フシギちゃん
新たなライバル
授業が終わって家に帰ろうとしていた舞莉子。コトリンから1人で帰えるの心細いからお願いと誘われた。トクベツ断る理由もなかったのでいいよと共に校門を出た。
「氷上のマドンナ」に通っていたと話していたが、松阪に来ても「氷上のマドンナ」に通うのかと尋ねるとそのつもりでいるけど土地勘が全くなくて困っていると言っていた。
そりゃそうだよねと家に案内してくれればそのまま案内するよ。コトリンの家に寄って練習着とスケート靴を取りに行ってから舞莉子も家で練習着とスケート靴を取ってからでよければいいよと答えた。
するとコトリンが話し出す。
「土地勘もない今のコトリンにある選択肢はイエスかハイの2択しかないよ。学校の周辺であったり、コトリンの家の付近にどんな物があるのか教えてね。自他ともに認める方向音痴なもので……」
コトリンはホントに不思議ちゃんだなって思う。人にコトリンって呼ばせる分には構わないが、自分で自分の事をコトリンと呼ぶのか。そして、選択肢のイエスかハイでは2択ではなくて1択になる。悪い子ではないが、コトリンワールドの沼にハマりそう。
舞莉子もコトリンに「氷上のマドンナ松阪支店」に同じ学校でフィギュアスケートをしている子がいるよと伝えた。その時、コトリンが指を差してあそこが家だよと言う。
ちょっ待っていてとコトリンが小走りで家に向かう。だが5分、10分待っても出てくる気配がない。ランドセルを置いて練習着とスケート靴を持ってくるだけなのにそんな時間がかかるかなと家の外で呟いていた舞莉子。
家のトビラが開いてコトリンがやって来た。よく見るとさっきと服装と髪型が違う。ツインテールにしてリボンをして水色のグラデーションをした大人っぽいかわいいお洋服を着ていた。
コトリン、お顔もさっき着ていたお洋服もかわいかったのにどうして態々《わざわざ》着替えたのかと尋ねると紹介してくれるって言ってくれたからとの事だった。
その後、舞莉子の家の前でコトリンに待ってもらい練習着とスケート靴を取りに行って戻ってくる。普通はこの速さだよと笑いながら答えた。
そして舞莉子とコトリン2人で「氷上のマドンナ松阪支店」に向かう。行くとまだ誰もおらず練習着に着替えて舞莉子とコトリンは練習前にストレッチをしている。
その5分後、伊吹君と結華ちゃんがやって来た。
まず、伊吹君と結華の紹介で「氷上のマドンナ本店の代表取締役副社長の小山内香凛さんのご子息」
次はこちらにいるのがとコトリンを紹介する。
「小鳥遊琴凛シャーロットちゃんで薩摩川内支店にいたみたくて、家族の都合で今回、松阪に引越ししてきたみたいだよ。コトリンって呼んであげてね」
紹介をしているとカオリンがやって来た。
「代表取締役副社長って堅苦しいからカオリンでいいよって言ってるでしょ。ん?そこにいるのって、琴凛ちゃんじゃない?久しぶりだね」
コトリンがカオリンに対して琴凛ちゃんでもいいですが、コトリンって呼んでくださいと話している。カオリンとコトリンが話をしていて、お互いに同じ様なことを言っている。
コトリンに負けない様に頑張ろうと思っていた舞莉子、伊吹君、結華ちゃんであった。




