第23話
第23話
福沢先生によるホームルームが終わった。
乃木が福沢先生を見ても殺気立ってないのが
逆に怖い……。
帰る準備してカバン持って行こ。
乃木「それじゃ、行こうか。」
「おぅ、五代の紅茶弁償させねぇとな!」
五代「ほんのこてあいがと。」
「気にすんな!友達だろ?」
乃木「それっちゃ。僕達は友達じゃろ?」
五代の目が潤み頷く。
コイツ時々可愛いよな。なんなの?
俺そっち側じゃねぇから
ときめかないけどさ。
そう思いつつ職員室の前へ行くと
そこには既に桂先輩と大久保先輩と
土方先輩と斎藤先輩に藤堂先輩
それから緒方先生に近藤先生がいた。
改めて見るとすげぇメンツだな。
近藤先生の手に勝校長が掴まれてんの
めっちゃ気になる。
近藤先生が俺達に気づき近寄ってきて
バッと頭を下げた。
近藤「すまなかった!俺が危険な物か
調べて欲しいと他の先生方に頼んだせいだ!」
五代「いえ!先生のせいでは!」
五代がアワアワと近藤先生のせいじゃないと
手を振りつつ否定してんのレアだなぁ〜。
乃木「そうですよ。近藤先生のせいでは
ありません。近藤先生から頼まれたのを
良いことに『接収』と言って
ほぼ全部飲んでしまった先生方の責任です。」
「あ、俺、言い忘れてたんですけど
森山先生も飲んでます。
というか、森山先生の授業で紅茶を
先生方が飲んでると聞いて休憩時間に
見に行ったんですよね。」
それを聞いた先輩達と先生達の額に青筋が
見えた気がした……。
職員室へは近藤先生が先に入るそうだ。
え?勝校長持ったまま入んの?
あ、掴んだまま入っていったわ。
ソローっとついて行くと
近藤「生徒達から没収した物を引取りに来た。
全て引き渡してもらおう。」
そう言って職員室全体へ通告した。
漫画やら雑誌やら案外
普通の物が没収されてんな。
近藤「食べ物系が一切無いとは
どうゆうことですかな?」
まさかの!?
お菓子とかも没収したの無いの!?
おいおい、先生達ヤバすぎだろ。
小栗上野介先生が来てバッと頭を下げた。
小栗「すみません!紅茶だけは
飲んでしまいました!生徒には弁償しますので。
他の先生方と割り勘で。」
おっと小栗先生めっちゃ潔いな。
んでもって、ちゃっかり割り勘させる気満々だ。
森山「いやぁ、今年のお菓子や
紅茶は質が良かったですな。」
福沢「そうだな。特にビスケットと
紅茶は良かった。」
え!!あのビスケット福沢先生のじゃねぇのかよ!
栗本「フランスを思い出させてくれる
良い品でしたな。」
五代「おいんビスケットまで!!」
お前のかよっ!!
そうか。アフタヌーンティーしたかったんだもんな。
ていうか。どこでお茶入れる予定だったんだよ。
それよりも、小栗先生以外の先生達は
反省の色がないなぁ。
すると近藤先生だけじゃ無理と思ったのか
土方先輩達風紀委員が前に出た。
土方「それは、俺達、風紀委員に対する挑発か?
俺達は風紀を乱すものに対しては確かに
没収したりするが学校が終われば
風紀は乱れねぇし元はそいつの物だ。
それを返さねぇなんて通りはねぇんだよ!」
鬼の副長の土方歳三だぁ!!
生で見れるとは!!
自分が怒鳴られてる訳じゃないから最高に興奮する!
でもその睨みも何処吹く風の先生達。
森山「まぁ、落ち着きなさい。」
土方先輩の鋭い瞳を見てそれ言える森山先生は
メンタル最強すぎ。
大久保「いえ、我ら生徒会も黙ってはおられません。
風紀検査を大義名分にして
生徒のものを組織的に占有するなど
あってはならない!」
桂「生徒のお手本であるべき教師が
よりによって生徒会庶務の
五代の大切なものを飲むとか……
ええ度胸しちょるんですね?」
乃木「僕も規律を乱す行いは
見過ごせません!教師たる貴方達が守らんで
どうするんですか!」
桂先輩達も参戦きたー!乃木もシレッと
混ぜってるし!!
福沢「それがどうした?
我々は危険なものが入っていないか
確認する為に飲んでみただけだ。」
そして飄々と返す福沢先生だぁー!
だが、その返しは多分アウト!
だって緒方先生の笑みが深くなってる!
土方「おい、田中。」
「はい!」
土方「俺達に見せた動画。
ここにいる全員に見せろ。」
「はい!よ……ゴホッ!
もちろんですっ!!」
あっ、あぶねぇ!!
また、よろこんでー!!って言いそうになったわ!
俺は動画を大音量で流した。
ちなみに勝校長は近藤先生から
逃れようと藻掻いているけどビクともしてない。
緒方「ほぅ?つまり『接収』の領域を超えてる
のをキチンと理解してるではありませんか。」
うわぁ。緒方先生の笑みが深い上に冷気が
漂ってるみてぇ!
部屋の温度下がってね?
緒方「……諭吉、森山先生、栗本先生、小栗先生?
そこ(床)に正座しなさい。
勝校長もですよ?さぁ、早く。」
床を指さして"そこ"って。
しかも、めっちゃ笑顔!
そして、5人の男が正座させられ並んで
緒方先生によるお説教を聞くことが決定した。
土方先輩と桂先輩は写メをめっちゃ撮ってるし
それ何に使うわけ?脅し?こわ。
大久保先輩は議事録でも書く予定なの?
めっちゃメモ書いてんじゃん。
証拠残す気満々だ。
俺達は中浜万次郎によってソッと帰された。
多分、お説教長くなるから君達は先に帰りなさい。
とのことで。




