なぜなのか
説明要求
転校生、小鳥遊琴凛シャーロットちゃんがやって来て舞莉子の隣に座っている。フィギュアスケートをやっていて「氷上のマドンナ」の支店に通うという共通点もあって他のクラスメイトよりも仲良くなれそうなきがしていた。
学校でフィギュアスケートの話をするといえば、別のクラスにいる伊吹君と結華ちゃんと話すのがいつもの流れだった。そして新たなフィギュアスケート仲間が出来たよと伝えようと考えていた。
すると琴凛ちゃんが教室に入ってきて、おはようと元気に挨拶をしてくれて背負っていたランドセルを下ろしてこう述べた。
「問題です。私、小鳥遊琴凛シャーロットの名前にはことりが何匹いるでしょうか?これはどこでもやっている問題だよ」
会ってまだ1日しか経っていない人間に対して出す問題ではない。琴凛ちゃんは何を言っているのだろうか?そう思いつつ答えた。
「名前が琴凛ちゃんだから1匹じゃない?違ったら分からないな……」
その答えに琴凛ちゃんがニヤリとする。
「正解は1匹じゃなくて2匹だよ。理由はさっき舞莉子ちゃんが言ってくれた名前の琴凛もそうだけど、苗字が小鳥遊が小鳥に遊ぶで小鳥遊って言うの。だからよく、ことりが2匹遊んでいるって言われたりして今では自虐ネタにしているよ」
唐突の問題を出させて正解出来る人が果たして何人いるのか逆に聞いてみたい。そうとう正答率が低いだろうと言い返したかった。ところで琴凛ちゃんと呼んでいるが何て呼べばいいのかなと悩んでいた舞莉子で聞いてみた。
「ん?なんて呼んだらいいか?小鳥遊さんだとちょっと距離を感じるし琴凛でもいいし、琴凛ちゃんでもシャーロットでもシャーロットちゃんでも。それかコトリンとかまぁ呼びやすい様に呼んでもらえればいいよ」
この時、コトリンっていう響きをどこかで似た様な響きを聞いた覚えがある。そう、「氷上のマドンナ本店」代表取締役副社長、小山内香凛さんもカオリンと呼ばれているのを思い出していた。
何て呼ぼうか悩んでいると再び話し出した。
「パパはドイツ出身でママが日本人、親戚はイタリアで薩摩川内支店の前はイギリスとオーストラリアにいたよ」
もう情報過多で何も頭に入ってこない。
名前だけでもいくつか提案されただけでなく、ミドルネームもあるから大変だ。シャーロットちゃんもかわいいと思う反面シャーロットカオリンと呼んでは1人の人間を呼んでいるのか2人の人間を呼んでいるのか分からないし、舞莉子自身が訳が分からなくなる。結局カオリンならぬコトリンって呼ぶ事に落ち着いた。
伊吹君と結華ちゃんにもコトリンの事を紹介したいと思うが自分でこちらが新しく来た転校生のコトリンだよとなぞるだけならいいご、説明された事を同じ様に説明するのは大変だなと感じていた。
なのでコトリンには軽く説明するから詳細は自分で説明する様に伝えた。




