教えてあげる
やばいかも
舞莉子は4月になって、小学校2年生なる。その最初の体育の授業は跳び箱にであった。フィギュアスケートを習っていることもあって運動能力は他の子に比べて高いと自負をしている。
クラスの中には体育の苦手な子も少なからずいる。跳び箱を飛べずに困っている子もいる姿を見て、殆ど感覚で跳び箱を飛んでいた舞莉子としては教えてあげたくても教えてあげられないことにもどかしさを感じていた。そこで、自分以外の跳び箱を跳べる子と跳べない子を比較してみる。すると、跳べない子にはある特徴があった。
それは跳べない子の多くは跳び箱の手が前にあって体を上手く持っていけていないのに対して、跳べる子は跳び箱の奥に手を置いて前傾姿勢のまま勢いで跳んでいると気づいた舞莉子。
自分の番になって客観的にどうやって跳んでいるのか確認しようと見ると、やはり舞莉子も跳び箱の奥に手を置いて強く弾くように体を前に持っていっている様な感じがしていた。
次の子が出来ずにいる。早速、舞莉子は跳び箱の奥に手を置いてから強く送り出す様な感じで跳ぶ時に足を広げたら出来ると思うよとアドバイスをしてみた。
すると次に回って来た時には跳べていて、嬉しそうに舞莉子の元にやって来て嬉しそうに話をしてくれていた。
担任の先生からの号令で、次がラストと体育館に響く。最後に締めるのは松阪舞莉子だった。
助走を付けて、いつもみたいに跳び箱の奥に手を置くイメージで跳ぶ時に足を広げるイメージで行う。その時だった。
「グギッ」
勢いを付けすぎてしまったのか跳び箱の最先端に手を置いてしまったせいか跳んで着地をしようとした時にはマットを越えて着地をしてしまう。それも足からで変に着地をしてしまった。
その時にはフィギュアスケートではなくて、柔道を習っていたら受身を取れたのにと頭の中で過ぎったが時既に遅しであった。
2年生になって最初の体育、それもこの日の1時間目の体育で足を痛めて最悪な日になる。とりあえず保健室に行くことになった舞莉子。保健室の先生が足を触って足首を捻った時に激痛が走って湿布を貼って様子を見る事にした。
だが、数時間経っても良くなる傾向にはなく給食も教室ではなくて保健室のベットの上で食べる事になって食欲はあるものの足が動かすと痛い。
休み時間にクラスメイトが舞莉子の元に訪れて心配して様子を見に来てくれた時には笑顔で大丈夫だよと声をかけたが、内心はめちゃくちゃ痛い。クラスメイトに帰った後に病院に行った方がいいかと尋ねた。
そうだね、ちゃんと検査をしてもらった方がいいかもと促されて給食を食べ終わってランドセルを先生に持ってきてもらって早退という形でママに迎えに来てもらってそのまま病院に行くことになった。




