負けないハート
誓う
日本のフィギュアスケートを席巻していると言ってもいい優愛さんですら世界では中々歯が立たないという事におどろく舞莉子。どれだけの演技をして、どれだけ精神力が高くないと世界では表情台には立てないのかを伺える。
メンタルトレーニングをするために県外や海外に行こう。そう簡単な話にはならない。なぜならばまだ舞莉子が高校生で転校する覚悟もなければ受け皿もあるという訳でもない。
そもそもメンタルトレーニングをしただけで技術が伴っていなければ、表彰台おろか日本代表すら選出させる事もない。どうしたらいいか考えた舞莉子。
身近にいるコーチやインストラクターさん、そして「氷上のマドンナ松阪支店」に華織さんやカオリンにも聞くようにする。
当然だが、それそれ考えが違って言うことも違う。
その中でも重複している物からまずやってみようと
考えてみた。
「病室でも行っていた成功した時のイメージを思い浮かべるイメージトレーニングや今に集中するために深呼吸をする。そして自己暗示として前向きな言葉を声かける。目標設定で段階を踏んで成功体験を増やす」
重複していた話を聞いているとある事を思い浮かべていた。それは病室で本を読んだ時に参考にして作ったマンダラチャートに書いて当てはまるものがあった。自然とやっていたと感じる。
メンタル部分はマンダラチャートを常に確認をすれば何とかなるのかな。ならなかったらその都度誰かに相談すればいいと考えをシフトしたが、そうなると演技の部分になる。
周りも「舞莉子スワンステップ」と呼ばれるくらい自分でも自信があるし、代名詞だと感じている。だが、それでは世界と戦えないとジャンプの種類もスピンの精度ももっと上げていかなくては厳しい。
ジャンプの種類を増やすということは必然的に高く跳ばなければならない。ただ高く跳ぶのではなく、普段滑っているスピードに加えてだから今よりも身体には負担がかかる。
周りからは世界選手権や世界ジュニアオリンピックにも出た事のないのに何を言っているのかと笑われるかも知れないがそれでも構わない。上の世界を意識する事によって自ずと全日本ジュニア選手権にも出られると考えているからだ。
優愛さんが出場していたジュニアオリンピックを見ると3回転ジャンプを軽々跳ぶ様子を見ると全部の3回転に跳べるに越した事はないと感じる。簡単ではないが跳べないと世界おろか日本でも勝ち上がるのが難しいと考えた。
身近にいるコトリンや結華ちゃんに伊吹君、そして全国にいる氷上のマドンナの支店にいる同世代やそれ以外のライバル。その中で勝ち抜くのがいかに大変かと考えていた。
中学2年生で全日本ジュニア選手権で優勝して、中学3年生でせかい世界ジュニアオリンピック出場という目標を掲げてやっていこうと決めた舞莉子だった。




