不安だな
他人事
4月に入って地元にある市立の中学校に通うことになった舞莉子、コトリン、伊吹君、結華ちゃんの4人であった。真新しい制服にそでを通して勉強とフィギュアスケート共に頑張ろうと決めた。
学校が終わって「氷上のマドンナ松阪支店」に行くのは小学校時代と変わらない。少し距離が遠くなったが、自転車通学が許されていたため事故の被害者にも加害者にもならないしようねとそれぞれ話をしていた。
学校とフィギュアスケートの両立をしていたらあれよあれよと6月末になっていて、伊吹君と結華ちゃん、コトリンはシーズン前にノービスからジュニアに転向を表明した。
舞莉子としてはノービスで優勝してからジュニアに転向しようと考えていたが、手続き最終日に念のため確認をする。12歳相当、所謂誕生日次第で、新シーズンが始まる7月には13歳を迎えるためにジュニアに値する。
確認をしておけばよかったと思いつつ、コーチやインストラクターさんに何度もノービスで優勝してからジュニアに転向する話はしてたから思わず13歳になったらノービスじゃなくてジュニアになるよって言ってくれてもいいじゃないかと言ってしまう。
コーチやインストラクターさんの言葉にグサッと刺さった。
「言わなかった私達も悪かったかもしれないけど、舞莉子ちゃんはもう中学生になったでしょ?自分がどこのクラスに所属してどの大会に出場するのかは自分で調べて管理しなきゃダメ。時には大人に頼るのも大事だけど、頼りすぎず自分で出来る事はちゃんとしないとね」
その話を聞いた舞莉子。いかに自分が人に頼りっきりだったかというのを改めて知った。今回もノービスで優勝してからジュニアに転向すると言うのはあくまでも自分の考えで、特に調べもしていなかったからだ。
手続きの最終日であったから偶々《たまたま》調べたが、そうでなかったらどうなっていたのか分からない。改めて自分の事はちゃんと自分でやらないと。下の姉弟がいたらお姉ちゃん何だからしっかりしないと。何やってるのと言われかねない。
練習後、コーチやインストラクターさんに謝りに行った舞莉子。
「自覚が足りなかった、自分に甘くてすみませんと頭を下げた。もっと自分にストイックにしてノービス予選最下位を糧に頑張る」
コーチやインストラクターさんも舞莉子に頭を下げて謝った。
「こっちも舞莉子ちゃんに厳しく言っちゃってゴメンね。これで萎縮させちゃったね。私生活でもフィギュアスケートでも何かあったらいつでも相談してね。練習は大事だけど、オーバーワークにならない様にするね」
お互いが和解する事が出来てよかったと感じた舞莉子だったが、自分のスケジュール管理をしたくてもどうやってすればいいのだろうか。早速コーチやインストラクターさんに聞いてみた。
私はスマホやタブレットのメモ機能と手帳に書いて持ち歩いているよ。忘れっぽい性格だから色々な所に書いておかないと不安なの。そう照れ隠しをしていた。
その帰りに雑貨屋に寄ってかわいいキャラクターの手帳を見つけて他には目もくれず購入を決めた。かわいいものが好きってやっぱり自分は女の子だなと実感した舞莉子であった。




