規模拡大
ありがたい気持ち
ありがたいことに色々な自治体からフィギュアスケートのスケートリンク場として、「氷上のマドンナ」に来て欲しいというオファーが華織さんの旦那さんで広報も兼ねていた。理由としては、街を活性化させたい、オファーしてくれた自治体の理由として地元の人から魅力もない、遊ぶ場所がなくて困っているとの事。
遊ぶ場所がなくて困っているなら他にも小さい遊園地や公園を整備すればいいのにその中でフィギュアスケートを選んでくれて嬉しい気持ちだった。だがオファーをしてくれた自治体全てに分かりましたとスグには返事が出来ない。
なぜならば必要なのはスケートリンク場だけでなくそこに整備をする人に受付案内する人、スケート靴等の道具を管理する人、そして教えるコーチやインストラクターと様々な人が必要となる。
拓郎さんはオファーをしてくれた自治体全てに現在使用していないスケートリンク場があるのかを確認をする。その理由として、1から土地を借りてそこからリンクを作ってとなると開場にはものすごい時間がかかる。居抜きならばそのまま使えるからだ。その中で自治体を厳選する。
返信が来た中でそのまま使えるスケートリンク場がある場所がありますと連絡が届いた。
「愛知県豊明市、富山県小矢部市、滋賀県長浜市、香川県高松市」
それぞれの市町村に赴く拓郎さん。
現地に行くとどこも広々としたスケートリンク場に感動をしており、現在各地に支店があるがその中でも遜色がないと感じていた。
拓郎さんの趣味の1つとして、歴史があって今回巡った場所を市町村の名前を付けるかどうするかと考えていた。
「愛知県の候補地、豊明市では豊明桶狭間支店で富山県小矢部市は倶利伽羅石動支店、滋賀県長浜市は長浜賤ヶ岳支店、香川県高松市は高松屋島支店にしよう」
拓郎さんの頭の中では構想があるものの、代表取締役社長でもあり妻でもある氷室華織さんには何も伝えていない。勝手に出来るはずもないため、市場調査と支店名の提案を送った。
しばらくして華織さんから返信が来た。
「自治体の知名度アップにも繋がると思うからいいよ。支店オープンに向けて受付案内の人や経理に人事、整備する人と募集をかけて下さい」
募集要項を作って各自治体にメールを送ったり転職サイトにも載せて連絡があり次第、アクションをくれた人には自分や社長の華織さんや副社長のカオリンに伝えるのも役割も担っていた。
拓郎さん自身も全国各地を行脚して大変だが、華織さんやカオリンはもっと大変だ。コーチやインストラクターの指導にメディア対応、そしてコーチやインストラクターは自分達の目で見て決めたいからと応募のあった自治体に飛行機や新幹線で関係なく移動する。
ホントに体力オバケという言葉が合っていると思う。今来ている自治体に支店を開くことを決めて人を集めるのと並行して新たな支店の開拓も同時に進めていた。




