何があったのか
任せた
節分が過ぎ、立春が過ぎ、バレンタインデーが終わり忙しない冬が過ぎ去って3月に入った。そして春分の日を迎えようとしていたある日、華織さんはラジオの生放送、カオリンはスポーツ雑誌の取材を受けることになった。
そのため、グループLINEではコーチやインストラクター経験のある人とない人と2人1組でシフト表を作ってとりあえずこれで回してみようという話を華織さんとカオリンと話し合っていた。
全員意気込んでいたが、当日グループLINEには自分でいいのか?不安で押し潰されそうになりそうというメッセージが送られてきていた。他の子達からも励ましのメッセージが送られてきたものの中々後1歩を踏み出せずにいた。
それを見かねたカオリンが取材前に連絡をした。
「フィギュアスケートやっていたら誰でも不安になるし、私もみんなに教えている時にこれでいいのかなって試行錯誤になっているよ。正解が分からないから日々考えて他の人の意見も聞いたりする。きっと怪我させてしまうかも知れない。上手く教えられる自信がないって思っているかも知れないけど信頼してるから、シフトを組んでお願いしてるの。名コーチ、名インストラクターになれとは言わない。ただ、教わった子達がこの人に教わってよかったと思える人になって」
このメッセージを見て、まだまだ若輩者ですが今出来る自分で頑張りたい。分からない事は相方に聞きながらやっていきますとグループLINEに返信した。心配かけてすみませんと書いてスタンプを送った。
ラジオが終わった華織さんからLINEが届いた。
「グループLINEも見たし、カオリンから聞いたよ。教えるって不安だし、これでいいのかって心配になるよね。でもさ、それは私もカオリンも同じだよ。どんな自分も最高に愛しちゃおうよ。弱気な自分にリスタートしよう。消極的な成功よりも積極的な失敗くらいの気持ちでね。いつでも頼ってよね」
この話を聞いて、グループLINE「氷上のマドンナ松阪支店」の同じ立場にいる仲間。そして何よりも忙しい中でも個人LINEで胸に突き刺さる様な言葉をかけてくださった華織さんとかおりんカオリン。改めてこの2人に付いていきたいと思うし、その様な言葉をかけられる人間になりたいと感じていた。
後日、ご迷惑かけてしまって申し訳ありませんと頭を下げてリスタートする気持ちでやっていく決意を述べた。
ある1人が華織さんはラジオで何を話されたのか?カオリンは雑誌でどんなことを話したのか気になって聞いたものの2人とも恥ずかしそうにタイムフリーで聴いて、雑誌が発売されたら載ってるからそれを見て欲しいとはぐらかされてしまう。
そう言ったかと思えば華織さんもカオリンも恥ずかしいからやっぱり今のは無しで続けてグループLINEにメッセージを送っていた。




