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氷上のフェアリー  作者: 佐々蔵翔人


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尋ね人

目的とは

月曜日、入院3日目の朝を迎えた舞莉子まりことコトリン。朝ご飯を運んでもらって食べて食器を下げてもらう。そしてしばらくして掛時計を見ると午前8時を過ぎたのを確認する舞莉子まりこ


本来ならば朝ご飯を食べて近くの子達と集まって集団登校で学校に向かうが、病院にいる舞莉子まりことコトリンは授業が始まる時間迄待機をする。


時間になったらタブレットでログインをして授業を受ける形になるが、ここは病院。音を出してやかましくしてはいけないとワイヤレスイヤホンを取り出した。


授業が始まる5分前、ワイヤレスイヤホンを耳に入れて授業を受ける準備をする舞莉子まりことコトリン。事前にこの時間はタブレットで授業を受けるとパパとママが看護師さんに伝えてくれた様だ。


授業が終わってお昼ご飯が運び込まれて午後からまたオンラインにて授業を受ける。体育の授業と給食にそして休み時間に図書室に行ったり外に遊びに行けない。それ以外は変わらない。


みんなが学校が終わった時間になってしばらくすると閉まっていた病室の扉が開いた。この時間検査や見回りの時間じゃないのになと感じていた舞莉子まりこ。って言うことは舞莉子まりことコトリンを心配してくれて誰か見舞いに来てくれたかなと感じていた。


そこに来てくれたのは伊吹君いぶきくんがいた。「氷上のマドンナ松阪まつさか支店」の子に会うのは病院に搬送された時以来で数日ぶりだったが、何だか久しぶりに会った気がしていた。


舞莉子まりこを見て、学級新聞と道端に咲いていた花を持ってきてくれた。理由は家が近いからという理由と話していたがそれなら結華ゆいかちゃんも来てもよさそうなのにどうして同じクラスでもない伊吹君いぶきくんが届けてくれたのかなと聞いてみた。


結華ゆいかにも声をかけたけど予定があるから代わりに行ってきてって。もしかしてオレじゃなくて結華ゆいかが来た方がよかった?」


そして舞莉子まりこは微笑んだ。

「そんな事はないよ。態々《わざわざ》学校帰りなのに病院に寄ってくれてありがとう。花まで摘んできてくれて嬉しいよ。隣にコトリンもいるからかおを見て行って上げて。足以外はいつも通り元気だけどね」


そうして伊吹君いぶきくんはコトリンのベッドに行くや否や小走りで去って行った。その姿は急いでいると言うよりも何かを見透かされないためにも逃げて行くような感じに見えた。コトリンは伊吹君いぶきくんに何を言ったのかと気になった。


改めてコトリンに聞いてみた。伊吹君いぶきくんに何を言ったのか。

「何を言ったのかって、花をマリリンに渡したのにコトリンには渡してくれなかったのって伊吹君いぶきくんがマリリンを1人の女の子として気になっているのか?好きなのか聞いただけだよ。健気けなげだね。そう言ったら顔を真っ赤にして病室を逃げるみたいに走って行ったよ」


理由は明白だった。コトリンが伊吹君いぶきくん揶揄からかったから恥ずかしくなって逃げてしまった。可哀想なことしないであげてとコトリンには念入りに伝えた。

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