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第12話

第12話


俺は早歩きで保健室へ向かいドアをノックした。

コンコン

「失礼しまーす。石鹸取りに来ました。」

高松「おや、田中君。早いですね?」

「早めにやっといた方が落ち着いて

ご飯食べれると思ったんですよ。」

高松「仕事熱心で何よりです。何個必要ですか?」

「1つだけです。」

高松「1つですね、ではここにクラス名と

田中君の名前と個数を書いておいてください。」

「はい。」

高松先輩から指示された机の上のプリントに

1年A組田中 修(たなか おさむ)

石鹸の欄に1個と書いた。

ふと授業前のできごとを思い出して

プリントを確認したがまだ来てないんだな。

1年B組のやつ。

高松「書けましたか?

これ入れ替えようのハンドソープです。」

「あの、河井先生か大鳥先生が

3限目の時間に来たかとか知ってます?」

思いきって高松先輩に聞いてみたら高松先輩の

眉間にシワがめっちゃ寄った!!

高松「いえ、聞いてませんが。」

緒方「えぇ。大鳥先生が

ハンドソープの入れ替え取りに来ましたよ。」

緒方先生が代わりに答えをくれて俺はホッとした。

高松「何かあったんですか?」

「あ〜。えっと、その〜。」

俺が言うのを躊躇うとヒェッ!

高松先輩の顔が般若になりかけてる!

「河井先生がハンドソープを

連射させたかったらしくて石鹸を無駄使いして

廊下を泡まみれにしました!」

それを聞いた高松先輩も緒方先生も

大村先輩(実はいた)も固まった。

次の瞬間、緒方先生がとても笑顔になったのが

怖かったです、はい。

高松「そうですか。……緒方先生。」

緒方「えぇ。教育が必要ですね。」

俺はそっと失礼しました〜。と小声で言って

教室へとフェードアウトした。

オートディスペンサーの

中身のパックを取り替えて教室へ入ると

五代「お、帰ってきたか!机くっつけてたぞ。」

乃木「お疲れ様。」

「ただいま。わり、待たせた。」

椅子に座って弁当出して水筒出して

ピンポンパンポン〜♪

緒方「河井先生、大鳥先生。至急、保健室まで。

繰り返します。河井先生、大鳥先生。

至急、保健室まで来てください。」

ピンポンパンポン〜♪

ひっ!大鳥先生とばっちり!!

俺がチクったせいです!さーせん!!

乃木「……緒方先生が先生達を

呼び出すとか珍しいね?」

五代「Yes。ないか、あったんじゃろうか?」

「あ〜、俺が3限目前の廊下騒動チクッちゃった。」

そしたら2人がこっちをばっと見て

乃木「え。それ大丈夫なん?

バレたら怒られるんじゃ。」

五代「そうだぞ。先生達から

嫌味言わるっかもしれんのじゃぞ。」

「あ〜、緒方先生がキレてたから

多分、大丈夫。」

乃木「……なるほど。地雷踏んだんじゃな。」

俺らは頷いて弁当を食べることにした。

「ていうか、五代の弁当デカくね?」

五代「I tried to emulate you guys.」

「お、おぉ。急に流暢になったな?

カタカナ英語どこいった?」

五代「ちょっと本気出して見ろうかち思うてな!」

「そういえば五代は留学してたな。

弁当は中身何入ってんだ?」

五代「これじゃ!」

そういって開けると……カツ丼!

どーりでうな重みたいな弁当箱だと!

乃木「うわ、凄い弁当じゃね!」

五代「そげんわいはいつも通りじゃな。

これは黒豚んとんかつなんじゃ!」

乃木はいつものオニギリと漬物という弁当だ。

黒豚!?めっちゃ美味そう!!

鹿児島名物だもんな!

俺の弁当のイチオシは

母さんの手作りミートボールらしいが。

五代「田中も乃木もShall I have a slice?」

乃木「でも僕は漬物かオニギリしか

あげられないよ?」

「俺はミートボール1個で良いか?」

五代「別にいらん。」

五代かっけぇな!

乃木「そういう訳には……。」

「……乃木。ミートボールやる。ほい。」

五代「おいんも、ほい。」

五代と2人で乃木の弁当に入れてやった。

偶にはお肉食べねぇとな!

乃木「わわ!2人ともありがとう。」

五代/俺「「どういたしまして。」」

「五代、ミートボールと……他にいるか?

交換しよーぜ。」

五代「そうじゃな、玉子焼きもうれ。」

「いいぜ、玉子焼きとミートボールと

とんかつ1切れ交換な。」

そうしてお昼休みはすぎていった。

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