困った
どうしたらいいのか
学校を早退をし、整形外科に着いてからレントゲンを取ると捻挫していて湿布を貼ってテーピングでグルグル巻きにされて松葉杖を渡される。この様な状況だが、翌日にバッチテストを控えていた舞莉子は先生に尋ねた。
するとフィギュアスケートをする以前に日常生活も支障をきたすレベル。しばらくは治すことを優先する様に心がける様に伝えられた。打ちひしがれてる舞莉子は車に乗って自宅に帰る。
車の中で気づいたら泣いていて、家に着く。この先どうなるのかなという気持ちで気持ちが淀んでいながら部屋に入る。部屋に移動するにも松葉杖、お風呂にも入れないと元気でいることがいかにありがたいことなのかを身にしみて感じていた。
翌日、ママが車で学校に送り届けてくれた。するとクラスメイトが舞莉子を見つけるとランドセルを持ってくれたり他にも必要な物を持ってくれたりしていた。上がるにも1つ1つ松葉杖を付いて教室に行くのがとにかく大変。
給食の並ぶのも別の子にお願いしたりしなきゃいけない事にもどかしい気持ちもありつつも、お願いをしなきゃいけない状況でクラスメイトからは担任の先生からは持ちつ持たれつだよと声をかけられた。
授業が終わってママや家に電話をするものの繋がらない。担任の先生や保健室の先生に家まで送って欲しいと言いたいものの、忙しない雰囲気でとてもではないが声をかけられない状況だった。
仕方なく松葉杖を付いて帰ることにした舞莉子だった。俯きながら帰っていると突然車が止まって声をかけてくれた人がいた。それは振り向くとカオリンがいた。
「舞莉子ちゃん、足大丈夫?詳しい事は車の中で聞くからひとまず乗って。と言っても難しいと思うからちょっと待ってね、車に乗せてあげるから」
知らない人には付いて行かない様にとは小さい頃から常々言われてきた舞莉子だったが、そこにいたのはカオリンだったため何の躊躇する事もなく乗せてもらった。
舞莉子はカオリンに赤裸々に話した。
「香凛さん、自分からバッチテストの話を振っておいてこんな形になってしまってゴメンなさい。実は前に体育の授業で跳び箱をやっていて、勢いを付けすぎて跳び箱の端を押してしまって、マットのない所で足を捻って病院に行ったら捻挫してしまって……」
ひと通り聞いていたカオリン。
「香凛さんだと堅苦しいし、個人的にもカオリンの方がいいかな。バッチテスト受けたいと聞いた時は嬉しかったし力になりたいなって思うよ。私の知り合いでも学生時代に体育の授業で怪我をして大会に出れなかった話もよく聞いたよ。心配しなくてもバッチテストはコレっきりじゃないし、月に何回か受けられるからまずは捻挫を治そうね」
そうは言われてもじゃあ分かりました。まずは怪我を治してまたリンクに戻ってきますとスグには答えられずに黙りする舞莉子だった。
するとカオリンは少し車走られて車を停めた。
しばらくすると車に戻ってきて、よかったらクレープ食べてと渡してくれた。
甘いものを食べてその瞬間だけでも気持ちが晴れた様な気がした舞莉子だった。




