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第15話

第15話


今日もいつものように歩いて学校へ向かっていると

校門の前に誰か立っている。

そして、その誰かはすぐに分かった。

何故なら

「御用改めである!!」

風紀委員だよ!!

ん?なんか誰かと揉めてる?

近づいてというか登校しなきゃだから

必然と校門に向かってるんだけどな。

五代「 こんた高か紅茶なんじゃぞ!

ないごて没収されんないけんのじゃ!」

土方「紅茶缶は勉強には必要ないだろう。」

五代と服装と荷物チェックなら

風紀委員長の土方歳三だな。

と思っていると後ろから肩をぽんと叩かれた。

乃木「おはよう、田中。」

「乃木!おはよう。五代がアレ引っかかったみてぇ。」

乃木「土方先輩か。彼は厳しいからね。」

「いやいや、斎藤一とかも厳しいだろ。」

乃木「まぁ、あそこは基本みんな真面目だしね。」

土方「おい!そこの2人!御用改めである!」

さっきから思ってんだけど

御用改めである!!って言われると犯罪者気分に

なんの俺だけ?

乃木がスタスタと歩いて行き

斎藤一らしき男にカバンを渡し

乃木「どうぞ。」

無言で斎藤一らしき男は頷いてカバンを貰い

開いて確認してその間に土方歳三が乃木の周りを

グルっと回った。

土方「おい。斎藤、どうだ?」

やっぱり斎藤一だった!!

寡黙で無愛想な感じがまんまだもんな!

斎藤「教科書、筆箱、ノート、お弁当だけで

不必要な物は入っていません。」

土方「よし!通っていい!」

乃木「は。失礼します。」

慣れてんなぁ……。

土方「そこのお前!早く来い!」

「あ、は、はい!」

やっべ!土方さんに呼ばれた!!

斎藤一に俺もカバンを渡した。

「えっと。どうぞ。」

斎藤「うむ。拝見する。」

その間に土方さんにジロジロ見られる。

これめっちゃ、はずい!

しかも気まずい!!はよ終われ!

土方「ふむ、ネクタイだけ締め直せ。少し緩い。」

「あ、はい。」

これダメなのかよ!!仕方ないから

ササッと締め直す。

「どうですか?」

土方「良いだろう。斎藤!どうだ?」

斎藤「はい。不審なものはありません。」

土方「良いだろう!通れ!」

斎藤一からカバンを受け取って

「失礼します。」

と言って通ろうとした時だ。

五代「田中!Help me!!」

げ、五代が呼んでるんだけど。

ていうか五代を捕まえてる人誰だ?

背が低い割に力強いな?

沖田先輩とは違う美少年系の顔だ。

……いや、分かった気がする。

藤堂平助だ。

沖田総司に負けない程の童顔で

20代の時に10代と間違われるほどだったという。

そんな彼は戦場で特攻隊長をやる程、好戦的で

魁先生(さきがけせんせい)』と呼ばれていた。

でも敵味方関係なく助けたいと思っていた程

心優しい男でもある。

藤堂「助けてなんて酷いなぁ。

手に持ってる紅茶缶渡して欲しいだけなんだ。」

そう笑う藤堂平助は目が笑ってねぇんですけど?

こっっわ!やっぱり新撰組の1人なんだな。

俺は五代の元へ行って

「五代、悪い事は言わねぇから

紅茶缶は大人しく渡しとけ。」

五代「そんな!!お小遣いはてて買うたどん!」

「そもそも何で紅茶缶とか持ってきたんだよ?」

五代「それは……I wanted to have

afternoon tea with you guys.」

「お、おぉ。それは……

今度休みの日とか集まってしようぜ?」

なぜ男の俺らがアフタヌーンティーするのか

分かんねぇけどな?

そもそもアフタヌーンティーは

お昼ご飯食べれなかった女性達が舞踏会の前の

腹ごしらえとして流行った文化だぞ?

でも、俺が休みの日に集まってしようぜ?

と言ったからか五代は大人しく

藤堂平助へ紅茶缶を渡した。

五代「放課後返しっくいやいな。」

藤堂「うん。放課後、職員室に寄って

近藤先生に返してもらってね。

にしても君……良かったら風紀委員こない?」

「え、嫌ですけど。」

は!つい素直に嫌だって言っちまった!!

藤堂「あはは!素直だね!まぁ、2学期になったら

委員会変えられるし良かったら考えといて?」

お断りします!今度は心の中でそう言って。

「まぁ、考えるだけで良いなら。じゃ、失礼します。」

五代「おいも失礼します。」

少しの波乱もありつつ俺達は教室へ向かった。

放課後まさか、あんなことになるとは。

いや、ある意味想定通りか?


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