バッタリ
現実
体験会を終えた舞莉子の姿を見て、親バカと言われそうだがスゴいなと感じていた。名古屋に来たからにはとりあえず名古屋メシを食べなくてはとパパは考えていた。
何を食べようかなとショッピングモールのフードコートを見渡すと味噌カツにあんかけスパに台灣まぜそばとまるでここにくれば名古屋メシを網羅出来て完結出来るのではないかと思わせていた。
じゃあパパは味噌カツにしようと言うとママは台灣まぜそば、舞莉子はあんかけスパとそれぞれのブースに並んで注文をして1つのテーブルに置くことにした。
食べながら舞莉子にフィギュアスケートをやってみたいか聞いてみることにしたパパ。
答えはフィギュアスケートを習いたい。だけど玫瑰ここまで来るとなると移動するだけで疲れちゃいそうなのと話していた。
パパもママも思わずそうだよな、通えない距離ではないけど移動だけで3時間かかるとなると練習する時間も限られてくるよねと嘆かずにはいられない。県内でもう少し近くにないものだろうか……。
ご飯を食べ終わり、スマホで練習が出来るスケートリンクがないか検索をすると三重県内にも名張市や東員町といった所にも近々出来るとの事。
名張市にしても東員町にしても名古屋市に行くと考えると近いかも知れないが、自然に囲まれているために電車があったとしても暗くて不安。行くなら車だなと考えては見たものの思っていた以上に時間がかかる。さて、どうしたものか……。
パパは頭を抱えていて、何となく首を横に向けると見覚えのあるような顔を見つけた。そこにいたのは紛れもなく舞莉子をスカウトしてくれた琢郎さんだった。
小走りに琢郎さんの所に向かうパパは軽く挨拶をして、ママと舞莉子のいる所に連れて来た。
琢郎さんはフィギュアスケートの体験会があると聞くと電車や車で向かっては色々な人に声をかけてフィギュアスケートを始めないか、次のステップに進まないかと声をかけていると聞く。
パパは自分達が名古屋に来た目的を伝えるとずっと見てたと琢郎さんから聞かされて今抱えている悩みを伝えた。
「練習するのに移動するのにも時間もお金もかかりますよね。ところで公には出てませんが、今住まれてる松阪市にスケートリンクが出来る構想があります。それまでは名古屋市にあるスケートリンクで練習されるのはいかがですか?送迎も練習環境もコーチも全て手配するので。ぜひ、舞莉子さんにはフィギュアスケートを始めて欲しい」
そこまで言うのならばと全て任せる事を決めたが、どのくらい費用が聞くと軌道に乗るまではこちらで責任持って面倒を見させてもらいますよ。金銭面についてご不安なら知り合いに銀行で働いているものがいるのでいつでも紹介しますよと伝えられた。
松阪市にスケートリンクが出来そうな場所があったかなと家の周りや市内を頭の中で浮かべながらもそういった場所が思いつかない。




