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番外編 ②〜弾丸お昼ご飯編〜

番外編 ②〜弾丸お昼ご飯編〜



"のぞみ"に乗ること2時間

新山口へ到着した。

新幹線から降りて一番に高松先輩が言ったのは

高松「お昼ご飯は味善(あじよし)にしましょう。

蕎麦は体にいいですからね。」

松本「改札を1度出てからお昼ご飯を食べて

電車へ乗換える。時間が無いから移動するぞ。」

松本先生の声は今日初だな。

流石は高松先輩だな。

お昼ご飯どこで食べるのが良いか調べたんだな。

松本先生は蕎麦ならと同意したのかも。

乃木「良かった、蕎麦なら僕も食べられる。」

高杉「俺は蕎麦よりパンが良い!」

桂「はぁ。……パン屋があったから

そこで高杉はテイクアウトさせる。」

高松「仕方ありません。

パンなら電車内でも食べられますし良いでしょう。」

桂先輩は高杉先輩のワガママをよく聞くな。

つい甘やかしてしまうんだろうか?

高松先輩は面倒臭いと顔に書いてあるけどな。

松本先生は既に1人でズカズカ歩いてて聞いてねぇ。

そして俺達は松本先生、高松先輩、乃木、俺の4人と

高杉先輩、桂先輩の2つに別れて

行動する事に決まった。

俺達は味善(あじよし)の中へと入った

高松「食券形式ですね。では各自好きな物を頼んで

食べることにしましょう。」

松本「ふむ、俺は肉そばにしよう。」

高松「私は玉子そばにします。」

松本先生と高松先輩が

それぞれ頼むものを言った瞬間に

火花が散った気がした。

「乃木……なんにする?」

乃木「僕は学割そばにするよ。

かけそばで安くなるみたいだし。」

「学生証持ってきてるか?

提示すると思っといた方が良いぞ?」

乃木「うん、ちゃんと持ってきてるよ。」

「流石、乃木だな。」

肉うどんが人気なのか。

肉うどん食べたいけど……。

俺は先生達から少し離れて乃木に小声で

「なぁ。ここで、うどんとか頼んだら

あの2人に怒られるかな?」

乃木「間違いなく嫌味は言われると思う。

蕎麦のが良いよ。」

「そうだよな。」

俺は食券機の前に移動して

蕎麦メニューは……ここか。

「肉たま蕎麦にしよ。」

そう言って食券を買ったら

高松先輩と松本先生の2人からバッと

こちらを振り返ってきて、こわっ!

松本「田中は分かっとるな!

タンパク質は大事だからな!」

高松「はぁ……サウナ前に脂っこいものは

推奨しませんよ?」

「すみません……。蕎麦定食は

食べるのに時間かかりそうですし、

ほかの蕎麦は足りなさそうなんで……。」

俺は普通の男子高校生だぞ!?

本当はおにぎり食べたいけど時間が無いから!!

乃木「それより食券を渡しましょう。

時間がありませんから。」

乃木、ナイス!!

俺達は渡し口へ食券を出し

(乃木は学生証を見せてた。)

立ち食いスペースへと移動することにした。

こーして見ると皆、背筋を伸ばして

立って待ってんのな。

松本先生は腕組みしてるから威圧感ハンパないけど。

高松先輩はスマホじゃなくて腕時計を

見ながらブツブツとスケジュール組んでるし

乃木は俺の方を向いて手をついては

いるものの体重をかけてる様子はなく

ピシッと自然な感じで立ってる。

すげぇな。今どき姿勢がこんな綺麗にスっと

立ってるのなんてモデルとかバレエしてるとか

特殊な理由がある人だけだろ。

もちろん、気にして姿勢良くしてる人も

いると思うけど気にしてる人って少しぎこちない

感じも出るけど目の前の皆は自然体なんだよな。

っと、できたみたいだ!

渡し口まで取りに行くため

みんなでゾロゾロ歩いてるのを

想像すると俺らカルガモ隊みたいに見えね?

松本先生がでけぇから余計に。

トレーに乗せられた蕎麦を持って

さっきのスペースへ戻ると

「いただきます。……あつっ。」

結構、熱いな。スマホ置いて時間見ながら食べよ。

一方その頃パン屋では―――。

高杉「お、桂!あれか?パン屋!」

桂「あぁ。シュクルヴァンっていうお店だ。」

桂も高杉もトレーとトングを持ちパン屋の中を

見て回っている様子。

高杉「これ、山口県の給食発祥だってよ!

買ってみよーぜ!」

桂「……チキンチキンごぼうか。美味しそうじゃな。

こっちの黄金カレーパンも美味しそうやぞ。」

高杉「山口バーガーも買って行こう!」

桂「俺はこっちのタルタルチキン南蛮にする。」

そう言いながら沢山買い込む2人。

桂「よし、味善の前で待っちょくか。」

高杉「おい、桂!あっちのソフトクリーム食べに行こうぜ!」

そう言って船方農場CAFEへ走って消えた。

桂「おい!高杉まて!」

桂も慌てて走り追いかけた。

高杉「このミルク味のソフトクリームをコーンで。」

高杉は既に注文しており

桂も仕方なくメニューを見て

桂「チャイティーラテ1つ。」

と頼み、在来線口も近かった為

切符売り場近くで食べつつ待つことに。

さて、味善の方は―――。

フーフーしつつ俺達は無言で蕎麦を

食べすすめている。

時間をチラッと見ると後10分だ。

蕎麦は後半分もない。

よし、このペースなら食べ終われそうだな。

皆を見ると乃木はどうやら食べ終わったみたいだ。

松本先生も食べきった様子だ。

高松先輩も食べ終わってる……。

え?俺待ち!?やべ!!

高松「田中君、焦らず噛んで食べて下さい。

時間はまだありますから。」

松本「そうだぞ。どうもいかんな。

早食いが癖になっとる。」

高松「えぇ。あの頃はご飯食べるのも

戦場でしたからね。」

まぁ、でも少しペースあげよ。

蕎麦も食べやすい熱さになってきたしな。

高松「私達は先にさげましょうか。」

松本「そうするか。田中、食べていろ。」

俺は頷いてみせた。

乃木「田中、落ち着いて食べよき。

喉つまらせても大変じゃろ?」

それもそうだな。と思い乃木にも頷いておいた。

ふぅ。あと少し。ラストスパート食べるぞ!

「ふぅ。よし、俺もさげてきます。」

高松「なら、俺達は荷物持って外で待ってますよ。」

「はい。すぐ行きます。」

乃木が俺の荷物を持って

くれようとしてるのが見えて慌てて

「俺の荷物置いといて良いぞ?」

乃木「ううん。僕が持って出た方が

すぐ出れるじゃろ?

食器と荷物持つのは重いしさ。」

「そうか?じゃ、ごめんけど

持ってくれると助かる!」

乃木「ええよ、任せちょき。」

そう、微笑んでくれる乃木は優しい奴だよ。

俺は食器をさげて洗ってるおばちゃんに

「ご馳走様でした!」

と言ってから外へ出た。

改札口近くに桂先輩達はいると連絡があったらしく

そちらへ向かうとソフトクリーム食べつつ

待ってる高杉先輩と飲み物を飲みつつ待ってる

桂先輩がいた。

ズルくね!?俺も甘いもの食べたい!!

高松「なに呑気に食べてるんですか。

時間がありませんからさっさと改札通って

ホームへ行きますよ!

さぁ、走って!!」

高杉「えぇ!!ソフトクリームは

走ったら溶けるっちゃ!」

桂「もう半分ないんやけ気にせんでも

大丈夫じゃろ。行くぞ。」

桂先輩に首根っこ掴まれて引き摺られつつも

食べながら走る高杉先輩。

器用すぎね?てかソフトクリーム

半分食べて終わってるって結構

早くから待ってたんだな。

ん?でも桂先輩の飲み物は

半分減ってない位だったよな?

プルルルルルル!

『電車のドアが閉まります。ご注意下さい。』

プシュー。

高松「何とか発車前に間に合いましたね。」

高松先輩が、額の汗を拭いつつ言う。

でも息は切れてねぇし。

ふと見渡すと俺以外は息切れしてねぇ。

マジかよ。え?まさか今でも素振りとかやってんの?

長年の習慣ってか?長すぎね?

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