気にしない
冷静
松阪舞莉子中学1年生夏、これで何度目になるのか分からない病院のベットの上にいる。自分で見つけたマンダラチャートにて、目標実現に向けてタブレットながら記入をした。
舞莉子の経験上、怪我をして氷の上に戻るには半年以上はかかる。小学生時代なら全日本ノービス選手権に合わせて急いでやっていただろうけど、今は違う。
怪我をした時期もあるが、12月迄約残り3ヶ月。どう考えてもそこに照準を合わせるのはムリがあると考えて、公式戦は全日本ジュニア選手権の予選に合わせられる様に考えていた。
焦らずゆっくりと自分に言い聞かせつつも、自分は自分だから。コトリンに及ばなくともポジティブモンスターになれるくらいポジティブでいないと今度は精神的に持たないと感じていた。
同じ場所を捻挫をしているのがよかったと言うべきなのか分からないが、リハビリ期間や氷に戻れて完全復活のスケジュールを組みやすい。これもポジティブシンキングだよねと自分に言い聞かせている舞莉子。古傷とはいえど、何回同じ箇所を痛めるのかと思う時がある。
ネガティブになりそうになった時はこの言葉を呟く様に心がけた。
「まぁ、いいやが合言葉。過去じゃなくて今だよ」
誰に言われた訳でもなく、本に書かれたのてもなくホント咄嗟に頭に思い浮かんだ。病室に戻ったらタブレットにメモをしよう。そう考えながらリハビリを行っていた。
病室に戻ってきてさっき思い浮かんだ言葉をメモをする。フーッと深呼吸をして同じ本を何度も読み返す。他にも何かタメになる言葉やポジティブになる言葉はないだろうかと思っていた。
他にも読みやすい本があれば読みたいな。そう考えてパパとママにまたお願いをする。テレビを流し見をしていると聞き覚えの声が聞こえてきた。この声は優愛さんとコトリン。
どうして優愛さんとコトリンがテレビ番組に出ているのか気になって本に栞を挟んでテレビに釘付けになった。
運動能力高い芸能人とフィギュアスケート対決が行われていて、内容としてはスピンとステップとそれぞれ行われていた。運動能力高いって言ってもほぼ始めての人と現役中学生と現役高校生がやって勝負になるのかとテレビを眺めていた。
思いの外、検討をする芸能人。でも舞莉子が見ていたのは優愛さんとコトリンのスピンの美しさとステップ華麗さ。やっぱり段違いだかと感じていた。
収録が終わってそれぞれコメントを求められて優愛さん、コトリンの順番。
「私としては、世界ジュニアオリンピックに選んでもらったので始めての日の丸を背負うので結果より自分の持てる全てを発揮したい」
「今年からジュニアに転向するにあたって周りのレベルが上がっていくのでジャンプ、スピン、ステップ全ての技術を上げていって隣の優愛さんみたいにジュニアオリンピックに選ばれて将来的にはオリンピックの舞台に出場したい」
そこはコトリン、シングルオイラーじゃないのか。そうテレビにツッコんだ舞莉子。中学生になってコトリンワールド卒業なのかな?それはそれで寂しい気持ちでいた。




