目標として
資格取得のために
動画サイトにひと通りのジャンプとショート動画を上げて参考になる。社会人からでもフィギュアスケートって習い事として出来ますかといったコメントが寄せられていた。その中の1つのコメントに目が止まったカオリン。
「ジャンプを見て参考になりました。わたしも現役時代にこういうコンテンツがあればよかったのになと思います。これも時代の流れなんですかね、当時氷上のプリンセスと呼ばれていながらもオリンピックとは縁のなかった者です。氷上のマドンナ代表取締役社長、氷室華織より」
氷上のマドンナ代表取締役社長、氷室華織よりっていう言葉に狼狽えるカオリン。勝手にやった事に怒っていると震える手で華織さんに電話をかけた。
電話が繋がって怯える声でごめんなさいごめんなさいとスマホを持ちながら見えない華織さんに電話をする。
「カオリンどうしたの?大丈夫何かあった?もし、動画にコメントした事に脅えているならゴメンね。でもホントに現役を引退したのにそれを思わない姿に感動したからコメントしただけだよ。松阪支店を始めとする全支店でネット環境を整えるし、新しい支店には最初からネット環境を整えていく予定だよ」
そう言って華織さんは電話を切った。
すると舞莉子から電話がかかってきて、話を聞く事にした。
「カオリンさん、動画サイト見ました。舞莉子も大会に出たいと思って小学校3年生になって時期を迎えたらノービスBクラスになりたい。それにはバッチテストである程度の級に上がらないと出れないと書いてありました。まず、初級から受験したいので可能なら参考になる動画を上げて欲しい」
このお願いを聞いて、ちょっと待っててと返事をして華織さんに連絡をする。
すると意外な解答が返ってきた。
「カオリン、舞莉子ちゃんが頼ってきてくれて嬉しくてかわいい気持ちは分かるけど何でもスグに答えを教えたら本人が困ったら動画を見ればいいってなる。動画はあくまでもメインではなくてサブ。動画で全部出来てしまったら私やカオリン、そして支店に送り出したコーチやインストラクターの子達の未来はどうなるの?その事も考えて」
いつも冷静で優しくて穏やかな華織さんがいつにもなく声を荒らげてそう言っていて始めての姿に改めてそうだなと感じた。
舞莉子ちゃんには申し込みは出来るし、困ったら私やコーチにインストラクターに聞いてもらえればいい。動画はあくまでも参考程度にしてねと伝えた。
その話を聞いてカオリンは伊吹と結華はバッチテストを受けるという話を聞いた事がない。もし、大会に出るのならばバッチテストを受けなければならないのになと呟いていた。
試しに伊吹と結華と呼んだカオリン。バッチテストっていう物を受けないと公式大会に出られないよと伝えると既に考えているという答えが返ってきた。




