表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷上のフェアリー  作者: 佐々蔵翔人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
73/140

怖い

恐ろしい

全日本ノービス選手権を1人のお客さんとして観に行った舞莉子まりこ。改めて自分に何が足りないのかとまざまざと感じていた。


翌日、学校に行く舞莉子まりこ。教室に入るといつもの様におはようと声をかけてきたコトリンと結華ゆいかちゃん。昨日は戦う顔をしていて、真剣な表情をしていたが氷上を離れるとどこにでもいる明るくてかわいい女の子だな。


結華ゆいかちゃん、コトリン。昨日の結果ってどうだったの?そう舞莉子まりこが切り出す。

さっきまで笑顔で穏やかだったコトリンが顔色を変えて話す。


「ねぇ、マリリン?順位どうだったって知ってて言うのは罪だよ。コトリンは知っているよ。マリリンが昨日来てたこと。ジャンプした時にも見えたし、表彰台に立った時にもマリリンの姿見えたもん」


その言葉を聞いて驚く舞莉子まりこ。どうしてバレているのか?会場にはいたのは認めるが、いた場所は1番上で出入口付近。スポーツ選手は自分のゾーンに入るとはよく聞くが、ジャンプしている時に人を見えたって言っても手前くらいじゃないか。


コトリンに全て白状する。

「コトリン行ってないってウソ付いてゴメン。でも行ってないって言ったのは1人で観に行って可哀想な子だと思われるのが嫌だった。それに予選最下位が真ん前で観るのも恥ずかしくて端っこで観てた。でも伊吹君いぶきくん結華ゆいかちゃん、コトリンの演技を見て参考にさせてもらった」


フッーと深呼吸をするコトリン。

「コトリンがフィギュアスケートを頑張れているのはマリリン。いや、松阪まつさか舞莉子まりこちゃんや小山内おさない結華ゆいかちゃんという仲間であり、ライバルがいるから。残念だけど今回はマリリンが予選通過出来なかったけどここで終わる様な子じゃない。コトリンの永遠のライバルだよ。だから試合に出なくても来るだろうと確信していた」


その言葉に救われた舞莉子まりこ。とはいえ、ジャンプしてる時に見つけるのはどうなのか聞く。


それについて、コトリンが語る。

「やっぱりそう思うよね?コトリン自身、過去になかった事が起きてスタンドにいる観客全員の顔が見えたくらいゾーンに入った感じがした。飛んでいる時にマリリンらしい人が見えて、演技が終わってから見たらやっぱりいた。でも表彰台に上がってる時に帰っていく姿も見えたから話したかったな」


それを聞いてコトリンに申し訳ない気がした。視力について聞いたら両目とも2・0との事。眼力を鍛えたら視力5・0とかで先住民みたいに空を見ただけで天気が分かる様になるんじゃないと冗談交じりに話をしていた。


ところで結華ゆいかちゃんは舞莉子まりこが来ていたのかを聞いてみた。


「え?舞莉子まりこちゃん来てくれてたの?知らなかった。コトリン知ってるのかな?来るなら来るって言ってくれればよかったのに……」


どうやら結華ゆいかちゃんには気付かれてはいなかった様だが、もし今回の様に自分だけ大会に出れなかった場合に事前に伝えるかどうか悩みどころだなと感じていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ