背負う重荷
今の自分を
予選通過を果たした舞莉子。薩摩川内支店のお姉さんからは気負わずやってねと言われたものの、同じジュニアクラスの子達の事を考えるとその子の分も頑張らなきゃと自然となってしまう。とはいえ、予選通過したからには恥ずかしい演技は出来ないと考えていた。
決勝が始まる前に電光掲示板を見る様に促された。フィギュアスケートという競技はショートブログラムとフリープログラムの合計で競う競技だが、今回は違う。予選通過した8人によるトーナメント戦。
他のスポーツで予選リーグを勝ち抜いたチームが決勝トーナメントとして、負けたら終わりのあのトーナメント。なぜフィギュアスケートで行うのかナゾだが、いつもと違った感じでそれはそれで面白い。
始まる前に全クラスの対戦相手が決められて舞莉子は準決勝で結華ちゃん、決勝でコトリンと当たる。もし、準決勝で負けたとしても3位決定戦に回れる事。いかに「氷上のマドンナ」で習っている子が多いのかが伺える。
分かりやすい得点がスグに出る競技ではないのにどうやって勝敗を決めるのだろうか?そう考えていた舞莉子。まず、ノービスBクラスから始まる。思っていたよりも本格的で驚く。
ノービスBクラスの1回戦、ノービスAクラスの1回戦と進んでいってジュニアクラスの初戦は舞莉子と北海道長万部支店の子との対決。勝ち負けの基準がよく分からない以上、自分の演技をする他ない。
点数で舞莉子が勝ってもあまり実感がなくて結華ちゃんとコトリンの様子が伺っている。せめて何か指標みたいなのが欲しい。
結華ちゃんは愛知県豊明桶狭間支店、コトリンは富山県倶利伽羅石動支店に通う子に勝利して順当に勝ち進む。
シニアクラスを見ると周りからあの子、ジュニアオリンピックに出場した子だよとザワついていてその何相応しい演技でもう決勝で対戦相手を待つくらいでもいいのではと勝手に感じていた。
徐々に進んで行き、準決勝で結華ちゃんとの対戦する舞莉子。戦いに友情も温情も要らないといつも以上に「舞莉子スワンステップ」のキレを増して演技をする。
それもあってかは分からないが、結華ちゃんに勝利をしてひと足早く決勝に駒を進めた。次のコトリンも圧巻の演技で舞莉子とコトリンの対決が実現した。
言うまでもなくシニアクラスの人達の演技は誰が勝ってもおかしくない演技で3回転は当然で、4回転を決めている人もいる。今スグにでも世界で戦えるのではと思わせる。
残すは3位決定戦と決勝。ノービスBクラスから順に始まっていくがここまで来ると気迫が違う。それを見てコトリンの威圧感に負けないようにしないと。
先に結華ちゃんが3位を決めて、舞莉子とコトリンの対決。僅差で舞莉子が制した。
分母がどれくらいか分からないし、非公式だけど表彰台のテッペンから見る景色は格別でまたここを目指して頑張ろうと誓った。




