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第14話

第14話


チラッと時計を見るとお昼休みが

そろそろ終わる時間だ。

石鹸補充したし大丈夫だよな。

5限目は現代文だったな。

ガラガラ。

スタスタスタスタ。

えぇぇぇ!!福沢先生!!

来るの早くね!?

皆も慌てて席を整えて教科書の準備している。

福沢先生はおもむろに懐中時計を

取り出すとじっと見つめている。

キーンコーンカーンコーン

パチンッと懐中時計を閉じてスっと

前を向いたと思うと

福沢「はい!授業を始めます!教科書を開いて!」

うぉ!声でかっ!!

そういえば福沢諭吉はスピーチを

演説と和訳した本人だったわ。

その本人は超演説が上手いと評判だったんだよな。

ていうか今でも名演説家と評されている。

福沢「まず始めに言っておこう。

活用なき知識は無学に等しい。

私は今でもそう思っている。」

おぉ!!福沢諭吉の名言の1つを生で聞けた!!

これは知っていても行動しなければ

知らないことと変わらないという意味だ。

福沢「例えば食べても動かなければ太るだろう?

だが、食べた分、動けば太らない。

知識も同じことだ。」

おぉ、例え話が上手いとは見たけど

本人から実際に聞くのは違うよな!!

福沢「先程、廊下がお酢の香りが漂っていたが

聞く所によると大鳥圭介が石鹸の泡を消すために

振り撒いたそうだ。

だが、廊下はワックスがけしてある。

つまり、隣のクラスの廊下は今ベタベタの

ワックスで大変危険な状態だ。

大鳥は石鹸の泡を消す方法は間違えていないが

ワックスという存在を忘れていたが為に

引き起こされた事故ということになる。

このように、状況を1つ見誤るだけで

失敗することもある。

だが、今回の件ならベタベタのワックスを剥がし

もう一度ワックスがけすれば問題ない。

失敗しても挽回できることも良くある。

失敗を恐れず失敗を糧とし知識を活かせるように

なっていければ、それでいい。」

今日の2限目の河井先生による

廊下泡まみれ事件……。

掃除するのにお酢使ったのか。

にしても大鳥先生がそんな失敗するとか

珍しいよな?何があったんだろ?

福沢先生の失敗エピソードは

正直わりと胸くそが多いからな。

本人が1番恥ずかしくて悶絶したのが

下女だと思い込んで全裸で下へ降りて

そこに居たのは緒方先生の奥さんだったことだ。

福沢先生は衝撃が強すぎて

全裸で立ち尽くしたらしーぜ?

これは、まだマシな方で

ムカついてたやつに鯛の味噌漬けだと偽って

フグの味噌漬けを食わせた挙句に

2時間経ってから

そろそろ消化された頃だろう。

お前に食わせたのはフグだ。

毒を食べたかもな?

吐けるものなら吐いてみろ。

と脅して帰したらしい。

昔はフグは"てっぽう"と呼ばれるほど

綺麗に処理されておらず

時々フグ毒に当たることから

誰に当たるか分からないという意味だ。

『ロシアンルーレット』に似てるよな〜。

ちなみに今やると殺人未遂待ったなし。

福沢先生も流石にあれはヤバいことしたと

後に反省している。

てか相手を1回殺したろか!?を実行する

福沢先生はサイコパス。

幼少期にも神社の御神体の石を入れ替えて

罰なぞ当たらなかった!ほら見ろ!

神などいない!!と思ってたぐらい昔から

合理主義者だったらしい。

後はすげー酒が好きで全裸で大の字で

寝てたこともあるらしい。

これが自分の部屋なら良かっただろう。

今でいうならホテルのロビーで全裸で

大の字になって寝てたのと一緒だ。

今なら間違いなく、わいせつ罪で逮捕される案件。

……あげるとキリないな。この辺にしとこ。

そんなこと考えつつ黒板をうつし

ようやく普通の授業をした気分だった。

福沢「以上で今日の範囲は終わりだ。」

キーンコーンカーンコーン

福沢先生はカチンと懐中時計を開き確認して

満足気に教室を後にした。

帰りのホームルームも終わり

教室を出るとB組は大鳥先生が

大鳥「滑るから気をつけてくれ!」

と叫びながらワックスを剥がしているのを見て

心の中でソッと手を合わせて

とばっちり受けさせたみたいで、なんか

すみませんと謝っておいた。

まぁ、手伝ってはないんだけどな!


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