番外編⑫〜さよなら下関〜
番外編⑫〜さよなら下関〜
川棚温泉駅を11時06分発の電車に乗り
高松「良いですか。今日は下関で乗り換えるので
お昼ご飯も下関駅で買います。
乗り換えまで30分ありますが
1度改札を出て1階に降りてから
買いに行くのでサクサク動いて下さい。」
桂「お昼ご飯何処で食べるか決めちょるんか?」
高松「えぇ。おにぎり鳥はこというお店です。
テイクアウトもしているようなので買って
新幹線で食べましょう。」
高松先輩が言ったお店をちょっと調べてみよ。
ホームページは無くてインスタやってんだ。
うわ!めっちゃ美味そう!
隣に座る乃木をつついて
スマホの画面を見せて
「先にある程度候補決めておこうぜ。
下関駅まで40分位かかるし。」
乃木「ええね!うわ、美味しそうやね。迷うな。」
「ん〜俺はたいめし、たこめし、ぶりめし、
あさりめし……後はかさご天が気になるな。」
乃木「あはは。田中は本当によく食べるよね。
僕は美人玄米とおかかにしようかな。」
と乃木と話してると高杉先輩の頭がニュッと
俺の眼前に広がった。
高杉「俺はめんたいと真鯛の天ぷらと
あなご天と筍おこわだな。」
高杉先輩のせいでスマホが見えねぇ!!
と思ったら高杉先輩の首に手が掛かり
グッと引き戻されてた。
もちろん引き戻したのは桂先輩だ。
桂「はぁ。田中すまんな。このアホが。」
「いえ、助かりました。」
高杉「なんすんじゃ!俺達も決めちょった方が
早いじゃろーが!!」
桂「自分で検索しろ。なんで後輩の画面を
覗き込むんじゃ。」
というか桂先輩……高杉先輩を
名前で呼ばずにアホとだけ言ったな。
そして、桂先輩……
高杉先輩にスマホ見せてあげるんですね。
俺も乃木に見せてるし人のことは言えねぇけど!
乃木「あ、田中。このお持ち帰り
ランチボックスとか良いんじゃない?」
乃木は割とマイペースなとこあるよな。
「お、マジで?……ん〜足りねぇかも。」
乃木「これで、おにぎり2つ選んで
買い足せばええんじゃない?」
「確かにな!じゃ、そうしようかな。
んっと、これには、たいめしとぶりめしにするか。
残りはかさご天とたこめしとあさりめし……
高杉先輩の言ってた筍おこわも美味そう。」
乃木「あはは。じゃ僕が美人玄米と
筍おこわにするけ、シェアせん?」
「良いのか?助かる!」
そんなこんなで11時45分下関へ到着し
人の邪魔にならないよう早歩きで
おにぎりをテイクアウトして
ホームまで戻った。
飲み物は自販機で買うことにした。
12時15分発の小倉行きに乗り
12時28分に着いて12時58分発らしいから
ホームのベンチでお昼ご飯を食べることにした。
小倉駅に着いてエレベーターの近くを通ると
あの不朽の名作の宇宙を走る
鉄道の美しい女性を演じたあの人の声! !
近年だと宇宙を目指す兄弟を
支えた博士の声してた人だな。
また聞けるとは!!
新幹線のホームへ着いて
運良くベンチが空いてたので
皆で並んで座って
俺は、おにぎり鳥はこで買った
ランチボックスとプラスのおにぎりと
自販機で買ったほうじ茶を出した。
「あ、乃木。どれがいい?」
乃木「ん〜。あさりめし貰っても良い?」
「もちろん!じゃ先に半分にするな。」
俺はランチボックスの蓋の上であさりめしを
半分に割って乃木に渡した。
乃木「はい、筍おこわ。」
「サンキュな!……ん〜めっちゃ美味い!」
乃木「……これ、ぶち美味しいね!」
俺らは2人で美味いと言いながら和やかに
食べてたんだけど
桂先輩は高杉先輩におにぎり狙われてて
躱しながら食べてた。
俺は心の中でそっと手を合わせといた。
高松先輩と松本先生は健康談義しながら食べてたぜ?
おにぎりの空をゴミ箱へ捨てて
ほうじ茶を飲みつつ新幹線が来るのを待って
あ、帰りも自由席なんだよな。
そして行きと同じく先輩達の後ろをそっと
眺めて2列後ろに乃木と座った。
そして、そのまま静かに走り出し
俺達は再びそっと拳を合わせた。
ていうか、こだまに乗れてれば新下関から
乗り降りできたのに何で"のぞみ"縛りなんだよ!
そんなことを思いつつ京都までのおよそ2時間半
サウナでととのった体でつかの間の眠りについた。
そして、京都駅に着き俺達はお互いの家へと
帰り明日からは、またあのドタバタな日々へ
戻っていくことになるのである。




