表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷上のフェアリー  作者: 佐々蔵翔人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
130/140

1本

なんでかな

3月、高校を卒業する舞莉子まりことコトリンに結華ゆいかちゃんに伊吹君いぶきくんと4人。高校生活のほとんどフィギュアスケートを重きに置いていたが、体育祭や学園祭に修学旅行と参加出来て充実した学校生活を送れた。


この制服ももうコスプレになるのかと思うと少し寂しい気持ちになる舞莉子まりことコトリンと結華ゆいかちゃん。卒業式で伊吹君いぶきくんも含めた4人で集まって写真を撮った。明日からフィギュアスケートに専念するけどみんなで切磋琢磨して頑張ろうと励ましあっていた。


卒業後の拠点は高校のスケートリンクで行う。このタイミングで変えることも出来たが、コーチやインストラクターさん、振付師さんを新たに探してリンクに慣れるのを考えたら慣れしたんだリンクにコーチやインストラクターさんの元でやるのがいいという事で舞莉子まりこやコトリン、結華ゆいかちゃん、伊吹君いぶきくん


次の試合はシーズン最終戦となる世界選手権に向けて練習を行っている。舞莉子まりことしては、ここ数ヶ月を見渡しても3回転半を含む3回転や4回転ジャンプだけでなく、4回転半も調子がいい。スピンの精度やキレ、代名詞の「舞莉子まりこスワンステップ」もいい。


調子いい時こそおごらず謙虚に自分のペースを崩さずにやろう。そうしたないとオーバーワークで怪我けがに繋がるからだ。舞莉子まりこにとって1番恐れているのは怪我けがになる。


そしてシーズン最終戦の世界選手権をイタリアで迎える。

調子いい状態を維持したまま試合に挑めると自負をしている舞莉子まりこ。公開練習でも今の自分ならば表彰台に乗っていい形でシーズンを終えられる。そう思っていた。


ショートプログラムで最初の3回転半を跳ぼうとする。着氷出来ず、切り替えて残りのジャンブやスピンに代名詞の「舞莉子まりこスワンステップ」で挽回しようとしていた。


演技を終えて思わず涙を流した舞莉子まりこ。3回転半が上手くいかなかったのをそのまま引きずってしまって本来の演技が出来なくて悔しい。


スコアを見ると50点台で、順位は10位。

シニア転向してからここまで低い点数を見たのは見た事なかった。表彰台は事実上厳しくなったのは自分でも分かっていた。それならば切り替えて本来の演技が出来る様にする。それだけを考えていた。


翌日のフリープログラムに挑む舞莉子まりこ。公開練習を終え、順番が回ってきた。昨日のショートを取り返さないと。その気持ちはある。だが、そればかりに気が取られてしまってはいけないと何も考えずにリンクを滑る。



最初の4回転サルコウが1回転になってしまい、3回転ルッツも上手く着氷出来ない。跳ぶ予定のジャンプ全てが上手くいかない。それでもやり投げにならず演技を終えた。


自分でもこんなにも不甲斐ない演技をしたのは始めて。怪我けが以外でこんなにもフィギュアスケートで悔しいと感じたのはノービス、ジュニア含めて始めて。点数はフリープログラムで120点で合計170点と表示される。


リンクを後にしようとした時にある声が聞こえた。

松阪まつさか舞莉子まりこはもう潮時だよ。ここらで引退したら?」


「これでシーズン終わったから幕引きにはちょうどいいと思うよ。オリンピックに出たからって自惚うぬぼれない方がいいよ」


それに返す言葉がなかった舞莉子まりこ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ