第6話
第6話
キーンコーンカーンコーン
地獄のチャイムが鳴り響く。
委員会集会かぁ……。
行きたくねー!
一応さっき集会の場所を確認しに回ったけどさぁ!
「乃木、行くか。地獄の集会へ。」
乃木「……行こうか。地獄の集会へ。」
五代「ワイどん、そげん暗か顔してどげんした?」
乃木「五代、だって高杉先輩達に
わやな事言われる気しかせんじゃろ?
今から胃が痛くて……。せんないわ。」
「俺も、分からないなら勉強あるのみ!
とか言われたりすんのかとか
新撰組に絡まれたらとか色々考えたら
……胃が痛い。」
五代「ノープロブレム!なんとかなっ!」
乃木「なんとかなったら、ええんじゃけど」
そんな事を言いながら俺らは別れた。
保健室前の廊下に響く
大隈「であるからしてー!」
これだけで大隈重信って分かるんだよ。
この時点でカオスな予感がめっちゃする。
大村「うるさい。邪魔だ。」
この端的な話し方は大村益次郎か?
もう帰りてぇ。
何もしてねぇけど、帰りてぇ!
コンコンとノックしてドアを開けると
緒方「おや?新入生君かな?どうぞお入り。」
絶対、緒方洪庵だ!
ホッとして挨拶しようとしたら奥から
沖田「ヤダなぁ良順先生。
牛乳飲んでも背はもう伸びませんよ。」
松本「何を言う!背は伸びずとも体は作れる!
さぁ、牛乳飲め!肉を食べろ!」
沖田総司じゃね?と松本良順かよ!
高松「松本先生、勝手なことをされては困ります。
そこの患者はただのサボりです。
今から委員会集会ですし叩き出しましょう。」
まさか高松凌雲か?
緒方「まぁまぁ高松君。
サボるのは心が疲れてるのです。
休ませてあげましょう。」
高松「緒方先生がそうおっしゃるのなら。」
……話かけづれぇ!挨拶のタイミング逃したし!
高松「おや、失礼。君は新入生ですね?」
「あ、はい!1年の田中 修です!」
助かった!挨拶できねぇかと思ったわ!
緒方「君が!福沢君から聞いてますよ。
ようこそ保健委員会へ。」
緒方先生だけが優しい。
大隈「おぉ!君か!俺も聞いている!
よく来たな!」
声デカ!大隈重信ってこんな声デケェんだな。
大村「……委員長の大村益次郎だ。
君のこれからの仕事を一覧にしておいた。」
そう言われ渡されたプリントを見ると
・1年のトイレットペーパーの補充
・1年の水道の石鹸の補充
・健康診断の補佐
・クラスの健康カードの回収
・保健室当番(持ち回り)
・保健だよりの作成(持ち回り)
・クラスの換気等の環境整備
・救急法の取得(来月)
めっちゃ普通だ……。
保健室当番が怖いけどそれ以外は
まともだ……。
いや、日本陸軍の基礎を作った人だもんな。
ルールを守るのは当たり前なのかもしれない。
武士も軍も規律を守るものだしな。
プリント渡すだけ渡して仕事戻ったんだけど。
スタスタスタと高松凌雲が来て
高松「田中君でしたね。
こちらは私からのプリントになります。
そちらの補足タイムスケジュールですので
読み込むように。
保健委員のルールもありますので
最後まで読んで下さいね。」
そう手渡されたプリントには
・トイレットペーパー補充は毎週水曜日。
・石鹸の補充は毎日お昼休みに確認。
(1月で3回忘れたら1週間保健室当番)
・健康診断の補佐はその都度
変更するので当日の説明。
・クラスの健康カードは毎日ホームルーム終了後すぐ。
・保健室当番は先輩と組む(田中 修は毎週木曜日に高松凌雲と)
・保健室だよりは見本見つつ書くこと。
(田中 修は7月の担当。)
・クラスの換気は各授業が終わった後
速やかに開けて5分経てば閉めても良い。
・救急法は緒方洪庵先生が指導。
こまけぇ!!思った以上に細かかった!
トイレットペーパーの補充が1回で良いのは助かる。
多分、トイレ掃除の時に足りなきゃ
言われるだろーしな。
石鹸の補充3回忘れたら1週間保健室当番とか
絶対、忘れられねぇ!
後、換気こまめすぎね!?
絶対文句言われるやつじゃん。
まぁ文句言われたら保健委員のルールだから
文句は大隈重信か大村益次郎までと言っておこう。
知ってる奴なら黙るというか俺なら黙って従う。
「あの、高松先輩。」
高松「なんです?手短に。」
「クラス健康カード提出しない人や
忘れた人はどうすれば良いですか?」
高松「保健室へ連れて来なさい。」
「分かりました。」
こっわ!忘れたらガッツリ説教されつつ
調べられるんだろーな。
こりゃ、俺が忘れた日には……。
地獄をみるわ。




