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第20話

第20話


保健室から出て生徒会室へ向かう

廊下でのことだった。

あれ、どーみても風紀委員だよね〜。

真ん中にいるの土方歳三だしね!?

斎藤一と藤堂平助もいるし。

何気に邪魔にならないように2列歩行なのが

ジワジワくる。笑っちゃダメだけど笑いそう。

あ、沖田総司もいるじゃん。

手には弁当箱持ってる人がチラチラいる。

つまり、仲良くお昼ご飯タイムとみた。

もしかして、これはチャンスか?

風紀委員も引き込めれば……。

むむっと思いながら歩いていると

藤堂「あ、田中君じゃん!やっほー!朝ぶり!」

まさかの向こうから来たー!

「藤堂先輩、こんにちは。

今からお昼ご飯ですよね?どちらへ?」

藤堂「中庭だよ!広いからさ!」

永倉「おいおい、平助。こいつ誰だよ?」

原田「知り合いか?」

藤堂「うん!ちょっと朝、助けられてね。」

永倉「平助〜仮にも元隊長だろ?

ビシッといけ、ビシッと!」

原田「朝の検閲か。平助舐められてんじゃね?」

このガタイの良い2人はもしかして

永倉新八と原田左之助か?

藤堂「しんぱっつぁんも、さのさんも

イジワルだなぁ!ちょっと手こずっただけだよ!」

あ、やっぱりな。てことは背が低い方が永倉新八で

背が高い方が原田左之助だな。

永倉新八は沖田総司や斎藤一より剣が上手いと

されている男だ。

何回か土方歳三と対立していて

結局別れちゃうんだよな。

んで、元の藩へ戻り

そこの医者の娘と結婚するんだよなぁ。

女は苦手だったのにちゃっかり結婚して

最終的に小樽で薬局開いてた奥さんと子供の所へ

引っ越して小樽を少し転々として

大学で剣道部を指導した最後まで

剣を握ってた人だ。

原田左之助は剣じゃなくて槍を握ってた人だ。

切腹の作法も知らぬとバカにされて

切腹したと書かれているが真相は分からない。

切腹しようとしたことは奥さんのマサさんが

見ているので間違いではない。

何かと謎が残っている人物でもある。

そもそも誕生日が謎で近藤勇と知り合い

一緒に新撰組へ入ったはずなのに

永倉新八に名前をあげられなかったりしているので

短期間だけ道場にいたのではないかとされている。

豪快な槍使いのせいで戦場をガンガン駆け回る タイプに見せかけて暗殺が得意な裏の仕事を多く

こなしてきた男でもある。

美形だと言われた男で生き延びて馬賊になった

伝説がある。というのも昔語りをしていた老兵が

『原田左之助である。』と名乗りその後満州へ

帰ると言って去っていったそうだが真偽は不明

とされているんだよなぁ。

土方「おい、隊列を乱すな。……行くぞ。」

「待って下さい。土方先輩!

ちょっとだけお話があって。」

土方「あぁ?なんだ、話してみろ。」

俺はポケットからスマホを取りだして

朝の職員室の動画を少し音量を大きめにして

土方歳三の前で流した。

藤堂「うわ。なにこれ!?

近藤先生は毒味をするように頼んだんでしょ!?」

土方「……俺達をナメてやがるな。

おい、桂達の所行くんだろ?俺達も行く。」

そう言って土方歳三は隊列をジッと見て

土方「全員だと多いな。藤堂、斎藤はついてこい。

残りは源さんとご飯食べてこい。」

井上「うん。分かったよ。手が足りないようなら

連絡してくれ。すぐ駆けつけて制圧するから。」

永倉「えぇ!面白そうだし俺も混ぜてくれよ!」

原田「俺も混ぜてくれ!」

土方「ダメだ。今日の朝に検閲してた

奴らだけで行く。」

土方歳三がクルッと振り返り

土方「にしても、お前。証拠を押さえるとはやるな。

どうだ?新撰組に来るか?」

「すみません、今は保健委員の仕事で手一杯でして。」

土方「ふっ。2学期から変わってこいよ。」

「あはは。考えておきます。」

デジャブ!!お断りします!!

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