技量と熱意
柔軟な対応する
ホテルに泊まってもらい、「氷上のマドンナ松阪支店」に集合してもらった。そこでは改めて華織さんとカオリンのフィギュアスケートの考え方であったり基本的な指導法について教えている。
初日として、グループに分かれて見学会に来た人とコーチに分かれて互いに教えてよかった所とこうした方がいいと言い合うようにしている。その日の最後は華織さんとカオリンが見学会に来た生徒役として行う。基本的に何も分からない事を想定してどうしてなのか、どうやったらいいのかと聞いていた。
初日を終えて華織さんとカオリンはスマホを見て驚いた。グループLINEが届いていたから。
「舞莉子のパパとママからで、次の練習はいつになりますか?ご多忙だと思われますが、もう教えていただく事は難しいでしょうか?今の拠点は名古屋で行っていますが、また松阪で教えてもらう事は出来ますか?」
このメッセージを見て、フィギュアスケートの販路拡大の事ばかりを考えていて私たちを慕って練習をしてくれている舞莉子ちゃんをなおざりになっていたと思われてもおかしくない。自分達は何をしているのだろうか?比重を変えようと思った。
いつもならお疲れ様と言って解散をする華織さんとカオリン。この日は舞莉子の家に行って今迄の経緯について説明しようという話になって、話があるから家に行きたいとLINEをする。ホントなら見捨てられてもおかしくないと思っていた華織さんとカオリンを快く家に上げてくれて頭を下げた。
華織さんが経緯を説明をした。
「フィギュアスケートの普及のために会社の設立やコーチやインストラクターの発掘していたが、それは旦那の琢郎に任せるのでまた舞莉子ちゃんに指導させて欲しい」
カオリンも併せて頭を下げると是非とも。舞莉子本人からも分かりやすいからまた教えて欲しいという流れになった。
翌日、舞莉子が久しぶりに「氷上のマドンナ松阪支店」に行くとそこには華織さんやカオリンだけでなくて多くの人がいて困惑していた。これはどういう事なのかと。
カオリンから説明があった。
「コーチやインストラクターとして教える人達を育ててるの。そこで舞莉子ちゃんにもそれぞれ教え方がどうだったとか教えて欲しいの。混乱させちゃうけどゴメンね」
それなら予め伝えて欲しかったと思っていた舞莉子だった。すると遅れる様にやって来たのはカオリンの子供でもある伊吹君と結華ちゃんがやって来た。
3人で色々な人に指導で困惑するだろうなと思っていた華織さんとカオリン。だがそんな様子は微塵もない。
いい意味で素直というか小学生に忖度をいう言葉を知らないのかここは分かりやすくて、ここは分かりにくいと初対面の人に対しても物怖じせずに言えるのはスゴい。
この時、カオリンとしては自分達が生徒役をせずに舞莉子ちゃんと伊吹と結華を最初から呼んでやればよかったと今更になって後悔していた。




