目的とする場所
どこにするべきか
入院して1ヶ月が経とうとしていた舞莉子とコトリン。授業がある時間はタブレットにワイヤレスイヤホンをして授業を受ける。この生活が後、どれくらい続くのだろうかと考えていた。
全日本ノービス選手権Aクラス出場すると考えた時に残り10ヶ月あるかどうか。舞莉子の手はもう完治に近い状況までになってきているが、足の捻挫はまだまだかかりそうな雰囲気が感じる。
コトリンに今の状況を確認をしてみた。
「コトリン?靭帯が治りつつあるからそろそろリハビリ始めようかなって言われている。スケジュールというかどういう風にするか先生達が考えてくれているみたい」
そうなると舞莉子よりもコトリンの方が退院が早そう。リハビリで病院には来るかも知れないけど、ずっと隣にいたコトリンがいなくなるのは少し寂しい気がする。何だろう、転校して大会でしか会えなくなる訳ではないのに虚無感がある。
すると舞莉子に話しかけたコトリン。
「ん?マリリン、まだコトリンは退院しないしここにいるよ。それに退院するのもマリリンの方が早いかも知れないし、また学校でも氷上のマドンナ松阪支店でも会えるよ。別にここで初めましてした中でもないでしょ」
明るくてポジティブなコトリンに救われている。さてザックリではあるが全日本ノービス選手権迄の予定を考えていた舞莉子。
3月に退院をして、リハビリに3ヶ月要するとしてからフィギュアスケートの練習を始められるまで3ヶ月、前の様に戻るまで3ヶ月と想定した時に3月から9か月だと、全日本ノービス 選手権に間に合うかどうか。出場出来ても本来のパフォーマンスが出来るかどうか不透明にである。
全部1ヶ月早められたらなとも思うが、タブレットで色々検索して見てみると急ピッチに仕上げると古傷をまた痛める可能性もあるし、何よりも小学生や中学生の成長期にはやるべきではないとすら書いてあり、シーズン全休も視野に入れていた。
するとコトリンが気になる記事があると舞莉子を手招きして呼んだ。何だろうかとコトリンと共に見る舞莉子だった。
そこに書かれていた記事に虫酸が走った。
「天才少、松阪舞莉子怪我で今シーズン絶望か。舞莉子スワンステップという代名詞を欲しいままにして引退するのか?」
それを見て舞莉子は憤慨していた。
「勝手な引退報道にあれだけ舞莉子スワンステップだのと囃し立てておいて怪我をしたのは誰のせいだと思っているのか。いい時ばかり追いかけてきてどういうつもりなの」
珍しく気持ちを全面にする舞莉子に超えをかけてくれたのはコトリンであった。
「引退報道と書いた人に見返そう。まだまだ舞莉子スワンは健在だってとこを。これで蘇ったらホントにフェニックス舞莉子だよ」
何だろう?氷上のマリリン・モンローの次はフェニックス舞莉子と英語に取り憑かれているのかと思ってしまうコトリン。
小学校で英語の授業はあるものの然程英語が得意ではなさそうな感じ。やっぱりフシギちゃんなコトリンだなと感じた舞莉子であった。




