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第25話

第25話


教室へ入ると五代が走り寄ってきて

五代「田中!昨日は、ほんのこてあいがと!!」

「おう。気にすんな!」

最近、薩摩弁が少し分かるようになったような

気がするわ。はは、気がするだけ。

乃木「あ、田中。おはよう。」

「乃木、はよ〜。」

五代「は!Good morning!!」

「あぁ、はよ〜。絶好調だな、五代。

まぁ机の上の紅茶缶3つと菓子見ればわかるけどな。」

五代「おいん倍返しして貰うたからな!」

ちゃっかりしてんな〜。

先輩達ガッツリ絞り取ったな。

まぁ絞り取ったのは大久保先輩だろうけどさ。

出し渋ったりしたら土方先輩辺りが

ガンつけて緒方先生が生徒のものを奪っておいて

出せないと言うんですか?

とか追い詰めてそうだ。

福沢先生に至っては女の元へ通ってた男に

女にうつつ抜かして無いで勉強しろ。

と言ったら本当に勉強に集中して

面白くないという理由で仲間と結託して

女の身元を特定してその女の筆跡に似せて

ラブレターを作成し、それを部屋に仕込んで

仲間と待ち伏せして女の元へ行こうとした

その男を捕まえて約束破ったから約束通り

坊主にしろと迫り未遂なんだから

坊主は可哀想だと仲間が諭した風に見せかけ

酒を奢らせたという前科持ちだしな!

しかも酔ってお前また女の元へ行こうとしろよ。

また酒奢れと言ったらしい。

福沢先生、本当にこの手の話多いんだよなぁ〜。

クソガキすぎる。

土方先輩の親戚にラブレターを

つまらないもの送り事件なんて可愛いもんだわ。

桂先輩の船転覆事件は笑えないけどな。

とか思いつつ自分の席へ行くと

なんだ、これ?

五代「田中にも迷惑かけたお詫びだってじゃ!」

乃木「あ、僕の机の上にもあったほっちゃ!

僕の性格を考えたんか質はいいけど

安いのやったそ!」

「へぇ。俺のは……めっちゃ高そう。」

パッケージからしていかにも高そう。

五代「おいんと同じじゃな!」

はい、高いものけってーい。

五代「これは紅茶専門店ティーポンドの

キームンやな!

中国で作られるイギリス王室も

愛飲する最高級紅茶の1つや!」

は?いまなんて?

五代「こっちはフランス発祥ブランドの

フォションのダージリンやな!

ゴールデンチップっちゅう芯芽、新しい芽やなくて

芯のある方の漢字やで!が多く入ってるやつさかい

これも中々に高いやつやな!」

はぁぁぁぁ!?紅茶だけでいくらすんだ?これ!!

飲めねぇわ!一般人だって言ってんだろ!?

五代は金の臭いのせいか関西弁だしさ!!

五代「そんでな!こっちがビスキュイテリエ ブルトンヌのアソートやな!」

「わり。ビスキュイ?なんて?」

五代「ビスキュイテリエ ブルトンヌや!

フランスの味を再現しとるゆうて

人気のメーカーや!」

「そうなんだ。へぇ。」

五代「これも、そこそこのお値段するんやないか?」

マジかよ……。勘弁してくれ。

五代、説明助かるわ。

ていうか五代しか分かんねぇような高級品を

贈ってくんな!!大・迷・惑!

俺は不二家辺りが落ち着くっての!

五代「そんで、これは山田平安堂っちゅう

宮内庁御用達の看板下げとるとこの羊羹やな!」

もう聞くだけでお高いやつ!

宮内庁御用達とかもう!国が!推してるやつじゃん!

こっっわ!気軽に食べれねぇって!

そもそも羊羹はあんま食べねぇしな。

キーンコーンカーンコーン

福沢「ホームルームを始める。

田中、五代。それはカバンの中に入れておけ。

……なくすなよ。」

なくせねぇよ!こんな高ぇの!!

「ホームルームは以上だ。」

俺はその後いつも通り健康カードを集めて

保健室へ提出しに行った。

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