第3話
第3話
福沢先生が腕を組み生徒を鋭く睨みながらも
自己紹介は進んでいった。
そして、福沢先生はおもむろにチョークを持ち
黒板へ丸を4つの丸を書き殴った。
福沢「自己紹介ご苦労。
……さて、これから諸君らに伝えておく
注意事項がある。
生前の因縁を引きずった
不毛な権力争いが存在する。
良いか、よく頭に叩き込め。
本当に気をつけるべきは後ろに控えている
教師共だからな。」
そう言いながら1つの丸の中に
美化委員と書き込んでいく。
福沢「先ず、1番危険な派閥の1つ目。美化委員だ。
顧問は山内容堂。
委員長は坂本龍馬。
副委員長は武市半平太だ。
ここは、自由に綺麗にする。をモットーに
ハチャメチャやってるだけの委員会だ。」
待て待て待て!
まじかよ!?顧問が山内容堂だ!?
教頭が井伊直弼だから
いねぇと思ってたわ!
跡継ぎ問題でバチバチに対立してたのに
雇用されてんのかよ。
武市半平太に
切腹告げたのもこの人なのに
副委員長のポストに収まってんの?
しかも、委員長は坂本龍馬とか。
世界を洗濯するぜよ!とか言ってたからって
美化委員とか……ちょっと意味わからん。
武市半平太とは
バチバチに対立してたとか話があるが
あれは脱藩する少し前の話だからな。
武市は藩全体で徒党を組みたかった。
坂本は一刻も早く世界を変えたかった。
ただ、それだけだ。
後に武市は坂本の
脱藩の話をふられた時に
アイツは1つに留まれないから広い所へ放した。
的な事を言っている。
俺の推測では坂本に狭い世界は似合わないから
外へ出るのを黙って
見送ったんじゃないかと思う。
そもそも同じ時期に剣術を
習ってたとされてるしな。
親戚らしいし仲は悪くなかったんだと思う。
つまり、武市半平太が
坂本龍馬とはっちゃけてる可能性もある。
ちなみに武市半平太は
通称で武市瑞山でもOK。
2つ目の丸に文化祭実行委員と書きながら
福沢先生が説明しだす。
福沢「次は美化委員と同じくらい危険な委員会だ。
文化祭実行委員というなの破壊者の集いだ。
顧問は吉田松陰。
委員長は高杉晋作。
副委員長は伊藤博文だ。
ルール無用。祭りだ。騒げ。をテーマに
全てを破壊する。迷惑な集団だ。」
おっと。これは……うん。
そもそも顧問が吉田松陰の時点でヤバい。
この人は思ったら一直線
素直に全部ぶち撒けちゃう所があって
確かにそうした方が良いんだけど今じゃない。
って時に発言しがちなんだよなぁ。
先見はあるのに行動派が故に危険視されがち。
高杉晋作は……知ってる人も多いよな。
この人も大概で暴走するタイプ。
俺らの藩出遅れてね!?とか言って
なぁ、あいつ殺してサクッと手柄立てよーぜ!
って計画したとか言われてる。
ま、久坂が武市に話して
山本容堂に伝わった事で止められ
謹慎させられてんだけどな。
伊藤博文は言わずもがな。
初代総理大臣様だ。
あ、『ひろふみ』じゃなくて『ひろぶみ』な。
『ハクブン』でも通じたりするぞ。
そんな伊藤は韓国人(昔の朝鮮人)に殺された
となっているけど実は囮で実行犯は別にいた
陰謀説があるんだよな。
なぜなら伊藤のコートの銃痕は
上から狙撃されていたそうだ。
しかも、犯人が持っていた銃と伊藤を撃ち抜いた
銃は違うことが判明したらしい。
3発もらった!とか言える精神が逞しすぎだろ。
そもそも撃たれて30分話してたとか。
痛みに耐えて息も絶え絶えに30分……。
と考えると恐るべし生命力。
苦しんで亡くなったと考えると羨ましくないな。
そして、3つ目の丸には
風紀委員の文字を書き込み
福沢「美化委員や文化祭実行委員とは
違う意味で危険な委員会だ。
顧問は近藤勇。
委員長は土方歳三。
副委員長は井上源三郎だ。」
……せーの!新撰組じゃねぇか!
おいおいおい!風紀委員が新撰組!?
校則破ったら即切腹ってか!?
こっっっわ!物理的にこえぇぇって!
副委員長の井上源三郎だけが救いってか!
近藤勇は男らしい感じのキャラで
描かれてたりするが
実は土方達に井上源三郎の兄に
最近、近藤が天狗になってる。
って手紙送られてんだよ。
これには諸説あって
そのまま慢心気味って意味に捉えてる説。
芹沢鴨と近藤勇は同類だったわ説。
芹沢鴨については残ってる史料が
少なくてどんな人物だったかは分かっていない。
近藤勇に賛同しなくて殺されたのは確かだ。
委員長の土方歳三は知ってる人も多いだろう。
鬼の副長と名高い彼だ。
両親を幼い頃に亡くしており
次兄夫婦に育てられている。
ちなみに末っ子だ。
合理主義な所があって便利な物は受け入れ
使っていた。服や懐中時計とかな。
イケメンだから女性からよくラブレターを
貰っていたのを箱にまとめて親戚の家に
つまらない物と書いて送って自慢したらしい。
生存説があるのは6日前に亡くなったはずの
土方歳三の絵が飾られていたから。
宿泊した所の娘さんにお小遣いを
渡してその娘さんはそのお金を使わず
大事に取っておいたそうだ。
沢庵が好きとか豊玉発句集とかは
知ってる人も多いよな。
副委員長の井上源三郎は無口で良い人
と評されているものの
大石や沖田とまとめて元隊士の奴に
コイツらすぐ人殺すんだぜ?
とも言われている。
近藤勇の兄弟子で土方とも一緒に
剣術を学んでいたからか
この2人からの信頼はあつい。
ちなみに免許皆伝の腕前だ。
まぁ10年かかった努力家タイプで
剣術の才能はないと言う奴もいたらしい。
福沢先生が最後の丸に生徒会と書き
福沢「さて、最後だ。
この学園の代表である生徒会。
入ったら最後、書類地獄へ落とされる。
優しい笑顔に騙されるなよ?
生徒会顧問は小栗上野介。
生徒会長は桂小五郎。
副生徒会長は大久保利通だ。」
はい、終わったー!
生徒会顧問が小栗上野介とかヤダー!
この人小さい頃はバカでイタズラばっかりする
クソガキって言われてたけど
弓を引けば皆中させるし
鉄砲持たせても変わらない命中率。
剣を持たせても飲み込みが早かった
とされる実は超アスリート系。
しかも、頭が悪い訳では無いってのが
この人の凄いとこ。
Companyを商社と訳したのはこの人らしいぜ?
だが、この人は冤罪により処刑された。
死ぬ間際までこの人は悪くない!
と叫ぶ仲間がいたほどだ。
まぁ、それを窘めたのはこの人らしい。
静かに。これ以上は騒いでも仕方ない。ってな。
言い残すことはあるか?と聞かれ
家族を逃がしたが関係ないので追わないでくれ。
と頼んだくらい家族思いな人だな。
ちなみに小栗忠順のが読みやすいと俺は思う。
委員長の桂小五郎は木戸孝允で
覚えてる人もいるか?
まぁ逃げの小五郎と呼ばれたのは有名だな。
小さい頃は体が弱いくせにイタズラする
悪ガキだったらしい。
水の中から船に手をかけて
船を転覆させるのにハマってたとか。
ある時もう、その手にはのらん!と
船頭に頭を叩かれ想定内だったらしく
頭から血を流して陸へ戻るもニコニコしてた
って聞くとサイコパスな感じするよな。
ちなみに母と姉を亡くした時に
泣きすぎで病気になって寝込み出家する!
と叫ぶほどの家族大好きな人だ。
義弟が亡くなった時も泣いたらしい。
吉田松陰とは師弟であり
親友というポジションらしい。
高杉達が命を狙われてバラバラになってた
のを伊藤から聞いてすぐさま命を狙わないでくれと
交渉して分かったと言わせたんだよ。
高杉達はそれを聞いて下関へ戻ってきた。
そんで、それから少しあとに
桂小五郎は木戸の苗字を藩主から
貰ったんだよな。
山内容堂とは飲み友で
お互い酒に強いもんだから
初めて酒で失敗したらしい。
伊藤博文いわく1週間不眠不休で
酒と女と仕事しても
ピンピンしてたらしい。
ってバケモンかよ。
んで副委員長の大久保利通な。
この人は公正な人だ。
この人は理詰めで話すタイプで
眼光も鋭く誰も反論できなかった位だ。
国の為になる事に国がお金を出せないのならと
ポケットマネーで補填してたような男なんだ。
彼が亡くなった後は借金があったけど
お金を貸した人達は家族へ借金を取り立てず
むしろ募金したりして家族を養ったんだってさ。
大久保利通は子煩悩で家族大好きだったらしく
子供達もそんな父親が大好きで靴を脱がせるのに
競走してたらしいぜ?
囲碁が好き過ぎて子供達が体壊さないか?
と心配してたのに囲碁できなかったら
逆に体壊すと言ったらしい。
岩倉と対戦すると岩倉よりも
強いはずなのに岩倉に煽られ
負けるといったことを繰り返してたようだ。
負けた後は不機嫌になるほど負けず嫌いなんだよな。
まともなのが大久保利通だけに見える不思議だ。




