う


「…………」


ニクロは何かを察し 纏蛍を足に流した途端一気に横へと跳んだ


「「 !? 」」


その意味は目の前にいた二人にも理解した 何故なら


「俺の獲物だぁぁぁぁぁぁ!!!」


砦を上ってきたハヌマンが元の姿より巨大化し こちらに突進して来ていた



ーーこのままでは直撃だな……


ーーここの怪物には手を出すなと言われてたんだがなぁ……



ハヌマン「寅寅インドラ!!」


ジャミラ「ブラッティ・ライトガン!!」


エニシダ「魔装・武具強化!!」


ハヌマンの一撃に対し ジャミラの魔法とエニシダの刃の付いてない側で応戦する

互いに威力を相殺したのだが 



ーー超越荷電粒子砲



エニシダは瞬時にそれが来ると確信した


「魔装!!」


「ロキトル!!」


ニクロの手から一直線に放たれる黒き雷が三人を巻き込んだ

エニシダの即席防御も意味を成さず 煙が晴れれその場所には誰もいなかった


「まず二人……」


「油断したな」


背後には捕えた筈のエニシダがいた 高速で振り下ろされた刃を

ニクロは瞬時に受け止めたが彼のニヤつきが罠だと考える


「今だキニエ!」


ニクロがキニエを見やる瞬間 身の毛がよだつ魔法が彼女より生まれた


「闇纏・泥傀儡」


キニエの周りには 生を持たない不気味な生き物が地面から這いずり

しかしこの嫌な感じはその人形から来るのものでは無かった


ーーこの感じ まさか……


ニクロは右半身に大量の纏蛍を流し込み エニシダを遠くへと振り切ると

キニエが生み出す傀儡ごと 魔法の出だしで刈り取る目的で上空より畳み掛けた


「危険を察したか……」


キニエは高笑いしながら複数の傀儡を操り出す

その一つ一つの人形が異なる動きを見せ ニクロの周りを取り囲むと


「一つ一つ操作が違う…… 放し飼いオートマティックか……」


混乱している最中 人形の一体がニクロの腹部に打撃を入れてきた

ニクロは咄嗟に防ぐがタイミングを合わせるように背後から別の人形がうなじ目掛けて蹴り落とす


「ガハァッ……!!」


ニクロは地面に叩きつけられ その直後にまた別の人形が足を蹴って自分を立てなくする

さらに腹部への強蹴 肘鉄 腕を掴まれてからの岩を遠投

抵抗する暇も無く離れの森へ叩き飛ばされるニクロは驚くことに気付く


ーー人形全部が…… 武術を体得してる…… 


何とか立ち上がるニクロの頭を足で踏みつけたのはキニエ本体


「私は元々とある流派の跡取りでね 武術はいやでも体に叩き込まれた

だから人形を自分の身体のように動かせるってとこ すごいっしょ?」


キニエは踏みつけた相手の身体をさらに地面にめり込ませる

ニクロの断末魔を無視し 尚彼女は語り続ける


「そこそこ上達して道場引き継ぐ時になって 出て来たんだよこの力が……」


そう言われてニクロは必死にキニエの方を向こうとする

彼女の手を覆っている黒いオーラのが見えた


「黒い魔蛍…… 魔約もしてないのに次々へと溢れ出てきやがる

気味悪いって言われるだけならマシだったけど…… 挙句の果ては卑怯者だって言われたね

そっちの方がよっぽど傷ついたさ…… 努力が無力に変わった瞬間

認めていた皆が次々と軽蔑していく中 いよいよ親…… 師匠にまで裏切られた……

呆れたとかそんなんじゃない ただ馬鹿らしくなったよ だから全員をさ……」


「キニエ!!」


突然響き渡るエヴァノールの声に キニエは自分が踏んでいた辺りを警戒する

しかし気付いた瞬間には大きな衝撃と共に吹き飛ばされていた


ヴェル「破音……」


カーソン「大丈夫か? ニクロ!!」


二クロ「あぁ…… 良いタイミング」


その場に集うは 先ほど脱獄したカーソン達四人の姿だった


「リーダー 変更は?」


「無い」


ジェルンの質問と現場の状況に顔色一つ変えないエヴァノール


「逃がさねぇぞクソが!!!!」


ニクロの技で吹き飛ばされたジャミラとエニシダも帰って来た


「七人集結 それに引き換えそちらは五人 どう見ても俺達に勝てるとは思えないが?」


エヴァノールの余裕ある状況説明に二クロは辺りを警戒する

四方を塞がれた革命軍を相手に 五人の中で一番冷静で落ち着いているカーソンは小声で問う


「皆ならどうする?」


この質問にアタランテはクスッと笑った



「「「「 逃げる!! 」」」」



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