集合
暑すぎる
帰りに早速雑貨屋でかわいいキャラクターの手帳を見つけて向かう。手帳を開いて、予定が決まっている全日本ジュニア選手権の予選と勝ち上がった事を想定して本戦の予定を書き込む。
書き込む事で可視化されるだけでなく、残りの日数も分かって逆算をして残り何日でそれまでに何をしなきゃいけないのかを明確に出来る。
そういえば夏休みに全国にある支店が集まって合宿をするって言ってたな。確か7月末からお盆前の2週間と言ってた記憶があるが、記憶だけだと怖いからちゃんと確認して方がいいと感じた舞莉子。
そして記憶で思い出したが、この提案をしたのは舞莉子本人だった記憶も蘇って来た。発起人が提案したのを忘れかけていた。全国にいる仲間と親睦を深めてまた全国大会の舞台で戦えたらとまだ会っていない子達に妄想する。
1学期の修業式が終わり、自転車で伊吹君と結華ちゃんとコトリンと共に暑すぎて自転車を押して歩いていた。暑い、暑い。暑すぎると嘆いていると急にコトリンが話し出す。
「毎日これだけ暑いと気持ちが滅入るね。でもそういう意味では私たちラッキーだよね。どうしてってフィギュアスケートって室内競技で行くまでは大変だけど、着いちゃえば涼めるし競技も出来る。ねぇ、そう思わない?」
そのコトリンの話を聞いてフィギュアスケート競技を避暑地みたいに捉えるとは考えた事がなかった。スゴいポジティブモンスターでやはり人とは違う思考の持ち主でフシギちゃん。暑いのは変わらないが笑って暑さを少し忘れられた気がした。
改めてコトリンは私たちに取って大切な存在だなと思う。明日何かあった様な記憶があると結華ちゃんが話していた。
この時、自転車を止めた舞莉子がカバンから手帳を取り出した。明日は全国にある氷上のマドンナが集まって決起集会する予定みたいだよど伝えると日程よりも舞莉子の手帳に目が止まっていた。
家族以外と泊まるというのは小学校で行った修学旅行くらい。羽目を外し過ぎない様にだけを気をつけないと。同部屋でお姉さんなら色々聞きたいし、下の子だったら今の舞莉子に出来る全てを授けたいと考える。
決起集会で旅館に向かう舞莉子。全国から集まって男の子、女の子が小学校に上がる前の子から大学生くらいまでの子がいて総勢100人近くいて仲間がこんなにもいるのかと驚いた。
晩御飯を食べる前に1人ずつどこの支店で誰なのかそして何て読んで欲しいかを言うように自己紹介する時間が設けられた。
松阪支店が最後で伊吹君、結華ちゃん、舞莉子の順に名前と支店、読んで欲しい呼び名を伝えてトリをコトリンが務める。
「最後に挨拶させてもらいます。小鳥遊琴凛シャーロットです。コトリンと呼んで下さい。得意技はシングルオイラーになります。皆さんに問題です。私の名前にことりは何匹いるでしょうか?名前の琴凛の小鳥遊の小鳥で2匹います」
会場にいる全員からなるほど確かにと声が上がった。中学生になってもコトリンはコトリンを貫いていてよかった。変にキャラが変わってなくてよかったと感じている舞莉子であった。




