嘆く
聞いてみよう
体育の授業で跳び箱をしていて怪我をしてしまった舞莉子。これがまだフィギュアスケートの練習中の怪我ならばまだしも、授業中だったこともあって周りに合わせる顔がないなと感じていた。
「氷上のマドンナ松阪支店」にも行こうか行かないべきなのかと躊躇っていた。家で休養するのも大事だが、自分が滑れないのに行って迷惑にならないのかと頭の中でグルグル考えていた。その時ある事を考えた。
体育の授業で跳び箱を跳べない子に自分なりに出来る子と出来ない子を比較をして伝えていた。だから今度は見て学んで何か役に立たないだろうかと考えた。ラビリンス状態なら進んだ方がいいだろう。
こうして怪我で氷の上で滑れない事を分かっていながらも「氷上のマドンナ松阪支店に行くことを決めた舞莉子。
ママに来るまで「氷上のマドンナ松阪支店」に送ってもらう。着くとこの日はバッチテストの行われる日だということをその場で知った。
前ならば、怪我しなかったらこの日にバッチテスト受けれたのだろうなと思うところだが今は違う。氷の上だろうが、登下校中だろうが、体育の授業だろうが何れあれ怪我には変わらないと吹っ切れていた。この日担当するコーチやインストラクターの方にバッチテストを撮影していいかと尋ねる。
すると自分用にならいいよと許可をもらう。
ならばと早速タブレットを取り出した舞莉子。いつもの自分とバッチテストを受ける子と何か違いがないかなと動画を撮り始める。数人が終わった段階できっとこの子は合格で、この子は今回は厳しいかなと違う目線で見ていた。
そして最後の2人となった。まずは伊吹君で合格かなと見込んでいる子と遜色ないなと思ってみていた。本人は言われて嬉しくないだろうが、やっぱりカオリンの血を引き継いでいるなと感じて見ていた。
この日のバッチテストのラストを飾るのはカオリンの双子の姉弟の結華ちゃんだった。この日、舞莉子がバッチテストを見た中で誰よりも華やかで初めてテストを受けるとは到底思えないくらい見蕩れていた。
この日行われたバッチテストを受けた子の合格発表が伝えられており、合格したのは伊吹君と結華ちゃんだけだった。合格出来なかった子はそれぞれ理由を説明されていて、1つずつメモ代わりに録音をした。
前の自分だったら伊吹君と結華ちゃんの合格を素直に喜べただろうかと考えていた舞莉子。次は自分の番だと秘かに闘志を燃やしていた。
捻挫をスグに治したい気持ちもあるが、また同じ轍を踏まない様に今の現状を冷静に分析をしていた舞莉子。
そうとはいえ、捻挫を早く治さないとフィギュアスケートをするのもそうだが、日常生活が不便すぎて毎日早く治れと呟きながら寝ていた。




