第22話
第22話
キーンコーンカーンコーン
5限目は確か情報だったな。
今日は音楽室とパソコン室と移動教室が多いな。
そういえば情報の先生って誰なんだろ?
勝海舟校長とか情報通だけど
校長なんだよなぁ。
他は土方先輩とか斎藤先輩か?
でも生徒だしなぁ。免許ないのにやらせるとは
到底思えないな。特に井伊教頭と
小栗上野介先生辺りが。
間宮「では、授業を始める。
パソコンの電源を入れるように。」
は!?いつの間に先生いた!?
扉開ける音とかしなかったぞ!?
間宮「……すまない。間宮林蔵だ。
情報を教えている。」
ま、間宮林蔵!?スバイじゃねぇか!
いや、情報通だけども!!
なんか違くねっ!?
間宮林蔵といえば謎に包まれている。
当たり前だ、隠密が素性バレバレとか
隠れる気あったのか?ってなるしな。
でも、小さい頃から算数や
地理に強かったらしく
その能力を見出されて
幕府に仕えることになったらしい。
ちなみに斎藤一や土方歳三はありゃ別枠だ。
表も裏もやる人達だからな。
間宮林蔵は伊能忠敬と出会い
伊能忠敬から測量の方法を学んだそうだ。
つまり、歩いて日本地図を
ほぼ正確に書き上げた男の弟子という訳だ。
この人はほぼ北海道で活躍した人なんだよな。
結婚相手もアイヌの女性だし。
間宮「パソコンは立ち上がったか?
では、今日はネットワークの活用法を
教える。」
そう言って俺達のパソコンが勝手に動きだした!
初めて見たぞ!こんなの!
間宮「今のはハッキングなので真似はしないように。」
ハッキング!?マジかよ……。
真面目な感じだったから油断したわ。
ホワイトハッカーになるのかこれは?
いや、元幕府の隠密だしクラッカーやってる
可能性があるんだよなぁ。
まぁ授業中はホワイトハッカー部類で良いか。
ハッキングは真似しないようにと言ってるし
真似しようと思って真似できる技術じゃねぇし。
間宮「良いか?今の時代情報漏洩は致命的だ。
同じ数字とか誕生日など以ての外だ。
すぐに特定され個人情報から全てを奪われる。
自分が覚えやすくかつ日付等にならない様に
数字を組み合わせると良い。」
おぉ!島津斉彬先生、吉沢検校先生達と
同じ真面目に自分の科目のやる先生だぁ!
良かったぶっ飛んだ人達ばかりの中に
真面目にやる人少なすぎなんだよな。
にしても間宮先生のタイピングの音静かだな?
カチカチカチカチ
って感じの音だが聞こえる音の数と指の速さが
反比例してんだけど?
え?画面たまに見てないのに正確なタイピングだ。
才能の無駄遣いじゃね?
いや、吉沢検校先生の
箏の弦を弾くスピードも何あれ?ってなったわ。
なに?幕末は指使いも器用じゃないとダメなの?
いや、絵が下手な中浜万次郎とかいたわ。
ん?なんだこれ?
[3年……坂本龍馬、脱出魔]
[3年……高杉晋作、サボり魔]
待て待て!え?これGPSの座標記録!?
おいおい、今も動いてるのと止まったら
記録されてんじゃん。
つまり、現在進行形のデータ……。
こっっわ!俺は何も見なかった。
コツコツコツ。
わァ、足音が一定ですね?
伊能忠敬の教えの賜物ですか?
スっと後ろから手が伸びてきてマウスを触られた。
間宮「余計な物は忘れておけ。」
「はい。」
そうして、恐怖の授業は過ぎていった。
キーンコーンカーンコーン
さっ!職員室へ御用改めだ!!




