人望
関係性
翌日も舞莉子とカオリンの子供でもある伊吹君、結華ちゃんは「氷上のマドンナ松阪支店」に来て練習を行っていた。
華織さんやカオリン、そして実際の練習で教えを受けている舞莉子と伊吹君、結華ちゃんが言っていた事をメモをしていてそれを活かそうとしているコーチやインストラクターの有資格者の人達。
ここにいる全員はその資格を持っているとはいえど実際に教えるとなるとひと筋縄ではいかないと感じている人もいた。
ここにいる人達の中には元々予定が入っていたかも知れないが、自分達のためにここに来てくれたと思っている人も少なからずいる。
だから舞莉子ちゃんや伊吹君、結華ちゃんにも自分達に教えてもらえてよかったと思ってもらいたいと考えている人すらいた。自分の教え子が世代を代表する選手やオリンピックに出るような選手を出したいという野望を持っている人はそこまでいなかった。
昨日の復習とこの日の練習内容を華織さんとカオリンから提示をされた。指導中も分からない所は華織さんやカオリンに聞いてこういう風に教えてねとアドバイスを受けていた。
この日の練習を終えて舞莉子、伊吹君、結華ちゃんも含めてミーティングが行われた。コーチやインストラクターに取って大事な物とは何かについての議題だった。
舞莉子が手を挙げて発言をした。
「大事な物とは、信頼関係だと思います。時に厳しく時に優しくてフィギュアスケートの事だけでなく学校での出来事等何でも相談が出来るような関係性になれたら嬉しい」
伊吹君、結華ちゃん共にニュアンスは違えど同様の事を言っていてカオリンが我が子の成長に今にも泣きそうになっていた。
華織さんからある発表をされた。
「明日から別の場所で指導の経験のある人とない人でペアになって小学生未満の子達に教えてもらいます。私もカオリンも仕事の依頼が来てたけどセーブしてたからシフトを組んでやって欲しい。ここにいる人達はずっと松阪にいると言うよりも地元の支店が出来て地元で指導中してもらうのが目的だから」
その言葉を聞いてより引き締まった顔をしていた。
続いてカオリンから発言された。
「プライベートまで仲良くする様に強要するつもりはないが、あくまでも氷上では協調性を持って子供達に教えるのが大事だよ。指導の経験があるから上とか経験がないから下とかではなく、フラットの気持ちで氷上では言い合いをしないように」
全国各地から集まったフィギュアスケートのコーチやインストラクターをやっていた人やこれからなろうとする者がいた。協調性について華織さんのカオリンから告げられた。
改めて華織さんとカオリンは教え子は何も舞莉子ちゃんや伊吹君、結華ちゃんだけでなくてここに居る指導者も含まれるよねと話していた。




