第24話
第24話
ふぅ。昨日は大変な1日だったなぁ。
緒方先生の笑みが深くなるのを
二日連続で見ることになるとは。
ていうか学園のラスボス緒方先生なんじゃね?
普段はサボっても心が疲れてるんですね。
とか言って休ませてくれるような人なのに。
そう思いつつ、いつものように登校すると
下駄箱で立っている土方歳三と井上源三郎。
それに、藤堂平助に沖田総司もいる!
他にもう1人いるけど、どなた様!?
今すぐ引き返してぇ!!
お家に帰っても良いですか!?
ていうか、もう1人は美人だな?
背は低いけど柔らかい笑顔に儚げな雰囲気。
……分かったかもしれない。
やっぱ帰りてぇ……。
そこは俺らのクラスの下駄箱です。
とか思いつつ下駄箱の影に隠れていたのだが。
後ろから声が聞こえた。
斎藤「何してる。早く来い。」
ひぇ!斎藤一!!隠密行動が得意なのは
伊達じゃねぇってか!?
サクサク前に歩いて
土方先輩達と合流しちゃったー!
そして更に後ろから声がした。
山崎「早めに行くことをオススメします。」
どこから出てきた!?この人!?
さっき斎藤一の後ろにはいなかったじゃんか!?
隠密の山崎丞か!!突っ込んどいてなんだけど
本物の気がするわ。
はぁ。覚悟決めて行くかぁ。
勧誘じゃありませんように!!
土方「よう。ようやく来たな?」
「おはようございます。土方先輩。
このメンツ見て近づきたいと思う人は
一般人にはいません。
(小声)すぐ斬られそうで。」
土方「あぁ?そうか?まぁ、良い。
昨日はお前のおかげで助かったからな。
これは俺ら風紀委員からのお礼だ。
受け取れ。」
そう言って何かを手渡された。
井上「ふふ。物騒なものとかは
入っていないから安心してくれ。」
沖田先輩にイタズラされてないかは
確認したんでしょうか?とか聞いたらダメか?
本人いるわ。ダメだな。
藤堂「田中君さ、風紀委員になる件。
本気で考えてみてくれよな!」
山南「はじめまして。山南敬助です。3年だよ。
藤堂君や土方君から聞いたよ。
君、冷静に立ち回るのが上手なんだって?
ふふ。俺も君が欲しくなったよ。
今は保健委員だから諦めるけど。
一学期終わったら勧誘しにくるね。」
はい、山南敬助でした!
やっぱりな!美人な顔立ち、儚げな雰囲気。
だけど、この人は免許皆伝の剣の腕前だからな!
頭も切れる軍師系なんだけど
完璧じゃない自分を許せないタイプで
女と逃げようとして捕まったのは
ワザとじゃないかと思うんだよなぁ。
前のように戦えない自分に嫌気がさして
救いの言葉をくれた彼女と一緒に逃げられたら
とも思ったのかもしれないけど
逃げられないと分かってたんだと思うんだよな。
仲間の前で仲間の手で葬って欲しかった……
が本音な気がするんだよ。
でも、勧誘は勘弁してください!!
俺は一般人です!!
「あはは。俺、一般人なんで風紀委員は
向いてないと思うんですよねぇ。」
山南「そんなに謙遜しなくても。
証拠の為に咄嗟に動画を回す機転。
五代君に紅茶缶を渡すように説得したとも
聞いたよ?力ではなく言葉で説得できる者は
ウチには少なくてね。」
分かる気がする時点で負けた気分!!
「あ、五代には会いました?」
山南「おや。ふふ。良いよ。流されてあげる。
五代君には既にさっきお詫びの品を渡したよ。」
そう笑って言われた。
沖田「ふぅん、君がねぇ。
あ、僕とは会ったことあるよね?」
「あ、はい。初回の委員会集会の時に保健室で
松本先生から牛乳飲んで肉食べろ!
と言われてましたよね。」
沖田「……ふぅん?結構しっかり覚えてるんだね。
あはは!いいよ。認めてあげる。」
こっわ!え?今なにを認められたっ!?
井上「うんうん。即戦力になりそうだね。」
えぇぇぇ!勘弁してくださいっ!!
風紀委員とか命何個あっても足りねぇって!
山崎「俺はこれから……ですかね。」
ひぇっ!ビックリした!!
いやいやいや。不合格で構いません!
斎藤「ふん。俺は近藤さん達が
認めたならそれでいい。」
おいおいおい!否定して?お願いだから!
俺は!一般人!!です!!
その後俺は解放されたものの
教室に行く前からめっちゃ疲れた……。
関わりたくないのに関わらざるを得ない。
どうすれば良いんだ!!




