何事も経験
何かないかな
伊吹君が勇気を振り絞って舞莉子に気持ちを伝えてくれて、それに感化される様にコトリンや優愛さんや舞莉子もそれぞれ目標や展望を語り合った。
その後、優愛さんはしばらく松阪に滞在するらしくコトリンとまた顔を出してくれると聞いて病室を後にした。
まだご飯の時間にも見回りにも当分時間がかかる。ならば伊吹君が届けてくれた本を読もうと決めた。参考になればとページをめくる。
しかし漢字は難しい、知ってる漢字でも文脈をみてどう考えてもその読み方では違う気がする。本を閉じて時間を待とうかなとも考えた。
時間を持て余して困っているから本を持ってきて欲しいとパパとママに頼んだのに何を考えているのかと感じていた舞莉子。パパとママだけでなく、頼まれて持ってきてくれた伊吹君にも申し訳ない。
分からない漢字や読み方、熟語や慣用句と知らない事ばかりだなと身に染みる。とりあえず分からない事をメモに書いてパパやママに看護師さんや管理栄養士さん、優愛さんが来た時に聞けばいいだけの話だとコトリンを見習ってポジティブの考えをシフトしてみようとする。
そうしながら本を読み進める舞莉子。そこである言葉が目に入った。マンダラチャートとは何か。聞いた事がなくて充電が無くなったタブレットを充電器に差し込む。知らない事を知るって事が勉強であり、知識になるのかなとタブレットが付くのを待っていた。
タブレットの電源が付くと早速、マンダラチャートについて調べてみた。
「マンダラチャートとは、9マスの目標に対してその9マスを細分化して81マスを書いて目標実現に向けて行動するものでスポーツ選手や会社でも取り入れている場所もある」
舞莉子もマンダラチャートを取り入れて見ようかな。ダメで元々とポジティブモンスターのコトリンも意識してみようかな。
紙に書いて貼る方がいいだろうけどここは病室で自分の部屋ではないので勝手に出来ない。ネットでもテンプレートがあってそれをダウンロードをして、まず9つのマスを考えた。
1つ目、ポジティブになる。2つ目、表現力を磨く。3つ目、スビンを磨く。4つ目、怪我をしない。5つ目、舞莉子スワンステップに磨きをかける。6つ目、全ての4回転を跳ぶ。7つ目、バッチテスト8級を取る。8つ目、オリンピック制覇をする。9つ、フィギュアスケーターと言えば松阪舞莉子と呼ばせる。
9つの候補を考えて真ん中にはフィギュアスケーターと言えば松阪舞莉子と呼ばせる事に決めた。他のマスにも次々と書いていってその細分化の場所を考えていた。
見回りに来た看護師さんに漢字で流れる布で何て読むのかを聞いた。それって流布って読んで広く知れ渡る事をだよと伝えられた。
3日坊主で終わらずにスグに出来そうなポジティブで表現力を意識する事から初めて見ようと怪我をして病室のベッドの上で心に決めた。




