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番外編 サウナでととのいたい!? ①〜鬼のルール編〜

番外編 サウナでととのいたい!? ①〜鬼のルール編〜


こんにちは。

田中 修(たなか おさむ)です。

今回はなんと、新幹線からお送りします。

ちなみに乗ってんのは"のぞみ"。

向かう駅は『新下関』……。

そう、長州である。

何故、新幹線に乗り『新下関』を

目指しているかというと。

回想入りまーす!!

始まりは委員会集会でのこと。

保健委員長の大村益次郎のこの一言からだった。

大村「では、毎年恒例の保健委員の

健康上昇合宿についてだ。」

副委員長の高松凌雲(たかまつりょううん)が続く。

高松「今年はラドン温泉がある下関を検討しています。」

いやいや!待て待て待て!

健康上昇合宿ってなにっ!?

毎年恒例なのっ!?

松本「今年は俺が引率する。」

松本良順が引率!?

え、え、取り敢えず説明聞こう。うん。

大村「1年生は分からないだろうから説明する。」

助かります。委員長。

高松「健康上昇合宿とはサウナや

温泉に入り体を整える為の合宿です。」

はい?それって慰安旅行とか言わない!?

毎年恒例なんだよね!?

高松「調べた所によるとサウナは貸切で2万円。

水着着用の上5人までと制限がありましたので

1年生の2人は決定になります。

そして松本先生です。

後のメンバーですが私と委員長になります。」

貸切で2万円!?それ予算オーバーしてない!?

大丈夫なの!?

高松「温泉の料金は別料金でしたので

更に入浴料が千円。

タオルの貸出はあるそうですが

限りがあるそうなので各自持ってきて下さい。」

えぇ!?更に入浴料がかかんの!?大丈夫!?

しかも1000円ってたか!!

「あの、下関のどこの温泉なんですか?」

高松「すみません、まだ言ってませんでしたね。

『晋作の湯』ですよ。」

晋作の湯!?あそこは閉館したんじゃねぇの!?

高松「1度閉館したそうですがサウナ好きの方が勿体ないと買取りサウナトレーラーを

買って新たにオープンしたそうです。」

そうなの?知らなかったな。

高松「せっかくなので少し歩きますが東行庵にも

行ってみようかと思います。

晋作餅という梅を練りこんだ餅があるそうです。

16時までと18時までと早めに閉まるみたいですので

バスが来るまでの間にササッと買いましょう。」

おいおいおい。良いのか?最早ただの旅行じゃん。

いや、さっき俺、慰安旅行とか思ったわ。

大村「という訳だ生徒会へ行くぞ。」

はい!?大村委員長!?今なんて!?今から!?

ていうか決定してた訳じゃないの!?

高松「田中君、君も行くんですよ。」

「え、俺も!?」

高松「当然です。君も保健委員なのですから。」

高松副委員長に引きずられて生徒会室へ

ドナドナドーナドーナ〜♪

なんて脳内再生された。

だって仔牛の気分だったんだ………。

高松「僕はここで失礼します。

保健委員が長時間、誰もいないのは

避けないといけませんからね。」

大村「分かった。」

高松先輩はそう言って保健室へ戻った。

俺を連れてくる為だけに居たのかよ。

コンコン

大村「失礼する。」

大久保「……大村か。そろそろ来る

頃合いだと思っていたよ。」

つまり、この生徒会のくだりも毎年恒例って事か!

大村「今年の案はこれだ。」

受け取った先輩はザッと見て

大久保「なんだ、このサウナ貸切2万円とは。」

大村「そのままだが。」

大久保「却下だ。出せる訳無いだろう。」

桂「大村か。今年も持ってきたんか?

毎年言っちょるじゃろ?

保健委員が合宿する意味が分からん。」

こっちが桂小五郎だ!

まさかの山口弁!!

だとすると、却下してたの大久保利通か!

大村「毎年言ってるだろう。

保健委員の健康上昇の為だと。」

ていうか大村先輩が長く話してんのレアだな。

桂「ん?ていうか何じゃこのプラス5000円は。」

大村「温泉代に決まっちょるじゃろが。」

えぇぇぇぇ!!大村先輩の山口弁!?

……は!この人長州藩じゃんか!

普段山口弁じゃねぇから忘れてたわ!

桂「はぁ。交通費も高いし許可は無理じゃ。」

大村「……桂も来ればええんじゃ。

今年は下関じゃけぇ。」

桂「……これ下関なんか!?」

大村「そーじゃけど。高杉のゆかりの地。東行庵。」

大久保「……桂。揺れるな。」

桂小五郎、揺れてんのかよ!

大久保利通は流石は長く共に

政治家してただけあるな!

俺黙ってるからどーやって断るのか

考えてるのかと思ったわ。

バァン!

おわ!ビックリした!

高杉「俺の名前が聞こえた気がした!」

乃木「高杉先輩!お願いですから、せめて!

ノックを!」

どんな耳してんだよ!

てか乃木だ!可哀想だな。

高杉晋作の腰に引っ付いてるけど

引きずって歩いてるよ、高杉晋作。

んで桂先輩が見てた紙を取り上げて

高杉「これか?ほぅ?……なぁ大村。

俺が出しちゃろか?この2万。」

大村「何が目的だ。」

高杉「そりゃ、もちろん!俺も行く!」

言うと思ったー!!

え?定員オーバーじゃね?

大村「定員オーバーじゃけ連れて行けん。」

大村先輩さっき桂先輩誘ってませんでしたっけ?

高杉「じゃ、そっち減らせ。」

大村「わや言うな。そもそも俺らの合宿じゃ。」

高杉「俺が金出しちゃるっちゃ!」

大村「断る。お前がお前の墓参りとか笑えん。」

高杉「そんなことは俺が決める。」

おぉ。バチバチだ。

桂「高杉がサウナ代出すなら交通費と温泉代は

出しちゃるぞ、大村。」

わぁ、桂先輩が高杉先輩の肩持った!

大村「よし、俺の代わりに行ってこい高杉。」

見事な手のひらクルンクルン!!

大久保「新幹線代は往復"のぞみ"の分だけだぞ。

"さくら"も"こだま"も無しだ。」

えぇぇぇぇ!!厳しい!!

でも大久保利通だもんな。

だが、こうして合宿の許可は降りたのである。

ちなみに、メンバーは引率の松本良順先生を始め

生徒会長の桂小五郎と

今回の東行庵にお墓がある

文化祭実行委員長の高杉晋作と

お目付け役の乃木希典。

そして保健委員副委員長の高松凌雲と

俺の謎メンだ。

"のぞみ"に乗る前もひと悶着あってな?

京都駅に9時集合だったんだけど高杉先輩が来ない。

乃木がハラハラしつつ鬼電して

ようやっと繋がったと思ったら

今お土産屋に並んでリプトンのケーキ買ってる

とか言うんだよ!!

そしたら高松先輩が

高松「京都駅にいるなら良いでしょう。

出発は25分なので遅れたら置いていくと

伝えておいて下さい。」

容赦ねぇ!!そして乃木も

乃木「高松先輩から伝言です。

9時25分の新幹線遅れたら

置いて行くだそうです。」

高杉「なにぃっ!!俺がサウナ予約して

金払うんだぞ!?」

乃木「それは、それ。これは、これ。だそうです。」

高杉「チィッ!乃木お前らどこおるん!?」

乃木「改札口です。」

高杉「すぐ行くけぇ、待っちょれ!!」

乃木は陸軍にいたからか

この辺は割とシビアなんだよな。

高杉先輩はケーキの箱を揺らさないように

でもダッシュできた。

は?上半身ブレないとかどーなってんの!?

マジで昔の人って肉体が

今の日本人と造りが違うんじゃねぇの!?

高杉「ふぅ。セーフじゃろ?」

高松先輩が時計を見て

高松「現在は15分。行きましょう。

自由席なので早めに並ばないと座れませんよ。」

高杉「それを、はよ言え!」

え?高松先輩が昨日のLINEで

自由席なので早めに改札通りましょうと

連絡あったよな?

高松「LINEしたでしょう?」

高杉「見ちょらん!!」

高松「なら知りません。」

見てねぇなら知らねぇわな。

高杉先輩の自業自得ということで!

ホームへのぼり自由席の車両の所へ

移動するとそこはもう人が結構並んでいた。

高松「はぁ。既に並んでますね。急ぎましょう。」

高松先輩がため息を着きつつサッと先頭に並んだ。

隣には松本良順先生だ。

てか、この人実はずっと居た(笑)

俺の隣は乃木だ。めっちゃ安心する。

俺の前はケーキの箱を

大事に抱えてる高杉先輩と

それを呆れた目で見る桂先輩だ。

クルッと高松先輩が振り返って

高松「良いですか。空いてる席に各自

座って下さい。座れなさそうなら入り口

ここの入り口付近で立っていて下さい。

いいですね?」

乃木/俺「はい!」

俺と乃木は返事をしたが

高杉「俺は絶対座る場所探さんとケーキ食べれん。」

桂「俺はお前を見張っとかないとだからな。

席が2つ並んで空いてると良いが。」

高松先輩は冷めた目で見てるし

松本先生も呆れてるし。

俺らは頭抱えたくなった。

俺は先輩達に聞こえないように小声で

「乃木、俺ら一緒に立つか座らね?」

そしたら乃木も小声で

乃木「ええよ、もちろん。

俺も移動中は田中と話したいと思っちょったけ。」

「先輩らの近くは胃が痛いし

少し離れたとこにしよーぜ。」

乃木「賛成。」

そうして新幹線がきたから乗り込んでみると

チラホラ空いてる席があったから

何とか乃木と座れた。

高杉先輩と桂先輩は俺らより

2列前の所に座ったみたいだ。

高松先輩と松本先生は高杉先輩達の

通路挟んで隣の席に座ったのが見えた。

俺と乃木は密かに拳を合わせた。

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