そんな感じなのね
地元開催
前日になっても全日本ノービス選手権を観に行くかどうかであぐねている舞莉子。こんな時くらいしかゆっくりも出来ないし、家にまったりしようかなと思っていた。
たがその反面、自分も大会に出ているとどうしても自分の演技はどうなるのかなとか前日練習な公開練習でどこを修正したらもっとよくなるのかなと考えてしまうのも事実。とりあえずコトリンと結華ちゃん、伊吹君にはナイショにして行こうと決めた。
家から会場となる「氷上のマドンナ松阪支店」で歩いて行ける場所にあるため、電車やバスに乗ってとしないだけでも気持ちが楽。
当日は何を着ていこうかと悩んだが、フィギュアスケーター松阪舞莉子というよりも1人の小学生松阪舞莉子としてかわいいお洋服を着て行こうと決めた。
こんな時じゃないとオシャレも出来ないし、そう自分に言い聞かせて家を出た。コトリンも結華ちゃんも出るからもしかしたら同じ「氷上のマドンナ松阪支店」で習っている子も来ているかも知れない。そう淡い期待をする。
クラスメイトには舞莉子ちゃんが出るならと何度も言われてきたが、同じ仲間を応援するために来ている子がいてもなんらおかしくない。別に1人が嫌ではないが誰かいて欲しいだけ。
時間があるから席に座らずしばらく歩いているが、見覚えのある顔が1人もいない。ホントに1人ぼっちなのかと思いつつスケートリンクを眺めていた。
しばらくすると公開練習が始まる。舞莉子もこの公開練習の時迄はよかったのにな〜。そう誰もいない場所で呟いていた。
そして本番が始まり、まずは男子で伊吹君がトリを務めて圧巻の演技で優勝を果たして次の女子の滑走順は結華ちゃんでトリを務めるのはコトリン。
この滑走順を見て、同じ滑走順でトリを務める。予選と本戦の違いはあるが舞莉子とコトリンの何が違うのか見るいいキッカケになるな。
結華ちゃんが演技をして、最初だから当然暫定1位。得点を見るとこのまま逃げ切ってもいいくらいの演技をしていた。そして続々と演技をしていって、他の子も予選を勝ち上がるだけあって、歓声にも動じない。
そしてトリを務めるコトリン。この日1番の声援に対して手を振る余裕を見せていた。本人はシングルオイラーを代名詞としているが、ジャンプやスピンにステップとどれを取っても自分のモノにしていて代名詞をどれにしてもいいくらいの出来だと感じて見ていた。
演技を終わって知り合いだというのを度外視しても結華ちゃんとコトリンは表彰台に上がる。審査員が舞莉子なら選ぶかなと勝手に審査員目線で見ていた。
舞莉子の思った通り、優勝はちゃんコトリンで2位は結華ちゃんがワンツーフィニッシュで終わった。
緊張から解き放たれた伊吹君と結華ちゃん、コトリンに声をかけようかなとも思ったがナイショだから明日どうだったかとそれとなく聞こうかなと考える舞莉子であった。




