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出会い

 ということで街の外までやってきた。

 ゴブリンはちょっと街から離れれば普通に出るので見つけるのに苦戦はしないだろうが、問題は薬草だな。一応特徴だけ聞いてきたが区別がつくかどうか。

 街沿いのところや道なりのところはもう既に取り尽くされてるだろうから道から外れたところに行かなきゃならんだろうな。

 と、少し道から外れて歩いているとゴブリンが現れた。

 ごぶりんがあらわれた。

 ぼるとをつかった。

 ゴブリンはピンピンしている。

 …うっそー。思ってた3倍弱いな。魔法に頼らず行くしかないか。

 杖があるのでリーチ的にはこちらが有利だな。ゴブリンは棍棒を持っているとはいえ、杖には及ばない。ゴブリンはよくあるゲームのと似たような見た目で、妖怪の餓鬼みたいな感じだ。

 生で見ると若干気持ち悪いな。

 とりあえず無防備に接近してきたゴブリンの腹に杖を入れ、適当に棍棒を弾き飛ばして後は何度か杖で殴ればゲームセットだ。

 教官に鞭でしばかれ続けた俺からすれば物足りないな。レベルも上がってるし、まあこんなもんか。


「キャー!!」


 青天を切り裂くような悲鳴が響く。なんか聞き覚えがある声だが、助けに行った方がいいのだろうか。プレイマナー的には横入りは普通厳禁なんだが。…まあなんかあっても後味悪いし、一応様子見に行くか。


「こんっ、の!」


 そこでは数人の女子達がゴブリンの集団と死闘を繰り広げていた。戦況は、明らかに不利っぽいよなあ。


「手伝いましょうか?」


 どうやらこちらの存在に気づいていなかったらしく、彼女達は驚いたようにこちらを見た。


「お、お願いします!」


 と、言われた頃にはもう既に俺はゴブリンの1匹に飛びかかっていた。適当にボルトを打ち込み、そのまま殴りまくる。

 なるほど、さっき威力が低いと思ったのは距離が遠かったからか。距離減衰がなければ相手を痺れさせることもできるから結構強そうだな。


「1分は持たせれるんでその間に回復できます?」


「は、はい!ありがとうございます」


 ゴブリンは五体いる。そのうちの一体は俺が散々ボコスカ殴ってやったのでしばらく動けなそうだが、それでも四体。

 まあいけるだろ。

 囲まれるのはなんとしてでも避けたいので、彼女達のそばに居る個体に、接近してボルトを打ち込む。痺れたところを追撃しようとするが、残りが来たので断念。

 攻撃を撃ち込んでもジリ貧ではあるが、そこは彼女達が持ち直すまでの時間稼ぎだしな。最悪見捨てて逃げればいいだろ。

 囲まれさえしなければどうとでもなるので、とりあえず杖を使ってゴブリンの棍棒をいなしつつ、密着状態を作らないようにして、囲まれそうになったらボルトを使う。

 そうしていると、彼女達の回復が終わったらしく、一体ずつ殺して終わりだった。


「あの、ありがとうございました!」


 戦闘中は気づかなかったが、よく見ると彼女達はクラスメイトじゃなかろうか。…ふむ、まあでも別に悪いことした訳じゃないしな。それに俺のことなんて知らんだろう。


「いえいえ、困った時はお互い様ですよ!じゃ、俺はこれで」


「あ、ちょっと!」


 去り際になんか言ってたが、たいしたことじゃないだろう。ゴブリンの耳もきっちり回収しておいた。お助け料だな、ガハハ。


 その後、数時間かけてようやく薬草の見分けができるようになったところで、ログアウトした。


 そして翌日、学校に行った俺は、女子の集団に囲まれていた。

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