表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷上のフェアリー  作者: 佐々蔵翔人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
70/140

羨ましい

いつもと違う

前日、カオリンから色々と言葉をかけられた舞莉子まりこ。改めて自分がプレッシャーに弱いと実感した。ネットでは天才少女、松阪まつさか舞莉子まりこまさかの予選最下位だの、「舞莉子まりこスワンステップ」も最下位でスランプという記事が飛び交っていた。


いい時は群がって少しでも成績が悪いと突き放すっていい所だけ掻 《か》い摘んで食べるみたいな事をしないで欲しい。ホントに舞莉子まりこを応援してくれているのならいい時も悪い時も見守っていてくれればいいのにと感じていた。


前は舞莉子まりこを見るために教室に来ていたが今となっては誰も来なければクラスメイトがフィギュアスケートの話をしている感じもなかった。


批判されるくらいなら触れられない方がまだマシさな、そういう風にすら思っていた。


夏から秋に変わり、クラスメイトの話題が修学旅行で持ち切りだった。バスは隣で誰と座るか、旅館の部屋決めでどの子と過ごすのかといった感じに。


コミュニケーションオバケのコトリンは誰とでもお喋り出来るし、あのキャラならどうにでもなると思っていた。問題なのは舞莉子まりこでキャラが立っている訳でもなければ永遠に喋れる様なコミュニケーション能力を持ち合わせている訳ではない。


帰りの会でバスと部屋決めが行われて、バスでの隣は結華ゆいかちゃんで同じ部屋にはコトリンがいるグループに決まった舞莉子まりこ。他のクラスメイトと仲良くない訳ではないものの、いつもフィギュアスケートを共にしている戦友がいるのは嬉しい。


そして、修学旅行当日を迎えた。

バスで隣になった結華ゆいかちゃんとは終始、フィギュアスケートの話で盛り上がっていた。その時ある言葉に引っかかった。


舞莉子まりこちゃん、最近元気ないみたいだけどあの時の傷はもうえた?何かあればいつでも話聞くし、相談にも乗るよ。今ので忘れていたのに思い出しちゃったらゴメンね」


結華ゆいかちゃんの言うとおり、完全に忘れていた。あの時というのはそう、全日本ノービス選手権予選で最下位になって目も当てられなかったあの時を指す。悪気は無くて心配してくれて声をかけてくれたがバスの中で泣いてしまった。


結華ゆいかちゃんは舞莉子まりこの手を握ってゴメンねと只管ひたすら謝ってくれた。


社会の教科書に出てくる建造物を巡って旅館に着いた。見たことも食べた事もない物が目の前に並べられてテンションが上がる舞莉子まりこたち。


ご飯を食べ終わって自由時間の間、コトリンを含めた部屋の子達とワイワイはしゃいでいた。


コトリンの様にコミュニケーションオバケでお喋りモンスターだったら悩みがあってもスグに切り替えられるのにと部屋の子が話していた。


気丈きじょうの振る舞いは外だけ。家に帰ったら内向的でそんなに口数も多くない方だよ。だから落ち込むし、立ち直れない事もあるけどコトリンのイメージもあるからと答えた。


意外すぎるコトリン。たまには弱音を吐いてもいいし、愚痴も聞くよと舞莉子まりこが話した。


マリリン優しいねと抱きつくなり、表と裏でキャラが違うのは血液型がAB型だからかな?そう答えた。


絶対関係ないでしょとツッコむ舞莉子まりこ。やっぱりコトリンはこうでなきゃねと部屋では終始盛り上がっていて消灯時間まで話が弾む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ