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氷上のフェアリー  作者: 佐々蔵翔人


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どうなるのか

複雑

パパがネットで調べるとフィギュアスケートの体験会が名古屋市なごやしで行われることを知ってすぐさま舞莉子まりこに伝えると目を輝かせて前のめりで行きたいと声高らかに答えた。


実際のスケートリンクではどういう感じなのか分からない舞莉子まりことパパ。未知数のままではダメ。習い事をするにしてもしないにしてもとりあえす体験してみないことには始まらない。


週末に名古屋なごや観光も兼ねてフィギュアスケートの体験会に参加することを決め、電車で行くことにした。


土曜日の朝、電車の中ではテンションが上がっている舞莉子まりことは対照的にパパはというとスマホの電卓で車で松阪市まつさかしから名古屋市なごやしまでの高速代やガソリン代、電車で行く場合でも特急に乗った場合の往復はどのくらいかかるのかと現実的なことを考えると顔面蒼白になっていた。


毎週通うとなるといくら、年間いくらかかるのかとその事ばかり考えていると電車は名古屋駅なごやえきに着いた。今回の体験会が行われる場所はここから地下鉄に乗り換えて向かう。


体験会の行われるスケートリンク場に着く多くの人が列になっており、ここにいる子たちは全員体験会に来たのかとまだ何もしていないのに場違いな様な気がしていた。


中に入って手続きをして、舞莉子まりこは衣装とシューズをレンタルをしてスケートリンクに向かう。舞莉子まりこだけでなく他に参加している子はどうなのか見てみよう。琢郎たくろうさんが言ってたことが少しでも分かればと感じていた。


男の子、女の子と別々の時間に分けて行われる事になっていた。まずは男の子からでまず、スケートリンクに乗ろうにも立てず壁伝えで歩く子もいる。言うは易し行うは難しとは言ったものだが実際はそう簡単なものでもないのだなとパパは感じていた。


途中で上手く出来ないと泣き出す男の子もいて気がついたら男の子の体験会が終わって女の子の時間へと移っていく。屈伸をしたり、足を伸ばしたりとまるで今から演技をするのかと彷彿させる佇まいの子がいるなと思っていたらそれは舞莉子まりこで驚いた。


そしてスケートリンクに降りる。周りの女の子達が立てずに転んでいる子や壁伝えで歩いても転ぶ子がいる中で壁も使わず立って転ばずにいたのは舞莉子まりこ1人しかいなかった。


スーッと滑る姿に驚きつつもスケートリンクを1周するのもなんのその。表情を変えることもなく淡々と滑っている姿にもしフィギュアスケートを始めるのならば初心者コースではくて中級コースから始めてもいいと周りの大人達がザワついている。


偶然だとしてもスゴいなと親バカな姿を発揮しつつも仮に始めるのならばこのタイミングじゃないと遅いなと感じつつも衣装やスケート靴や移動費やレッスン代等の諸々かかる経費の事が頭から離れないパパでいた。


その場でこのスケートリンクで通わないかと誘われたが、じゃあ分かりましたとは言えなかった。子供にはやりたい事をさせてあげたいが、それで生活が出来なくなってしまっては元も子もないと天秤にかけている様な感じでいた。

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